某クラブとは多分関係ありません
タイトル画面。 ここから母ネコが犬をOの文字の穴に落として煙突に登るというデモがあります。


おにゃんこTOWN


ポニーキャニオン
 ファミコン


  ゲームの概要
おにゃんこTOWNは、1985年に登場したアクションゲームです。
ストーリーは簡単に説明すると、『外に出歩いて帰ってこない子猫のマイケルを母猫が探に出る』という内容。
プレイヤーは母猫を操作し、町の何処かで徘徊している子猫を見つけて家に連れ戻すのがゲームの目的です。
十字キーで母猫を操作。 移動は4方向のみで、斜め移動は出来ません。
Aボタンでジャンプ。 ジャンプは敵を飛び越えれるだけでなく、1ブロック分の壁(と通行止めコーン)やマンホールも飛び越える事が出来ます。
Bボタンでマンホールの開閉。 ボタンを一度押すと前方にあるマンホールを開き、もう一度押すと閉めます。 マンホールは追いかけてくる犬を落とすのに使います。

以上がおにゃんこTOWNの基本内容ですが、しかしこのゲームはそんな一言では終わらない、いろんな意味で個性あふれる特徴が詰まっています。
それでは、このゲームの魅力(?)となる部分を紹介。
当時のゲームらしく、2人プレイ(同時プレイではなく、交互プレイ)が出来ます。

  それは、キュートなネコの物語…?
このゲームはいわゆる『動物』をモチーフにしたゲームです。
その動物はといえば、もちろんタイトルを見ればわかるように、ネコ。
動物ゲームというのは、かわいい外見により見た目からひきつけやすいという利点がありますが、もちろんこのゲームでもそれは例外ではなく、キュートな動物キャラでプレイヤーを虜にしてくれます。
擬人化されたネコを主人公にすえたポップな世界観とグラフィックで、かわいさをアピール。
加えて主人公の母猫はネコなのにエプロンをつけてたり、二足歩行だったり、ジャンプする時に両手両足を上に上げて跳び、さらにはその際にニャーゴッと聞こえる気がする効果音が付くなど、ある意味骨砕けな悩殺ポーズでプレイヤーをさらに魅了してくれます。 また犬もつなぎを着てたりなど、敵でありながらかわいさを演出してるので抜け目ない。
もちろんタイトルフォントはファンシーな丸文字で、パッケージ絵も何処かのキャラクターグッズっぽい感じのデフォルメされた親しみやすい絵柄。
つまりは、かわいさにおいてはかなりのアピール度を発揮しているということですね。
実際このかわいい絵柄は当時のファミコンの中でもわりと女の子に受けがよかったようで、パッケージ絵などにつられてこのソフトを購入した女の子はそこそこいたようです。 かくいう私の姉もその一人でした。

ちなみにタイトルの名前が当時一世を風靡していた某クラブにそっくりですが、多分関係ないでしょう。 おそらく、似たような名前にして便乗効果でも狙ったんだと思います。
町は危険がいっぱい。 犬だらけです。

  デンジャラスな町
このゲームの舞台となる町(町の名前はおにゃんこTOWN?)は、グラフィックや目的などを見てもわかるように、ずいぶんとほのぼのした雰囲気のものになっています。
が、そんな呑気な雰囲気とは裏腹に、実状はかなりデンジャラスな町が舞台になってます。
当時のゲームといえば、リアリティよりもとにかくゲーム的に面白そうなアイデア優先な内容が多く使われていたためか、特に何の理由もなしに色んなモノが敵として襲ってくる、というのが暗黙の了解かのように常識化されていたものです。
例えば『クレイジークライマー』ならビルの住人だけでなく鳥やゴリラまで襲ってくるとか、『バーガータイム』なら食べ物が襲ってくるとか、『シャーロックホームズ 伯爵令嬢誘拐事件』なら町の住人に触れるだけでダメージを受けるとか。
今だとこのような内容はリアリティの欠片もない、ありえない、ナンセンス、シュールすぎるなどボロクソに言われそうだし、下手するとクソゲー扱いされてしまうものですが、しかし当時においてはそんなムチャな内容でも、『ゲームだから』ということで特に問題なくまかり通っていたんですよね。
もちろん、このおにゃんこTOWNでもそのお約束は守られていて、ただの母猫に対して町ぐるみで色んな敵が襲い掛かってきます。
ここで猫ジャンプ! ネコなのに両足上げながらのジャンプがシュールです。

  イヌはネコの天敵だ!?
犬はもっとも基本的な敵で、そしてゲーム中で一番多く出てきます。
しかしながら、母猫は家出したマイケルを探しているだけなのに、町ではそれこそうじゃうじゃと大量の犬がその母猫に襲い掛かってくるという。
どうしてここまで犬に追いかけられるのか。
ここ母猫は一体なにをやらかしたのか。
いろんな意味で謎ですが、そういう理由は、考えるだけ野暮ってものでしょう。 だってそれが昔のゲームなのだから。
お情け程度に、敵の存在をネコとは相容れないイヌにする事で、ネコの敵として襲ってくるという説得力を持たせているようです。
ただ、よくよく考えてみれば、町には猫は母猫と子猫しかいないのに対し町には犬(とその他敵ども)ばかりがうじゃうじゃと大量にあふれかえっていて、それらが全てプレイヤーを襲ってくるという状況なのがなんだかすごいです。 どんな町だ。
この猫親子がまともな生活が送れているのか心配ですな。

で、そんな犬ですが、敵としてみた場合、とにかくそこらじゅうに出現してしつこくプレイヤーを追いかけてくる上に数が多いのだから手ごわい。
特にこれといった攻撃はしてこないし、動きもプレイヤーと同程度とあまり速くないし、触れない限りはやられる事が無いので、1体程度なら問題ないものの、しかし2匹、3匹と出てきてプレイヤーを多方向から襲って繰るので、油断するとあっさりやられます。 つまり数の多さが脅威。
イヌに取り囲まれないよう、マップの構造を上手く利用して回避していく必要があります。 プレイヤーはジャンプで1ブロック分の壁なら飛び越えれるので、それを上手く利用するのも手。
他に、マンホールを利用して追い払う事も出来ます。
子猫発見! 速やかに確保せよ! 子猫は母猫より無敵だけどな…。

  エスパー猫はマンホールが武器
上記のように、母猫は一歩外に出るととたんに四六時中犬どもから追いかけられてしまいますが、もちろんそんな犬の妨害に対して母猫とて何も無抵抗で逃げ回るだけというだけではなく、彼女は彼女なりに反撃手段を駆使して犬どもを蹴散す事が出来ます。
その方法はというと、マンホール操作。
マンホールのふたを開閉し、その中に犬を落としてしまうのです。 そして犬が落ちている間にふたを閉じると閉じ込めた事になり、ボーナス得点が入ります。 もちろん、一度にまとめてたくさん閉じ込めると高得点。
けっこう非人道的行為ですな。 あ、動物なので人道ではないか。
でも、それもしょうがないのです。 そもそも犬達もこちらを問答無用で攻撃してくるではないか。
ここは平和な町ではない、強いものだけが生き残るサバイバルタウンなのだ!
てなわけなので、襲い掛かってくる犬ころどもは、そこかしこにあるマンホールに落としまくって処分してしまいましょう。 ちなみに犬を落としてもふたを閉めないとそのうち這い出してくるので注意。 また、ふたの開いたマンホールはプレイヤー自身も落ちてしまうので、うっかり落下してミスにならないようこれまた注意。

そうそう、ここでひとつ面白い部分といえるのが、マンホールの操作が可能な距離。
先ほど、Bボタンを押す事で前方のマンホールのふたを開閉できると書きました。
この『前方のふたを開閉できる』というアクション、製作者はおそらく前方目の前のマンホールのふたを開けれるよう設定したのでしょう。
が、ここらへん調整ミスだったのかそれともわざとそうしたのか、どういうわけか進行方向先にあるマンホールならどれだけ距離が離れていてもふたが開閉できるようになってるあたりがスゴイです。
どうみても手が届かない遠距離のマンホールを、手も触れずに自在に開閉する母猫。
そんな姿が印象的だったため、この母猫は超能力を使うエスパー猫だとか、そんな超能力使えるなら犬を直接何とかしろよとか、当時はけっこうネタになったものでした。

ちなみに犬には二種類のタイプが存在し、それぞれ若干特徴が異なります。
ひとつはマンホールのふたが開いててもそのまま突っ込んでくるタイプ。 この場合マンホールのふたを開けるだけで勝手に落ちていくので処理は簡単です。 しかしもうひとつのタイプはマンホールを回避する動きを取るので、ギリギリまでひきつけてマンホールを開けないと落ちないようになっています。 つまり回避タイプのほうが若干手ごわい、という事ですね。

また、マンホールに落とす他にも、母猫は魚屋に置かれている『魚』を取ることで犬を攻撃できるようになっています。
子猫を連れた状態では、ジャンプが出来ずスピードも遅くなるのでツライ。

  お魚くわえたドラ猫、追いかけて
プレイヤーである母猫は、魚屋に置かれている魚アイテムを取ると一定時間体が変色し、その間は犬に触れても死なず、逆に犬を一定時間しびれさせる事が可能になります。 なぜ魚を取ると犬を攻撃できるのかは謎です。 だって昔のゲームだから。
魚屋はわりとよくみかけるので、取り囲まれてピンチだと思ったら魚を取って一気に体当たりして危機を脱してやりましょう。 追い詰められた状態からの逆転はけっこう爽快。

しかしここで問題となるのが、魚屋のオヤジ。
プレイヤーにとって、犬以上に手ごわく手におえない敵です。
プレイヤーは魚屋から魚を取ると、その魚屋から魚屋のオヤジが包丁を持って追いかけてきます。
つまり、『魚屋からドラ猫が魚を盗んだ』という事を意味しているわけですな。 うーむ、まるでサザエさんみたいにお約束で古典的な演出。
で、その魚屋のオヤジですが、実はこれがかなりの強敵。
なんと言っても倒せない。
マンホールに落とそうとしても落ちないので、つまりひたすら逃げるしかない。
魚を取る事で犬を攻撃できるようになりますが、しかし犬を蹴散らせる代わりに魚屋が追いかけてくるので、結局ピンチなのには変わらないという。
もちろん、親父に触れると即死。
ついでにいうと、追いかけてくる時に『ウ〜〜』とサイレンが鳴るので妙に怖いです。

ちなみに魚屋のオヤジは魚を盗んだとき以外にも、一定時間が経過すると出現するタイプもいたりします。 もちろんこいつも問答無用で追いかけてくるし、マンホールに落とせないし、触れると死亡なので注意。
それにしても、魚を盗んだ場合ならまだしも、なぜに時間が経っただけで魚屋に追いかけられなければならないのか。
まさしく昔のゲームらしく、謎です。
おそらくはタイムリミット的な扱いとして出現させたのだと思いますが、音楽が変わって理由も無しに追いかけられるのはたまらんです。
家まであと…もう……すこしだ!

  敵は奴らだけではない
犬や魚屋のオヤジのほかに、もうひとつ手ごわい敵がいます。
それは車。
車は道路上を高速で移動しており、轢かれたらもちろん死亡してしまいます。
道路にしか出現しない敵ですが、しかしスピードが速く犬とのコンビネーションだと意外にいやらしいもので、甘く見てると殺されます。
にしても、猫やイヌが飛び出してきても一切速度を緩めることなく思いっきり轢き殺していくこの車、なかなかに只者ではないかもしれません。
なお車に惹かれるのは猫のみで、犬は車に引かれても何事もなかったかのように動き続けます。 もしかしてグルなのか?
そんな車ですが、一応ジャンプで避けることが可能。 避けれないと思ったらジャンプで避けてしまうのもひとつの手です。
余談ですが、当時は普通のプレイに飽きたら、この車をひたすらジャンプで避けまくるというチキンレースみたいなバカなプレイなんかもやったりしたものです。

ちなみに車のほかにも、マンホールの穴から出てくる蛇なんかもプレイヤーの敵となります。
こいつはマンホールにもう一度落とす事が出来ますが、しかしふたを開けるとまた出てくるのでイヌよりもタチが悪い敵です。
ところで蛇ってネコの天敵でしたっけ?
やったー無事帰還できたよー! 画面からは見づらいですが、ジャンプして喜んでます。

  行きよいよい帰りは怖い
このゲームの目的は子猫を見つけることですが、しかし見つけるだけでは問題は解決しません。
犬や魚屋のオヤジ、車など危険な妨害にもめげず、何とか子猫を発見したら、今度はその子猫を自宅まで連れて帰らなくてはなりません。
簡単に言えばスターと地点まで戻るというだけの事なのですが、しかしそうは問屋がおろさない。
というのも、子猫を捕まえると『移動速度が低下』し、なおかつ『ジャンプすらも出来なくなる』という制限が発生するからです。
移動速度が低下するので犬の追撃をろくすっぽかわせず、そしてジャンプも出来ないので壁や犬を飛び越える事すら出来ない。
つまりマンホールがない場所で囲まれたらもう終わってると。 逃げ切れないし、避けれない。
特に家から遠く離れすぎた場所で子猫を確保すると、家に帰るのにえらい苦労する事うけあいです。
『とおりゃんせ』という歌では『行きはよいよい帰りは怖い』という歌詞がありましたが、このゲームはまさしくそれを体現しているわけですね。 なかなかに面白い仕様といえます。


  子猫最強説
とまあこのように、母猫は多大な苦労をしつつも、愛する子猫のために孤軍奮闘することになります。
しかしながら、当の子猫はというと、これが実は相当にスゴイ。
というのも実はこの子猫、犬に当たっても、車に轢かれても、蛇に当たっても、マンホールの穴を通過しても、何事もなかったかのように平然としてます。
母親が上記の攻撃を受けると一撃で死亡するのに対し、子猫本人はまったく問題なしにそこらを闊歩している。
恐ろしいまでの無敵っぷりです。
母親は子猫を心配して探しているようですが、むしろ母親のほうが危険という、妙な状況。
これだけの無敵なんだから、別に探しに行かなくてもええのとちゃう?と思えてしょうがないです。
こういう妙な部分がまさに昔のゲームならでは。


  ショッピング?でハイスコアを狙え
このゲームでは、様々なボーナスアイテムがあり、高得点を目指すうえでは貴重な存在となっています。
ハイヒールや指輪、ワンピースなど、それらのアイテムは店の軒先に出現するので、タイミングよく取りまくって高得点を獲得しましょう。
もっとも、このゲームでハイスコア争いしてるのって見たことないですが…。

ちなみにそれらの得点アイテム、1000点とか1500点とかならまだしも、1250点とか1750点といったえらく中途半端な得点に設定されてるのがちょっと変わってます。


  ゲームとしての完成度は…
とまあいろんな意味で個性あふれるこのゲームですが、ではゲームそのものの出来はというと、残念ながらちょっと……という感じでした。

まず、処理が荒い。
どうにも画面の処理が粗く、若干カクカク気味。
広いマップだから、というのもあるでしょうが、そのスクロールするのがちょっとガクガクした感じで、さすがにこの荒い処理は当時でもちょっと気になったものです。
しかもグラフィック処理の仕方が甘く、ちょっと敵が3、4体出現しただけですぐ処理落ちするし、そのほかにもちらつきやグラフィック化け(テキストで言うなら文字化けみたいなもの)なども頻繁に起きます。 魚屋に置かれている魚などは、何もしていないのにプルプル震えていたりも。

で、そんなちょっとガクガクな画面処理に加え、ゲームそのもののスピードもやけにトロイ。
プレイヤーの移動速度が遅く、およそドラゴンクエストのプレイヤーキャラよりも移動スピードよりも遅いほど。
ドラクエなどの場合、RPGという事でそれくらいの移動速度でも問題ないものの、このゲームはアクションゲームなのにこのトロさなのでちょっと問題だったりします。 しかもそんなのろいスピードで広いマップを隅々まで移動して子猫を探さなければならないのだからたまらない。
同時期に購入したテグザーがスピード感あふれるゲームだった分、ことさらこのゲームのトロさが際立っていたものです。

で、そんなゲーム性に加えて、ゲームそのものも単調で変化がなく、戦略性に乏しい。
一応、ステージが変わるとマップの構造も変わるようにはなっていますが、しかしそもそもその構造自体、わりとみんな似たような感じだし、またゲームに不確定要素が強すぎて、ステージ構造が変化する事にあまり意味がなかったりします。
というのも、このゲーム、子猫を探すのが目的ながら、その子猫のうろつく場所は完全にランダムになっています。
そのため、地形が変わっても広いマップ上で子猫を見つけれるかどうかというのはほとんど運で決まるようなもので、みつからない時はトコトン見つからない。 逆に見つかる時はあっさり発見できる。
これはどのステージでも同じなので、結局の所、面が変わってもやる事にかわりはない、と。
子猫の位置も犬の位置もランダムで非パターンなのでとても戦略的に進める事が出来ず、かといってテクニックを駆使すれば子猫が見つかりやすいかというとそうでもなく、効率よくクリアできるかどうかは子猫がどこにいるかという運しだい。
広いマップを、ひたすら子猫が見つかるのを願い適当につつ練り歩き、運良く見つかれば御の字で、見つからなければずっと探し続けなければならない。 
また運悪く自宅から相当離れたところで確保するハメになったら帰るのが恐ろしく困難になるし、逆に運良く自宅近辺で確保したら帰るのがラク。 なぜなら、子猫を確保した後は移動力が遅くなる上にジャンプが出来なくなるので、マンホールのないところで追いかけられたらまず逃げ切れないからです。 なのでここでも犬が来ないように願ったり、子猫が近くで見つかるよう、運に依存しなければならない。
アクションゲームを攻略する上で重要な『パターン化』という攻略がまったく使えないわけです。
一面ですらも運が悪いとなかなかクリアできず、逆に先のステージでも運がよければ簡単にクリアできる。 そのため戦略性が薄く、ステージが変化したからといってもこれといった変化がないのです。 せいぜい、敵が増えるくらいか。
せめて、マイケルがどの方向にいるかというナビゲーションでも極簡単に表示されるようになっていたのなら、そこそこ戦略性の高い攻略が可能になったのかもしれませんねえ。

そんなゲーム性なためか、どうにもあまり上達しているいう気分が味わえず、トロいゲームスピードもあいまってかプレイしててちょっとだるく感じることが多く、当時はあまり長くやり込む事は無く、おおよそ2面か3面ほどクリアしたら飽きてしまったものです。

他にも、かわいらしい曲ながら単調かつ甲高いので長く聞いてると妙に神経を逆なでするかのような苛立ちを沸き立たせる音楽も印象深いです。
邪魔な犬どもはマンホールに落とせ! 落ちた時のウォンウォンといううなり音がちょっと不気味。

  私とおにゃんこTOWN
神戸の母方の親戚の家に行った時でした。
その日はどういういきさつか忘れてしまったけど、とにかく私と姉でファミコンソフトを一つずつ買ってもらえることになりました。
当時はまだファミコンを買ったばかりの頃で、持ってるソフトといえば2、3本だけ。 もちろんソフトは高価なのでそれ以上ほしくとも買う事なんて出来ない。 そのため、新しいソフトを買ってもらえるということで、この数少ない機会に狂喜乱舞したものです。
で、その時に私が買ってもらったのが『テグザー』。
そして姉が買ったのが、この『おにゃんこTOWN』でした。
購入したときの値段はもちろん定価で、テグザーが5500円で、このおにゃんこTOWNが4900円だったと思います。
今からすると、こんなゲームを定価で購入してたなんて狂気の沙汰とか言われそうですが、しかしあの頃はまだ中古ショップなんてなかったし、ゲームの割引も一部のディスカウントショップ以外はやってなかったものなので、定価で購入するのが普通だったものです。
それはさておき、私と姉がこの二つをチョイスした理由は、パッケージでした。
当時はゲーム雑誌なんて定期的に講読するわけなかったし、また発行されるファミコン関連雑誌自体も少なく今ほど情報に溢れているわけでもなかったので、ゲームに関する情報なんてあってないようなもの。
新しいゲームを買う際には事前にどんな内容なのか調べる事なんてまず出来ず、おおよそはおもちゃ屋などで直接パッケージ買いしなければならなかったものです。 なおこの1、2年後くらいになると雑誌敢行数も増え、またファミコン専門ショップなどがちらほら出てきたものですが…。 ちなみにそのパッケージ買いも、おもちゃ屋においてあるものというのはガラスケース内に置かれているものなので、ゲームショップで選ぶようにパッケージの裏面などを見てどんなゲームかなんて確認することすらも出来なかったものです。
そのため、迷いに迷っていざ買ってみたら想像と違ったゲームで大ショック、というのも良くあったもの。
姉の買ったこのゲームはそんな感じだったかな。
もっとも、大ショックとはっても、他のレビューでも何度か語りましたが、当時にしてはゲームそのものがプレイ出来るだけで大いに楽しいものだったので、どんなゲームであってもそれなりに楽しみ、プレイはしたものですが。
あの頃は今のようにゲームがあふれている時代でも無いので、ちょっと遊んで面白くなかったすぐ『クソゲー』扱いしてプレイしなくなる、なんてことはなく、ソフトなんて思うように購入は出来ず、一本購入するだけでも高い買い物ということもあってか、どんなゲームでも元を取ろうと何とかして舐めるように遊び尽くすそうとするのが当たり前でした。 当時は本来とはかけ離れたバカなプレイをよくやってたものですが、つまりはそういうバカなプレイというのはこういうところから生み出されるわけですね。 今考えると、ゲームを遊びの手段としてもっとも純粋に楽しんでいた時代なのかも。
しかしながら、それでもおにゃんこTOWNはゲームそのものが単調な展開だったので、魅力不足で飽きるのはけっこう早かったのは確かですが…。
姉貴は元々ファミコンを私ほど熱中するたちでもなかったので、ある程度したらすぐ飽きてほとんどプレイしなくなったし、私は私でテグザーがあったのでそちらばかり熱中してたものです。
結局、先ほども行ったように2、3面ほどクリアするだけで飽きてきて、あとはテグザーの合間にプレイする程度で、それも変わった遊び方を実践してばかりしてました。 例えばひとつの面でどれだけ長く粘れるかとか、子猫の探索は無視してひたすら犬を落としまくるとか、ひたすらアイテムだけを取り続けるとか、車の通る道路でチキンレースっぽいことしたりとか。
そんなわけですから、ゲーム本編はわりと早く飽きたものの、それでもそれなりには楽しんだものです。
左上の魚屋(見辛いですがFISHとかかれてます)から魚をゲット! 犬に触れてもやられない代わり魚屋に追いかけられます。

というわけで、おにゃんこTOWNはこんなゲームです。
ゲームは展開がトロイ上に処理が荒く、画面もすぐちらつくしランダム性が強すぎて運に依存する内容など、ゲーム的にはお世辞にも出来のいいものとはいえなかったものでしたが、しかし当時にしては珍しい女の子にアピール度の高いかわいいキャラクターを採用したゲームなのと、またいろんな意味で強い個性を発揮しているゲーム内容はけっこう特徴的だと思うので、ある意味スゴイゲームだともいえます。


  小ネタ
ゲームの内容とは全然関係ないですが、当時、私はポニーキャニオンのことをずっとポニーキャオンだと思ってました。 で、それが間違いだったと気付いたのは何年も後の事だったという。

もうひとつ、全然関係ないですが、このレビューを作成している時に使ってた文書ファイル名が「おちゃんこタウン」になっていたのに今気付きました。
おちゃんこタウン…。
どんな町だ。

2006年6月3日


戻る