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タバコを吸う人、吸わない人

 

2001年7月29日

この世には、煙草を吸う人、吸わない人がいますね。
私の周りにも、煙草を吸う人はよくいました。
高校時代などは、クラスの男子の半数以上は(もちろん隠れて)煙草を吸っていたし、大学時代などは、私の学部の同級生60人中、55人もの同級生達がタバコを愛用していました。 ちなみに私は煙草を吸わない側の人間でした。
で、そんな喫煙者達とそうでない人達の間で決まって持ちあがる論争が、タバコをどこででも吸っていいのか、それとも特定の決まった場所でないと吸っては行けないのか?という事。
基本的に喫煙者達は、どこででも煙草を吸わせて欲しい、という要求と主張があり、そして煙草を吸わない人たちは、煙草を吸う人は喫煙が許可されている所まで行くか、もしくは自分たちの周りでは吸わないでほしい、という要求と主張があります。
いわゆる、喫煙権、嫌煙権の争いですね。
この問題、私の意見としては、喫煙者たちの意見にはどうしても賛同したくないというのが本音です。 いうなれば、嫌煙権の側というわけです。
それは私自身、煙草を吸わないからというのもありますが、しかしそれ以上に喫煙という行為自体本人だけの問題ではないので、嫌煙権に賛同しているのです。

喫煙というのは、煙草を吸う事ですが、この喫煙で一番問題なのは、煙草を吸ったときに出る煙、そして灰です。
正直な話、私自身、喫煙の時にこの煙と灰さえ出ないのなら、喫煙者たちはいつどこで煙草を吸おうがまったく問題ない、と思っています。 
つまり、この煙と灰はそれほど迷惑なモノだということです。
煙草を吸うと煙が出るわけですが、その煙は煙草を吸っている人が意図している、していないにかかわらず、周囲の人、特にタバコを吸わない人に相当な影響を与えている筈です。
たまにマンガやドラマなどでタバコを吸っている人の隣でゴホゴホと咳き込んでいる人がいる、というシーンがあったりしますが、これは本当にタバコの迷惑、というのをよく表しているのではないでしょうか。
そして煙だけでなく、その煙草を吸った後に出る灰も、よほど注意していない限り、空気の流れに乗って周りにポロポロと飛び散ります。 灰は服に付着すると汚れになるので、これも自分の周りに飛び散って来たりするとかなりいやなものです。
喫煙者からすれば、煙草を吸うのは本人の自由であり、それを制限されるのはお門違いである。 わざわざ自分のやる行動を他人に指図されるいわれはない、という主張がありますが、しかしそういうのは、まず煙草の煙を周りにくゆらせないように、それこそ他人に影響を与える煙を一切出さないようなタバコの吸い方をしてから言ってほしいものです。
例えば、病院などでは、基本的に清潔にする事が決まりとなっています。 また、生まれたばかりの赤ん坊を触る時には手を洗わなければならない、というのはよく聞きます。 なぜなら不潔な体だと、バイ菌が患者や赤ん坊などに影響を与える可能性が高いからです。
そんな時にも、手を洗うか洗わないかは自分の自由だ、そんな事指図されるいわれはない、と言えるでしょうか?
銭湯のような共同浴場では、湯船につかる前にまず何度か『かかり湯』というのを行うというのがマナーです。 そしてもっと極端にいうと、まず簡単に体を洗ってから湯船につかるのがベストです。
というのも、かかり湯をする事によって体についている大まかな埃や汚れを落とせるからであり、それをせずにそのまま入るという事は、他の人も使う共同の湯船を汚すという事になるからです。
自分が湯船を使っているときに、いきなり泥だらけの体でかかり湯もせずに湯船に入る人を、本人の自由だから別にかまわないと思う事が出来るでしょうか?
また、通常、知り合いに会いに行く前などは、大抵の人は酒を飲んだり、にんにくを食べたりなどはしません。 なぜなら、酒やにんにくのような臭いのキツイ飲食物を摂取すると、そのにおいが口に溜まってしまい、話した時に出る口臭で相手に不快な思いをさせるからです。
このような時も、酒を飲んだりにんにくを食べたりするのは自由だ、そんなの指図される必要はない、と言えるでしょうか? また、そんな口臭のする人と会った時に、食べたり飲んだりするのは相手の自由だから別にかまわない、と相手を許せるでしょうか?
つまり、いくら喫煙が個人の自由な範囲で行える行動であろうが、それが他の人にまで影響を及ぼす以上、その行動にはある程度の制限が科せられるのは必然的なのではないでしょうか。
ある本で読んだのですが、室内では、喫煙者の半径数メートルにいる人は、別の人の喫煙時に出る煙によって数分の1ほどの煙を吸いこんでしまうらしいです。
これもヒドイ話ですよね。 タバコを吸っていない、そして吸いたくないにもかかわらず、喫煙者達が吸っているタバコの数分の1を強制的に吸っているということになるのですから。
私はパチンコが大好きで、昔はとてもよく行ったものですが、しかしそのパチンコで唯一嫌いだったのが、ほぼ全てのパチンコ店では喫煙OKだという事であり、そしてそのため、ほとんどの人が煙草をブカブカ吸いまくっているという事です。
私は煙草を吸わない人間でして、またそれほど煙草の煙も好きではない、いや、どちらかと言えば嫌いな方なので、パチンコに行った時に隣の台に座った人間がブカブカタバコを吸い、そしてその煙が自分の方に漂ってくると、無性に腹が立ち、たとえ自分の台が大当たりしていたとしても全然良い気分になれませんでした。 時には、隣にタバコを吸うヤツがいるのでわざわざ別の台に移動しまう、ということもよくやりました。
まあしかし、パチンコ屋はタバコOKと大々的に知られている所なので、煙草の煙に関しては、その時は仕方がないと我慢すればよいんですが、しかし腹が立つのは、その後で自分の服や皮膚に煙草のヤニの臭いが強烈に染み付いてしまうという事なんですよ。
なんでタバコを吸っていないにもかかわらず、そのヤニの臭いで不快な思いをしなければならないのか?としばしばやり場のない怒りが込みあがったものです。

とにかく、喫煙をするということは、本人にだけではなくその周囲の人間にも影響を及ぼす行為なので、私としてはいつでもどこでも喫煙してよい、という喫煙者達の主張には、どうにも賛同しがたいです。
もっとも、ここで勘違いの無いように言わせてもらいますが、私は別に喫煙する事自体に反対しているわけではないです。 実際タバコによってどれほどリラックスできているか、というのも知り合い達の喫煙を見ていれば、なんとなくわかりますし。
ただ、タバコを吸う場合には、やはりそれなりにマナーと他の人への迷惑というものを考えて欲しいです。
つまり私が言いたいのは、タバコによってリラックス、ストレスが解消出来るのなら、それはそれで歓迎すべき事でありますが、しかし、本人はリラックスできているのにその煙によって他の人の不快感やストレスが募ってしまうのでは、意味がありません。
したがって、他人に迷惑をかけない場所、例えば喫煙が許可されている場所、もしくは周囲に人がいないのを確認してからタバコを吸う場合は、まったく問題無いというわけです。
でも、上でも一度言いましたが、もし煙も灰も出ない、それこそ周囲の空気にはまったく何の影響がないタバコというのが発明されたのならば、私も大手を振って『タバコはどこででも吸ってよし!』と言えるんですけどねえ。 極端なハナシ『体の調子が悪くなろうがニコチン中毒なろうが、本人だけの問題なのでまったくOK!』と思ってますし。
まあ、今現在においては、タバコを吸う=煙を出すということなのでこれを実現する事はまだ無理でしょう。 なので、喫煙者達はもっと他の人への影響を考えてから注意してタバコを吸ってほしいものです。