未曾有の敵と戦う愉快痛快爽快豪快なゲーム、ついに登場!
シリアスサムのトレードマークです。 なんかイイですねえ。


SERIOUS SAM

 The First Encounter

CROTEAM(日本での販売:P&A) Windows


2001年度のGameSpotUSAの『Game of The Year』タイトルに見事輝いたゲーム。
『SERIOUS SAM』(シリアスサム)!
はっきりいって、スゴくてナイスでイカスゲームです。
メチャ面白いです。
メチャ燃えます。
メチャアホです。
メチャおバカです。
メチャ笑えます。
メチャ爽快です。
メチャ痛快です。
メチャ愉快です。


とりあえず、
最近のゲームの内容はやたら複雑だと嘆いている人。
スカッとストレス解消を求めている人。
シューティングが好きな人。
シンプルなアクションが好きな人。
とにかく撃ちまくりたい人。
ハイテンションなアクションゲームをプレイしたい人。
アドレナリン全開でプレイしたい人。
脳内麻薬出まくりな展開が好きな人。
アクションゲームに謎解きなんていラン!と思ってる人。
一人称視点(FPS)のゲームはややこしくてなんか難しそうだなあ……と思っている人。
悪のエイリアンやモンスターをぶちのめしたい人。
大量に殺戮したい人。
四面楚歌が好きな人。
数千もの敵を相手に戦争をかましたい人。
燃えるシチュエーションが好きな人。
馬鹿でかい破壊兵器が好きな人。
暑苦しいマッチョ野郎が主人公のゲームが好きな人。
美しく美麗な画面が好きな人。
最新の技術を使用した3DCGが好きな人。
リアルタイムポリゴンが好きな人。
広大なマップが好きな人。
エジプトが好きな人。
スフィンクスが好きな人。
壁画が好きな人。
ペンティアムIII550MHz以上のパソコンを持っている人。
GeForce2以上のビデオカードを持っている人。


そんな人は、迷わずこのゲームを購入してプレイしましょう。
ちなみに私はTEST2版(体験版)をプレイし、一瞬で気に入り、もちろん発売日に即買い。
すでに10回以上オールクリアするほど遊び倒し、いまだにプレイし続けています。
とどのつまり、それくらいハマる面白さを持ったゲームだという事です。
この文章をクリックすると、ゲームに登場する武器、アイテム、敵キャラ、マップの紹介、プレイDEMOのページへ
渓谷での戦闘。左のモンスターは不気味だけどちょっと笑えます
 モワワァァ〜ッと硝煙が上がる。 撃てば撃つほど煙の量も増加。


まずは、バックストーリーを紹介。

21世紀前半、人類はエジプトの古代遺跡の更に下層から、太古の昔に存在していた別の生命体の文明を発見した。
彼らの文明は現在の人間のそれよりも遥かに高く、これによって人類は飛躍的な進歩を遂げる事になり、人類は広大な宇宙へと進出していった。
しかし西暦2104年、突如異次元空間から醜悪で邪悪なモンスター郡が大量に出現し、人類に対して攻撃を開始した。
人類は必死に抵抗したが、しかし力の差は明らかで、アルファ・ケンタウリでの戦いを筆頭にいくつもの星間戦争において彼らはことごとく敗北を喫した。
とうとう人類は最後の砦ともいえる太陽系まで後退を余儀なくされた。
もはや最後の砦とも言えるここでの戦争で敗れる事は、すなわち人類の滅亡を意味していた。
正に絶体絶命ともいえる状況の中、世界各国の首脳達が集まって導き出した結論は、人類の最後の望みを『あれ』に託す以外にないということであった。
『あれ』とは、21世紀初頭に発見された『TIME-LOCK』と呼ばれる装置。
それは、たった1人の人間だけを過去へと送り込む事が出来るという。
これによって過去を変え、現在の状況を変化させるわけである。
これが成功しない限り、人類に未来はない。
そしてその一人に選ばれたのが、『SAM 'SERIOUS' STONE』と呼ばれる伝説の英雄であった。
あなたは伝説の英雄であるSAMとなり、モンスターを打ち破って地球の未来を変えるため、テレポーターを使い、過去のエジプトへと旅立った……。


とまあ、これは説明書に載っていたものなのですが、しかしこれだけではどうも分かりにくいみたいなので、もう少し詳しく説明。

約5000年前、Seriand(シリウス星人)が惑星探索の為に地球のエジプトに来訪。
シリウス星人は善良な宇宙人で、宇宙を探索しつつ自分たちの知識を分け与えるような事を行っていた。
が、しかしその過程で彼らは初めて自分たちよりも進んだ文明を持ち、かつ強大凶悪な力を持った宇宙人であるThe One Infiniteに遭遇した。
その後、シリウス星人はThe One Infiniteとの全面戦争になったが、しかし力の差は大きく、シリウス星人は彼らの母性であるシリウス(Serius)ともども滅ぼされてしまった。
この悲報を聞きつけた地球に残留中の少数のシリウス星人達は、自分達の根絶やしを狙うThe One Infiniteの追跡を逃れる為に、自分達の文明を放棄して地球に留まり、彼らの目に止まらないようひっそりと暮らす事を決意した。
しかし、その後、科学力を発達させた人類は、シリウス星人達が地球に残した遺跡を発見してそこに書かれていた象形文字に似た文章を解読し、それによって得た知識と技術によって宇宙に進出することになった。
だが、その過程で人類は、シリウス星人の母星であるシリウスにも調査団を向かわせてしまう。
そのシリウス星で、調査隊はある装置を発見する事になる。
しかし、この装置はThe One Infiniteがシリウス星人殲滅用のトラップとして残しておいた発信機であり、調査隊は誤ってその発信機を動作させてしまった。
この時以来、人類はシリウス星人に次ぎ、The One Infinite(人類側からはメンタル(Mental)と呼ばれる)との全面戦争に突入する事になった。

この時の調査隊の隊長こそが、Sam 'Serious' Stoneその人である。
彼は自分の行為に対する責任を感じて、最前列での戦争兵になることを志願した。
彼は常に前線で戦い、決して敗れることなく全ての戦いに勝利し続けた。
そしていつしか、彼は伝説の人物と呼ばれるようになった。
しかし、戦争というのは個人の力で勝利を叩き出せるものではなく、いくらSamが活躍しているといっても、全戦争規模からすれば人類の劣性は明らかであった。
そして最後の手段として考えられたのが、次の作戦だった。

まず、地球に残留中だったシリウス星人が残していたTime-Lock(時間移動装置)を利用して過去のエジプトへと遡り、各地に散らばるシリウス星人の科学力で作られたアイテム(秘宝)を収集。
収集したアイテムを使い、シリウス星人達が土星の衛星に残した宇宙船を呼び出す装置を作動させ、そしてそれに乗り近くの惑星へ移動。
その後、残された彼らのテレポーターネットワークを通じていくつもの惑星を渡り歩き、最終的にはMentalの勢力が終結している惑星シリウスへと向かう。

もちろんこれは出来る限りMentalに動向を掴まれないようにするはずだったのだが、しかしエジプトで待っていたのはMentalの組織する様々モンスター達の大群であった……。

電撃魚。 ピラニアよりタチ悪いです。 遺跡内でのバトル。死角が多く敵を見失いやすいマップです。


『Serious Sam』は2001年に登場したPCゲームで、パッケージの内容やゲーム全体の雰囲気などは以下にもアメリカさんのゲームといった感じがするのですが、しかし驚くべき事に、このゲームはクロアチアに拠点を置くCROTEAMという、まったくの無名に近いメーカーによって作られたゲーム(もちろん販売ルートは他の会社からですが)なのです。
いうなれば、クロアチア産のゲームというわけですね。
しかもそれに採用されているグラフィックスエンジンも、QUAKEエンジンやUNREALエンジンといった、既存のものを使用しているのではなく、彼らが独自に新しく開発したSERIOUS ENGINEというグラフィックスエンジンを使っているというのが更に驚き。
ついでに言うと、メインスタッフの数はたった8〜9人だけと、これまた驚愕。
ゲーム本編に入る前から、とにかく驚きが連続なゲームというわけです。


 ちょっと変わった経緯を経て発売
このゲームの発売された経緯ですが、少々変わっています。
本来、全45ステージ構成として発売される予定だったのですが、しかしネット上で公開したテスト版の評判が予想以上に好評だったため、本来なら後1〜2年後に発売するものだったのを、エジプトが舞台となっている最初の15ステージのみを一つのエピソードとして、急遽発売日を繰り上げたソフトなのです。
開発が遅れて発売日が伸びるソフトというのは別に珍しくともなんともありませんが、しかし発売日を繰り上げたソフトとなるとそれほど多くはありません。 それも、前評判が良いために前半部分のみで構成して発売するソフトなど、まずないのではないでしょうか。
まあそんなわけなので、今作である『Serious Sam -The First Encounter-』は、ストーリーに沿って言うなら、エジプトでシリウス星人の宇宙船を呼び出してからそこに乗り込むまでの話になっているわけですね。
ちなみに2002年2月にリリースされた『Serious Sam -The Second Encounter-』が、16ステージ以降のエピソード、つまり宇宙船に乗り込んでからのストーリーとなっています。
スケルトンの背中から漏れるレンズフレア。美しいと恐ろしいの紙一重。 ショットガンの一撃で、敵はズビャァッと木っ端微塵です。


 FPSの原点復帰
『Serious Sam(以下シリアスサム)』は、一人称視点のゲーム、俗に言うFPSゲームです。
開発者インタビューなどによると、シリアスサムは『DOOM』シリーズのオマージュとして作られたゲームであり、行ってしまえば最新のグラフィックスエンジンを使用した『DOOM』だとも言えるわけです。
『DOOM』とは1993年にId Softwareというソフトハウスが製作したFPSタイプのアクションシューティングで、このジャンルの火付け役とも言うべきゲームです。
ちなみに元祖は同社の『ウルフェンシュタイン3D』。 最近じゃ『Return〜〜』という名前がついて新作が出ましたね。
さて、なぜ『シリアスサム』が『DOOM』のような8年も昔のゲームを目指して作られたのかというと、それは『DOOM』以降のほとんどのFPSゲームでは、凝ったストーリーやパズル、謎解きなどを重視するようになっていき、また敵キャラも頭が悪くて弱いのが大量に出現するのではなく、強く賢いのが小数出るというスタイルを取るようになってしまい、DOOMで味わえたようなハイテンションで脳内麻薬が出まくるほどバリバリ撃ちまくれるような、シンプルなゲームがめっきり減ってしまったからであり、で、そんな状況を見た製作者達が、自分らで『DOOM』を超えるほど激しいアクションゲームを作ろうとしたわけだからです。
いうなれば、FPSゲームにおける原点復帰というやつですか。
そしてその思惑とコンセプトは大成功したようで、『シリアスサム』は結果として非常にシンプルかつ爽快感の高い、ウルトラハイテンションなアクションゲームとして登場しました。
とにかく次から次へと襲い来る敵の群れをアチョアチョとなぎ倒していく単純明快なゲーム内容は、『HALF-LIFE』とはまた違ったFPSの面白さを見せてくれます。
牛を射殺! 牛はものスゴイ迫力で突進してくるので、大量に迫ってくると結構あせります。 宇宙のサソリ。 こんなのいたら嫌すぎ。


 単純明快なルールとゲーム内容
『シリアスサム』は、非常に単純でハイテンションなアクションゲームです。
前述したように、ゲームの背景にはそれなりに凝ったバックストーリーがあったりしますが、しかしプレイする上で、これらのストーリーを知る必要などありません
もちろん、あらかじめストーリーを知っておくと、ゲーム中のちょっとした演出やら展開やらを細かく理解する事が出来るので、ゲーム中の世界をより深く知る事が出来ますが、しかし、もともとこのゲームはアクションがメインのゲームなので、読まなくてもゲームプレイに支障は全然ありません。
それに、何でエジプト?など、ストーリー的にちょっと無理矢理な部分もあったりしますし。
まあ、いうなればアーケードのシューティングゲームにおけるバックストーリーのようなものですか。
とにかく、ゲームの目的を一言でいうなら、Mentalの組織するエイリアンやモンスターを破壊的な武器でぶち倒しつつ、先に進むということ。
つまり、小難しい理屈や話などは一切考えずに、破壊本能の赴くままひたすらに撃ちまくり、倒しまくり、破壊しまくり、殺りまくる
で、先に進む。
これがこのゲームの全てです
まさに10秒で理解できるような単純さ。
う〜ん、なんて分かりやすいんでしょう。
でも、こんなひたすらバトル、バトル、バトルといったシンプルな内容のゲームなんだけど、それがプレイしてみるととても面白いのです。
ハマるんです。
つまり、破壊の爽快感と攻撃避けの緊張感を楽しめる、バリバリタイプのシューティングゲームに非常に近いわけです。
ハイスコアなどもあったりしますし。
なので、ストーリー性を求めるプレイヤーにはまったくもって向いていません
そういう人は、素直に『HALF-LIFE』などの、ストーリーメインのゲームをプレイしましょう。
あ、でもそれ以前に、ストーリーを期待してこのゲームを購入する人などまずいないと思いますが(笑)
大虐殺の跡。 飛び散った血飛沫が生々しい。 血みどろの戦闘。 まさに阿鼻叫喚な地獄絵図ですな。


 敵は質より量!
さて、このシリアスサムは敵を倒して先に進むだけという、至極単純な内容のゲームだというのはすでに上で説明しましたが、しかしその代わり、敵との戦いは熾烈で苛烈で強烈で、ゲーム中はもうひたすら熱戦、烈戦、超激戦で燃えまくりです。
この燃え過ぎなくらい燃えまくりな激烈なバトルですが、その基幹を成しているのが、敵の量。
シリアスサムでは、これまでのFPSゲームでは見られないほどの、とんでもないほどの数の敵と戦います
簡単に言っちゃってますが、これ、本当にシャレにならないくらいの敵の数なんですよ。
いいかえるならば、ストーリーや謎解きを極力排除し、その分を敵の量に回したという感じですか。
その数はハッキリいって異常
プレイ中は、ちょっと進むと敵出現、アイテムを取ると敵出現、ドアを潜ると敵出現、敵を倒すと別の敵が出現など、もうとにかくひたすらどこに行っても敵、敵、敵、敵、敵、敵だらけ。
とにかく尋常でないほどの敵の数で、一度に10体や20体の敵どもと戦うなんて当たり前。 40体、50体を相手にするなんて事もあり、時には一度に100体以上もの敵の大群相手に戦かわなければならない場面などもあります。
一人対多数という、ランボーやコマンドーのようなヒーローがやたらに敵を倒しまくるB級アクション戦争映画などが好きな人には、あまりにたまらないシチュエーション!!
で、このように卑怯臭いまでに大量の敵群と戦うのですが、その分、敵の知能は低く、頭は激悪いです。
どの敵も死ぬまでプレイヤーに一直線に接近してくる、突進してくる、攻撃してくる、体当たりしてくるなど、めっちゃ単純な戦い方しかしてきません。
これはもう頭の中は攻撃本能オンリーというべきか。
はりていにいえば、単純バカ、もしくはアホって事ですね。
バックストーリーによると、Mentalは相当に高度な科学力を持っているとの事らしいのですが、しかし前述したように、ゲーム中の彼らはそんな科学力を持っているということなど微塵も感じさせないほどの低知能振りを、存分に発揮してくれています。
例えるならば、ウルトラマンは知能指数1万もあるのに、怪獣を倒す時は殴る蹴るばっかりしているみたいなモンですか。
ただしかし、敵の頭が悪く戦法が単純だといっても、その数は膨大だから、まったくもってこれが侮れません。
どの敵もこちらの攻撃を回避したり、途中で逃げたりといった動作は一切行わず、死ぬまでプレイヤーを攻撃してきます。
そしてそれがとてつもないほどの数で迫ってくる。
ちょっとでも油断すると、あっという間に数十もの敵に取り囲まれて、タコ殴りにされ、昇天。
そうならないためにも、殺られる前に殺る必要があります。
これは言い替えるならば、敵の攻撃を止ませるためには、敵の息の根を確実に止める必要がある、ということ。
つまり、倒す以外に生き残る手段はないといえるわけであり、いうなれば『敵を殲滅する=生き残る』なのです。
参考までにいうと、難易度がNORMALだとオールクリアまでに合計5000体以上、難易度がHARDやSERIOUSになると合計7000から8000体以上もの敵軍団との戦闘を繰り広げます。
この、ひたすら撃って撃って撃って撃って撃ちまくり倒して倒して倒して倒して倒しまくるというのが、非常に爽快であり、まことに豪快であり、めっちゃ快感であり、激烈に燃えまくりであり、とっても面白いんですよね。
ちなみにこのゲームでは敵の数が多いだけでなく、デカい敵がやたらに出てくるというのもウリの一つです。
このゲームには全部で19種類の敵が登場しますが、そのうち9種類がプレイヤーより大きな体躯のヤツらで、中には数十メートルもあるような超巨大な敵なども。
特にラスボスを含むボスクラスの敵の大きさは驚愕モノで、初めて見る人は『こんな敵と一体どーやって戦うんだ!?』と度肝を抜かれる事必至でしょう。
他にも、KAMIKAZEという敵のインパクトはあまりにスゴイです。
細かい説明は敵の項目を参照。
敵多すぎ。 ここでの戦闘はとにかく死ねます。 カエルの大群。 何匹出るんじゃぁぁ〜〜!!


 目を奪われるほど美麗なグラフィック
シリアスサムを語る上ではずせないのが、美麗で美しいグラフィック。
『SERIOUSエンジン』というグラフィックスエンジンによって描画されるその華美な映像は、これが登場した2001年においてはトップクラスの美しさであり、今でも思わず目を奪われる事必至です。
ストーリーの関係上、舞台はエジプト1箇所だけとなっているので、風景などのバリエーションはさすがにちょっと乏しいと言わざるをえませんが、しかしその分広大なエジプトの雰囲気は非常に上手く表現されています。
また舞台がエジプトに限定されるといっても、インドアとアウトドアを織り交ぜたり、ゲーム展開によって時間(空模様)や光加減を変化させたりなど、いろいろな風景があり、プレイヤーの目を飽きさせません。
全体的にとても美麗なグラフィックですが、その中でもレンズフレアの美しさは絶品で、私が今まで見た中で最も美しいレンズフレアの表現だと思います。
それも、ムービーなどで表示されているのではなく、リアルタイム処理なのがすばらしい。
私などは、このレンズフレアがあまりに綺麗なので、プレイ中はやたらにスクリーンショットを取ってしまったり、ため息と共にしばし見入ってしまったりするくらいなんですよね。 実際、ここで使われているスクリーンショットの中にレンズフレアが多く含まれているのを見ても、それはわかると思います。
元々レンズフレアというのは肉眼ではなく、カメラなどでのみ見られる現象なので、Samの一人称視点であるこのゲームの画面に表示されるのは科学的に考えてみればおかしいのですが、しかし太陽光の美しさをあらわすという面において、非常に良い手段として機能しています。
レンズフレアだけではなく、広大な地形、地平線、砂丘、建物の壁画、壁の質感なども相当に綺麗です。
無限に続く砂漠の地平線(これが本当に地平線なのだ!)小さな町ほどもある巨大な遺跡や建造物などは、他のFPSゲームではあまりお目にかかれないものです。
また壁の材質の表現もかなりのもので、めいっぱい接近したときに見える壁の石などの質感がすばらしい
通常、リアルタイム3DCG(ポリゴン)を使用したゲームでは、壁などに近付くとテクスチャの荒さが見えてしまうものなのですが、しかしこのゲームではその綺麗な質感のおかげで、近くで見てもテクスチャの粗さをあまり感じないんですよね。 むしろ逆に綺麗に見えたりも。
さらに光源処理も美しいもので、建物内での松明の光加減などがとてもすばらしい。
水の表現なども相当なもので、壁や底面に映る水の反射光などは、思わず魅入ってしまうほどです。
このゲームでは倒した敵の死体は数秒後に消滅するのですが、そのときの消滅時の演出も、光と共にキラキラと消えていくという、なかなかに凝った演出となっています。
小型の敵(人間型の敵などを)を大型の武器(ロケットランチャーやキャノンなど)で攻撃すると敵の肉片が飛び散るのですが、そのときには吹き飛んだ肉片の後に引きずられたような血痕が残るという演出も盛り込まれています。 これが妙に生々しくてリアル。
他にもいろいろありますが、とにかく画面の綺麗さは文章では語り尽くせません。
スクリーンショットを見て、そして出来れば実際にプレイして自分の目で見てほしいです。
はっきり言って、見ているだけでも楽しめるでしょう。
無限に広がる砂丘に注ぐレンズフレア。 美しい! インドアの景色も綺麗。 隙間から差し込む光が美しいですな。


 秀逸なSERIOUSエンジン
グラフィックス関連の話で、技術的な面で言えば、このゲームで使われているSERIOUSエンジンというグラフィックスエンジンはかなり優秀。
いや、まあ私自信グラフィッカーではないので細かなところは分からないのですが、しかし表面的に見ただけでも優れているというのは分かります。
綺麗で超広大な地形の中、細かくモデリングされた敵がすさまじく大量に出現したり、派手な爆発エフェクトなどがガンガン使われても、それほど処理(フレームレート)が重くならないというのはスゴイ。
敵が目の前に10匹程度出現しても、ほとんど処理落ちしない。
もちろん、敵がそれ以上大量に出るとある程度のフレームレートの落ち込みは起きるのですが、しかし他のゲームに比べるとはるかに軽い方。
とてつもなく広大なマップの中で大量の敵、というスタイルにもかかわらず、処理が大して落ちないというのはスゴイ。 おそらく、LOD機能を上手く活用しているのでしょう。
をまさにこのゲームにぴったりなエンジンです。
また、一つのステージ内であれば、遠くのオブジェクトも全て表示されているというのもスゴイ。
つまり、遠くのオブジェクトであろうが近くのオブジェクトであろうが、しっかりと描画されているのです。
このため、FPSゲームでありながら、フライトシミュレータ並に広大で壮大で美しく、そして開放感のある景色の元でプレイ出来るのです。
さらに大量のポリゴン表示によるポリゴン欠けもなく、そしてテクスチャの質も非常に良質と、とにかく優れたエンジンだと思います。
これがクロアチアのほとんど無名のソフトハウス(メインスタッフは8〜9人)から生み出されたというあたり、無名のメーカーでもやれば出来るという事なんでしょうね。
ちなみにメニュー画面の『TECHNOLOGY TEST』という項目では、このSERIOUSエンジンのテクノロジーデモ映像が見れます。
このデモではSERIOUSエンジンで一体どのような機能が使われているのかという様々な技術紹介がされているので、一見の価値ありです。
なんと綺麗な夕日だろうか! 巻き上がる爆発! 飛び散る肉片! アドレナリン全開だ!


 とてつもなく広大なマップ
さて、このゲームの大きな特徴の一つに、とんでもなく広大なマップが多い、というのがあります。
これがホント、冗談抜きでムチャクチャ広い!
ある戦闘を繰り広げる場所が野球やサッカーのグラウンド並に広いというのは当たり前で、一つのステージが東京ドームの何倍もの広さがあるというのも珍しくありません。
通常、この手のFPSゲームでは基地や建造物、もしくはとある施設の内部といった場所が舞台となっている場合が多いのですが、しかしこのゲームではこのようなアウトドア系の明るく開けた地形が多いので、プレイしててとても開放感があります
また全体的に明るい場所が多いので、敵が見辛いという事もほとんどありません。
これは単に思いつきで広く明るく設定されたわけではなく、大量の敵と戦うためにそれ相応の広くて見やすいマップが用意されている、という事なんですね。
もちろんアウトドアだけではなくインドア、すなわち建造物の内部を舞台にした地形もあるのですが、しかしそういうマップは全体的に見てそれほど多くなく、さらにその類の場所においては敵の数を少なめにしたりなど、あまりストレスをを感じさせないように作られています。
ちなみにインドアの場合は、松明やランプからにじみ出る光の表現がとても美しく、アウトドアの広大な綺麗さとはまた違った良さがあります。
以上のように、このゲームのマップは非常に広大なものが多いのです。 
狭苦しい閉所が嫌いな人は、このゲームをぜひともプレイしましょう。
まさしく無限に広がる地平線。 本当に無限に近いくらい続いています。 照らし出される松明の光がエスニックなムード満点。


 極力単純なマップと謎解き
このゲームは敵との戦闘、すなわちアクションを楽しむゲームであるため、マップの地形構造や謎解きなどは極力単純化されています。
もちろん特定の場所のレバーを動かしたりスイッチを入れたりなど、いくつかの謎解きもあるにはあるのですが、しかしその内容はかなり単純で誰にでも分かるようなものばかりなので、通常、普通にプレイしているならばハマったり詰まったりする事はまずないです。
中には、スタート直後にまっすぐ進むだけでゴールに到達できるというマップもあります。 もっとも、その道中で大勢の敵に教われるので、そう簡単に事は運びませんが。
つまり、これは謎解きなどに頭を悩ますことなく、思う存分敵とのバトルを味わってほしいという、製作者側の粋な計らいなのです。
仮に迷った場合も、NETRICSAというSamの頭の内部に埋め込まれたコンピュータの説明を見ると、ほとんど分かります(というか、ほとんど答えに近いヒントを教えてくれます)
このため、マップの構造や謎解きはまったく考慮する事などなく、プレイヤーは頭の中を全て『いかに倒すか』『いかに避けるか』『いかに生き残るか』ということのみに集中させることができるのです。


 豊富なシークレット
このゲームはDOOMの流れを汲んでいるというのはすでに説明しましたが、それが顕著に表れているのが、ゲーム本編とは直接関係のないシークレットという要素があるという部分です。
シークレットとは『DOOM』や『QUAKE』の時代に非常にポピュラーだった隠し要素の事で、言うなれば隠しアイテムや隠しエリア、隠しステージなどの事です。
日本のゲームで言うなら、レアアイテム、隠しボーナス、隠れキャラといった類のものですね。
シリアスサムにはこういったシークレット要素が非常に多く盛り込まれています。
しかしながら、このシークレット、本編の簡単過ぎるくらい簡単な謎解きとは打って変わって、とんでもなく難解なものが非常に多いです。
これがもう本当に難しく、相当苦労する事うけあい。
その難しさは折り紙付きで、全部見つけるなんてもはやエディターを使ってマップの解析でもしないとムリだろ、というほど超難解です。
またそのシークレットも、アイテムが手に入るものの他に、大量の敵が出現するといった類のものも少なくありません。
それもそのはず、このゲームにおけるシークレットとは、より沢山の弾薬やアイテムを取得すると同時に、より多くの敵を倒すためのものとして用意されているからです。
つまり、これらのシークレットはより多くの得点を稼ぐための一環、俗に言うハイスコア取得手段として、主に用意されているわけです。
だから、見つけるのが難解なものが多いというわけですね。
普通にプレイするのならば別段シークレットを見つける必要などなく、簡単な謎解きでシンプルなゲームをプレイすれば良いけど、ハイスコアを狙うとなると難解な謎解きをして強力な敵と戦わなければならないというように、異なるプレイが楽しめるという面においては、非常に良く出来ていると思います。
なお、アイテムや場所のみならず、全15マップ中、2つのマップもシークレット扱いとなっていたりします。
この2つの隠しマップは特定の場所から行く事が出来、ゲーム本編の内容とは直接関係がないのですが、非常に綺麗な風景だったり、ちょっとしたお遊び的な要素が盛り込まれていたりなどかなか楽しいマップです。
ただ、この2つのシークレットマップ、かなり高目の難易度なのが少しキツいですが。
半透明のモンスター。 見えます? オープニングのワンシーン。 広大な遺跡を鳥の視点で駆け巡ります。


 親切設計なシステム
このゲームは非常にユーザーフレンドリーでプレイしやすいシステムとなっています。
まず親切設計だと思うのが、ゲームプレイ中、プレイヤーは好きな時にNETRICSAというコンピュータにアクセスでき、必要な情報を引き出せるという事。
このコンピュータはSamの頭の内部に埋め込まれていて、今現在のマップ、マップのタクティカルデータ、敵のデータ、武器のデータ、難易度、得点、経過した時間、マップ内の総敵数、今まで倒してきた敵の数など、ゲームに関する情報を微細に渡りプレイヤーに伝えてくれ、また新しい情報−例えば前方の扉を開ける方法、ある仕掛けを作動させる方法、新しい敵の情報、新しい武器の情報−などを、随時プレイヤーに伝達してくれます。
なので、とりあえず何か知りたければ、NETRICSAにアクセスすれば、大抵の事は分かるようになっているのです。
中には結構笑える説明文などもあったりするのですが、しかし説明文は全て英語なので、英語力がある程度ないと辛いというのが欠点ですね…。
そして次に親切なのが、ゲーム中はいつでもどこでもボタン1つでクイックセーブ、クイックロードが行えるという事。
これにより、わざわざメニューを呼び出してセーブといったわずらわしい事などする必要などなく、気軽にセーブとロードが行えます。
その上、このクイックセーブは最大8つまで保存されると、これまた気が利いてます。
例えば最後にセーブした所が、弾薬もライフも少なくて死ぬ直前であるために、とてもこれ以上先に進む事が出来ないという状況に陥った場合でも、それ以前のクイックセーブデータの場所から再開する事が出来るので安心というわけです。
それに、クイックセーブとはまた別に、メニュー画面からも名前をつけて独自にセーブが行えるようになっているというのが、これまた親切。
さらにオートセーブ機能までついており、これをONにしておくと、ゲームの特定の地点に来ると自動でクイックセーブを行ってくれるというおまけ付き。
つまり、セーブやロードに関しては非常に行き届いた親切設計となっているわけです。
この便利かつ使い勝手の良いセーブシステムのおかげで、難易度が高いとはいえ、シリアスサムは上級者から初心者まで幅広く楽しめるようになっているのです。
ちなみに私の場合は、緊張感を持たせるために、現在ではノーセーブでマップをクリアするというプレイを楽しんでます。思わず目を奪われるほど透き通る水面、そしてオアシス! こんなところで泳ぎたいなあ。 NETRICSAにアクセス。 マップのタクティカルデータから、敵、武器、謎解きなど、ここでさまざまな情報を引き出せます。 その密度たるや、攻略本並。


 物量作戦は手強いぞ!
このゲームは、基本的に難しい部類に入ります。
セーブ、ロードのシステムは非常に親切な構造になっていますが、しかしそれを差し置いても全般的に難しいゲームだといえるでしょう。
その決定的な理由は、やはり敵の量。
ほとんどの敵はプレイヤーに向かって一直線に攻撃もしくは突進してくるだけなので、一対一で戦うと弱いというか、むしろ楽勝といってもいいくらいなんですが、しかしそんな敵がまとまって群れを成して出てくると、これがとてつもなく手ごわくなります。
上でも言ったように、一体の手強さで勝負するのではなく、数で勝負するという、質より量、言い替えると物量作戦で迫ってくるというわけですね。
実はこの物量作戦というのが思った以上に手強く、たとえ能力的にはメチャクチャ弱いザコであっても、それが10体、20体、30体、40体と一度に迫られると、とたんに恐ろしく強力な存在となるので、ザコクラスの弱い敵だからといっても侮る事は出来ないのです。
その上、敵は複数の種類が混合して登場する事が多く、敵どものコンビネーションプレイがやたらに強力
例えばポピュラーな攻撃として、接近戦を挑んでくる敵と、遠距離戦を挑んでくる敵のコンビプレイがあります。
この場合、接近戦をしかけてくる敵ばかりにかまけていると、遠距離からバリバリ攻撃される。 逆に遠距離のやつを優先して倒そうとしても、近距離のヤツが邪魔でなかなか攻撃できない、となるので、異なる種類の敵が同時に攻撃されるだけで、かなりキツイです。 
そしてさらにおまけに、敵は正面からバカ正直に出現するのではなく、様々な方向から同時に襲いかかってくるというのがツライ。
これは分かりやすく言うと、シリアスサムは大量の敵が360度全方向から一斉に攻撃を仕掛けて来るゲームだという事です。
あっちを倒せばこっちから、こっちを倒せばあっちからと、常に前後左右近距離遠距離上方下方ありとあらゆる方向から攻撃を受けるこのゲームは、ある意味、全世界を敵に回したような、阿鼻叫喚な地獄絵図を体験しているような気分になれるゲームかもしれません(言い過ぎ?)
シリアスサムは、考えるヒマなど一切無いくらい大量で激しい敵の攻撃を常に全方向から受けつつ、それを次々に撃破していくという、非常にハイで熱くなれるアクションゲームなのです。
なお、このゲームは、敵の基本的な出現位置(難易度によって詳細は変わるが)やアイテムの設置場所はほぼ完全にパターンになっているので、覚えゲー的に進めることもできます。
これについては詳細情報のページを見てください。
2足歩行メカに囲まれるSam。 ボコボコにされてます…。 アアアァァァァァァァァァーーーーッッッ!!とKAMIKAZEの特攻。 彼らの声は本当に夢に出てきそう。


 超簡単から最凶まで、幅広い難易度調整
上で書いたように、シリアスサムはものスゴイ量の敵と戦うゲームなので、なれない人にとってはかなり難しいゲームのように見えますが、しかし難易度選択をすれば、誰でも楽しめるようになっています。
アクションゲーム苦手な人は、簡単なモードでプレイして敵を倒す快感に存分に酔いしれますし、腕に自信のある人ならば難しいモードで一瞬の気の緩みが命取りになるような緊張感溢れるゲームが楽しめます。
難易度は全部で
TOURIST
EASY
NORMAL
HARD
SERIOUS
MENTAL

の6種類に分かれていて、TOURISTが最も簡単なレベルとなっています。
それぞれの簡易どの詳細は、以下のようになります。

 TOURIST
FPSゲーム未経験者用の、最も簡単なレベルです。
敵の数は少なく、攻撃も穏やかで、プレイヤーの受けるダメージ量はかなり低めになっています。
最大ヘルスとアーマーの値が200となっており、また最大で所持できる弾薬、取得できる弾薬量もNORMALの2倍となっています。
おまけにロケットランチャーといった爆発系の武器による自爆ダメージも無し。
さらにヘルスが時間と共にじわじわ回復するというおまけ付き。
このように、あまりにヌル過ぎる要素が満載なので、プレイ中は全くセーブする必要などなく、適当にやってるだけで誰でもクリアできます。
敵の攻撃を避ける必要などありません。
いや、そもそもそれ以前に、プレイヤーの受けるダメージ量が極端に低い(+時間で回復する)ので、死ぬ方が難しいくらいです。
敵が少なくあまりに簡単過ぎるので、難易度選択時に表示される説明文の通り、初めてFPSをプレイする人以外は、はっきり言ってこのモードではプレイしない方がいいでしょう。

 EASY
FPSゲームにまだそれほど慣れていない人向けの難易度。
敵の数はTOURISTとほとんど同じですが、敵の攻撃力と動きのスピードが少しばかりパワーアップしてます。
最大ヘルスと弾薬量はTOURISTと同じく、NORMALの2倍となっています。
TOURISTのようなヘルスの自動回復は無いので、さすがにそれに関しては多少難易度が高いといえます。
しかし、TOURISTと同じく爆発形の武器による自爆ダメージが無いので、したがって距離に関係無くロケットランチャーやグレネードランチャーを撃ちまくって敵を撃退できるため、大抵は敵に囲まれても苦労することなく越せるようになっています。
つまり、まだまだ簡単なレベルという事です。 敵の数もNORMALに比べて少ないし。
ただ、アクションゲームが苦手な人やFPSにまだそれほど慣れてない人にとっては、あまり死ぬ事が無いこのモードは、かなり楽しめるレベルだと思います。
ただ、このゲームの魅力である敵の多さとそれによる難しさというのがあまり味わえないので、この難易度では緊張感溢れるプレイはそれほど楽しめません。

 NORMAL
FPSゲームプレイヤー向けのレベル。
上の2つに比べ、敵の数は3割ほど増加し、かなりの数の敵と戦う事になります。 もちろん敵の攻撃力もスピードも、EASYよりアップ。
最大ヘルスとアーマーの値は100に、そして取得可能な弾薬量もEASY、TOURISTの半分になります。
また、この難易度からは爆発系の武器を近距離で爆発させたときに被る自爆ダメージが有効になるので、爆発系の武器を近距離戦ではおいそれと使えなくなります。
したがって、多くの場所で、弾薬とヘルスの残量、場面毎に有効な武器の使用法などを考えながらプレイする必要があります。
ヘルスも弾薬が半分になり、そして自爆ダメージが有効となるため、TOURISTとEASYしかプレイしていない人にとってはかなりキツく、このレベルから急激に難しく感じる事でしょう。
ただしかし、上記の2つの難易度では味わえない、歯ごたえのあるアクションとバトルが楽しめます。
個人的には、このNORMAL以上の難易度でプレイしてこそ、シリアスサムの楽しさが味わえると思いますね。

 HARD
シリアスサム経験者用のレベル。
敵の数はEASYの5割増しで、その上敵の動きは素早く、攻撃力も高いです。
所持可能な弾薬量はNORMALと同じで、最大ヘルスとアーマーの値も同じ100。
とにかく敵の攻撃力とスピードが強烈で、油断するとあれよあれよという間に死亡してしまう事が多く、非常に緊張感溢れる戦闘が楽しめます。 また敵の量も相当多いためバイオレンス度も高く、かなり燃えるバトルが展開されます。
ただ、難しさとしては相当なモノで、アクション系、特にFPSゲームが苦手な人にとっては、ほとんど門前払い確実といっていいほどの難しさとなっています。 しかし、逆にアクションゲームに自信のある人ならば、とてもプレイし応えのある内容ともいえます。
ちなみに私としては、このHARDくらいが、まさしくシリアスサムといえる難易度じゃないかと思いますね。
アクションゲーマーならば、迷わずこれをプレイすべきです。
この難易度をクリアせずに、何がアクションゲーマーでしょうか。
もちろん、私はすでに何度もクリア済みで、私にとってはもはや簡単ともいえるレベルになってします。

 SERIOUS
まともなプレイヤーには到底手の届かない難易度。
敵の数はEASYの8割増、その上敵の攻撃力もスピードも恐ろしく速い。
最大ヘルスとアーマーの値はNORMALと同じ100となっていますが、しかし敵の攻撃力が相当に高いので、感覚的にはその半分ほどしかありません。
しかし反面、弾薬はEASY、TOURISTと同じくNORMALの2倍の量が所持できるようになっています。
HARDの2倍もの弾薬を取得、所持できるので、弾薬に関しては全く問題なく、全編通して弾切れの心配など皆無に近いのですが、しかしその分敵の攻撃が尋常でないくらい厳しく、そのため、事実上、最も難しいレベルとなっています。
超大量の敵、とんでもないほどの敵のスピード、殺人的な敵の攻撃力、一瞬のミスであっというまに死亡など、そんじょそこらのプレイヤーならば、まともにプレイした場合、半分、いや、4分の1も進まないうちにイヤというほど殺されまくる事必至でしょう。
実際、この難易度を選択しようとすると、画面に『Are You Serious?』(本当にやるつもりか?)というメッセージが表示されるくらいですから。
そこらのプレイヤーがこの難易度でクリアするのはほぼ不可能に近いので、プレイするには相当な覚悟が必要です。
でも、腕に自信がある方、われこそはアクションゲーマーと自負している方は、一度チャレンジしてみては?
ちなみに舐め尽くすほどこのゲームをプレイし倒した私の場合は、HARDではすでに物足りないので、現在はこのSERIOUS難易度をメインでプレイしています。
それも、セーブしながらのオールクリアはすでに達成したので、今では各マップを最初から一度も、ミスもセーブもせずにクリアするいうプレイスタイルでやってます。
いわゆる、アーケードゲームにおけるワンコインクリアみたいなものですね。
SERIOUS難易度でのゲームプレイは、一瞬の躊躇が即死に直結するのでとてつもなく難しいですが、しかし反面ものすごくやりがいのある難易度で、かなり楽しいです。
なお、それらの結果はプレイDEMOとして記録しており、製品版のシリアスサムを持っている方ならば、武器とアイテムの紹介ページの最下段から私のプレイしたDEMOをダウンロードして見ることが出来ます。

 MENTAL
このレベルは、最初に選択する事が出来ず、SERIOUSの難易度をクリア(チートコードやCOOPを使ってもOK)してからはじめて選択する事が可能になっています。
このレベルは少々変わっています。
弾薬やヘルスの量、敵の量、敵の攻撃力などはほとんどHARDと同じとなっています。
が、しかしこの難易度のゲームでは、敵が消えます。
どういう事かというと、MENTALレベルの敵は、消滅と出現を繰り返し、フッと現れたかと思うとフッと消える、そしてまたフッと現れるのです。
つまり、消滅>出現>消滅>出現…と、まるで点滅しているかのような状態になるわけですね。
敵の当たり判定そのものが消えるわけではないのですが、しかし敵自体は非常に見にくくなります。
この敵が消えるというのがなかなかクセモノで、思った以上にゲームが難しい。
敵が少ない場合ならまだマシなのですが、しかし敵が大量に出現した場合、敵の数が把握し辛く、これが相当にキツいです。 また、物陰が多い場所でもキビシい。
SERIOUSレベルとは全く質の異なる難しさなので、一概にSERIOUSとどちらが難しいかというのは明確に比べる事は出来ませんが、しかしかなりの難易度なのは確か。
これまたSERIOUSレベルと同様に、アクションゲームに自信のある人ならば、かなりやりがいのあるレベルです。


以上が大まかな各難易度の特徴ですが、私個人的にいわせてもらうなら、このゲームはNORMAL、もしくはそれ以上の難易度でプレイしてほしいですね。
なぜなら、敵が多いのと、それによって引き起こされる難易度の高さこそがシリアスサム!って感じがしますし。
ちなみに私の場合、TOURISTとEASYはほとんどプレイせず、初プレイはNORMAL。
で、NORMALでオールクリアした後は、HARDでオールクリアする事数回。
その後はSERIOUSに挑戦。
2回ほどオールクリアし、今ではそれぞれのマップを、一度もミスもセーブもせずにクリア(いわゆるノーミスクリア)するというプレイに挑戦しています。 すでにいくつかのマップではノーミスクリアを実現し、それを記録したプレイDEMOをこのページに展示してます。 詳しくは、ページの最下段を参照。
ちなみにシリアスサムは、どのモードであろうが、一度でもクリアしたマップであれば、メニューのCUSTOM LEVELという項目から、いつでもステージセレクトする事が可能になります。
もっとも、得点はリセットされますが。
MENTALレベルでは、このように敵が透明化します。 実際には、目の前に合計3匹のモンスターがいるんですよ。 牛の大群に跳ね飛ばされるの図。 泣きたくなるくらいの数の牛が迫ってきてます。 悪い意味で大迫力!


 ナイスな曲、盛り上がる音楽
このゲームの音楽は、かなり良いですね。
メインとなる舞台がエジプトなので、主にエジプトっぽいような、エスニックな雰囲気の曲(私も正確には知らないんですけど、なんとなくそんな気がするってだけで)が多いのですが、しかし全体的な曲のノリは良く、また敵が出現すると曲がアップテンポで激しくなるのがとてもいい感じです。
で、敵を一掃するとアップテンポだった曲はフェードアウトして、元の曲に戻る、と。
他に、大量の敵が出現する場所では、突然バリバリのロック調な曲に切り替わったりする事もあります。 この時の『ウォーッ!』というSamの叫び声はかなり熱くてダミ声でナイスでグレイトです。
ちなみに私が最も好きな曲は、Dunes(砂丘)ステージの曲。
広大な砂漠の丘で、あのノリノリで壮大な雰囲気の曲が流れるのは、もはや反則といってもいいくらい良過ぎです。 もうプレイしててアドレナリンでまくり!
私なんぞは、このステージの曲を聞きながらプレイしたいがために、わざわざDunesステージだけを何度もプレイするくらいです。
他にも、異常なまでに出現する敵の脅威をシリアスに表現したようなMetropolisの曲や、段々テンポが上がってラストバトルらしい盛り上がりを見せるThe Great Pyramidの曲、妙にハイなSuburbの曲などもナイス。
まあとどのつまり、このゲーム中の音楽はイイという事ですね。 私の感想としてはですが。
そうそう、このゲームで使われている音楽は、インストールされたフォルダ内の『1_00_music.gro』というファイルの中に収められており、それもどうやらMP3ファイルとして保存されているみたいです。
なので、拡張子こそ違いますが、メディアプレイヤーなどのMP3再生が可能なソフトで聴く事が出来たりします(拡張子をMP3に変えてもOK)。
もちろん、私もよく聴いてますよ。
にしても、このゲームで使われている曲って、合計すると77分もの長さになるんですねえ。 なんかスゴイ。デカァァィッ!!説明不用!! 数十匹ものハーピィがプレイヤーに襲い掛かる。 このゲームではこれが普通なのだからスゴイ。


 ある意味、バカゲー
このゲームはたった一人でエイリアンの大群と戦うというまるでB級アクション映画のような熱いゲームですが、しかしそれと同時に笑えるバカゲーとしての側面も持っています
大体にして、たった一人で数千もの敵の大群とまともに正面から戦り合うという部分からして、かなりバカ度が高い内容だといえるものですし。
ただしかし、それ以外の面でもなかなかおバカです。
バックストーリーでは、Samは人類の命運を背負った人物、いわば人類最後の希望とも言うべき存在です。
が、パッケージには、右手にミニガン左手にショットガンを構え、いかついしかめっ面でエイリアンをにらみつけている人物が一人
とても人類の救世主には見えません
で、そんな彼の戦闘服は、白のタンクトップにGパン、そして赤のスニーカー
で、ゲームの起動直後はミニガンを撃ちまくる!
熱い、熱いぞSam!!
他にも岩が転がってくるシーンでインディージョーンズの口笛を吹く、KAMIKAZEという敵の声マネをする、大バトルの前に『Let's Rock'n'Roll』と呟く、敵を一掃して『イイィィィィッッッハァァァァーーッ!!』と叫ぶ。
熱い、熱すぎるぞSamよ!!
なお、エンディングでは、Samは宇宙船からMentalの本拠地に電話をかけるのですが、ダイヤルするといきなり電話局から『この番号におかけになる場合、最初に1番を押す必要はありません』とか言われてしまいます。
いきなりエンディングの緊張感ゼロ
ていうか、そもそもどこの電話局やねん
ついでに言うと、気を取り直してかけ直しても、相手先(Mentalの本拠地)は留守番電話になってるという。
で、Samはその留守電に『今からすばらしいプレゼントをお前たちに贈りにいくぜ』と残す。
メッセージ自体はカッコイイのですが、留守電でそれを伝えるというあたりが、もう脱力感抜群
だみ声で熱いけどどこかおバカ、そんな愛嬌たっぷりなSamを主人公に据えたこのシリアスサムというゲームは、間違いなくイイ意味でのバカゲーといえるでしょう。
夕焼けに照らし出される丘の景色が絶品。 『おい知ってるか? Samって極悪非道な殺戮者が俺たちを皆殺ししに来るらしいぜ』 『マジかよ!?』…と話しているわけではありません(笑)


 チートコードで簡単クリア、爽快プレイ
このゲームには、他のFPSゲームと同じく『チートコード』(用語辞典参照)というのがあります。
代表的なチートコードは、
Please God(無敵)
Please Giveall(全武器と弾薬を取得)
Please Killall(マップないの敵を全て殺す)
Please Open(全てのドアを開く)
Please Fly(空中を飛べるようになる)
Please Invisible(敵がこちらを認識しなくなる)
などがあり、コンソール画面からこれを入力するだけで、シングルプレイ時に限り、いつでも実行可能です。 なお、もう一度入力すると今度は解除。
特に無敵や全アイテム取得などを使うと、アクションが苦手でもHARDやSERIOUSレベルで撃ちまくりの倒しまくれる快感を存分に味わえるので、とっても気分爽快なプレイが楽しめたりします。
もちろん、そういうのを使うとゲームがつまらなくなる、邪道だ、という人もいるでしょう。
しかしながら、そういう人はチートコードを使わなければいのです。
言うなれば、プレイスタイルはプレイヤーの自由というヤツですか。
ゲームのプレイのやり方を決定するのは、あくまでプレイヤー自身なのです。
誰に制限されるわけでもなく、自身のやりたいようにやればOK。
最初からこういうチートコードが公開されていて、自由に遊べるようになっているあたりが、イイ意味でPCゲームらしいですね。
正面切っての撃ち合い。 実際こんな事したら100%負けますけど。 溶岩ゴーレムたちがサムをお出迎え。 強いぞ!


 ネットプレイにも対応
シリアスサムは、最近のPCゲームの例に漏れず、マルチプレイヤーゲーム、いわゆるネットプレイにも対応してます。
特徴的なのが、シリアスサムのネットプレイはCOOP(協力プレイ)をメインとしているという事。
通常、この手のゲームでのネットプレイといえば、基本的にプレイヤー同士がお互い戦い合うデスマッチやチームで戦うフラッグマッチなどが基本なのですが、このゲームは敵の量が多く難しいので、それを協力プレイで存分に楽しんでもらおうとしているわけですね。
実際、一人でプレイしたら殺人的なまでに高難易度なこのゲームですが、それがCOOPなら丁度良い感じとなります。 かなり燃える事うけあい。
例えるなら、格闘アクションゲームの協力プレイのようなものですか。
ただ、私自身はシングルプレイ(一人用)メインで、それを極めるつもりでやっているので、COOPはほとんどやりませんけど。
盆地になった大滝。 現実世界でこんな形の滝ってあるんでしょうかねえ。 大バトル。 ロケットランチャーが爆発し過ぎで、地面が白く光まくってます。


 シリアスサムの欠点
とまあ、あまりといえばあまりなくらいベタ誉めしまくりなこのゲームですが、しかし欠点がないといえばウソになります。
一つは、武器の切り替えが多少遅いという事ですか。
シリアスサムは瞬間的なアクションが要求されるゲームなので、一瞬で目的の武器を選択し、使わなければならない場面が非常に多いのですが、しかし他のアクション性の高いゲーム(UNREAL TOURNAMENT、QUAKE III等)に比べて、武器の切り替えが僅かに遅めで、特に高難易度時においてはこれがなかなか響きます。 中でも、体当たりをするスケルトンなどを相手にしているときなどは特に。
まあ、これは慣れの問題なのかもしれないですが、しかし個人的には、武器を切り替えてから撃てるようになるまでの間をもう少し短くしてほしかったなと思いますね。
次に、一度通り抜けると後戻りできないようになっているエリアが多いという事。
例えば、そのときは必要なかったのでまだ取ってなかった弾薬が、後に必要になったので取りに戻ろうとしても、ドアが閉まっていてもう取れなくなってしまった、など。
つまり、余分な弾薬を後で取りに戻る事が出来ないわけです。
これは弾薬が不足しやすいNORMALとHARDでは、なかなか深刻な問題になることもあります。
いつでもどこでも戻れる、とまではいわずとも、せめて一度クリアした場所ならある程度、後で戻る事が出来るようになっていたら良かったと思います。
KAMIKAZEの集団特攻。 まさしく神風ですな。 溶岩ゴーレムさん出現! やたらにデカいっつーの…。


 SERIOUS EDITERでマップ、シナリオを自作
シリアスサムには、ゲーム本編のほかに、SERIOU EDITERというマップ作成ツールが同梱されています。
元々シリアスサム本編自体もこのツールを使って作られたものなので、やろうと思えばこれを使って本家を超えるような面白いマップ、本編とは全く異なるので見た目全然別のゲームなオリジナルのマップなども作る事が可能だというわけですね。
私自身このエディターを使った事ないので、どれほどのモノかは分かりませんが、すでにネット上ではいくつか優れた楽しいマップが公開されているので、使う人が使うとかなり面白いマップを作成する事が出来るようです。
首無し人間。 このゲーム最弱のザコですが、足のプロテクターがちょっとだけカッコ良いですな。 巨大モンスターを股下から覗き上げるの図。 そんじょそこらのゲームでは拝めないほどデカい敵ですな。


 結論
さて、これまでの内容を見れば大体分かると思いますが、ここら変でそろそろ結論をば。
まあはっきりいってしまうのなら、シリアスサムはつまるところ、非常に面白いゲームだという事です。
私としては、とにかくイチオシ!!
つべこべ言わずにプレイすれ!
ですね。
至極シンプルなルールで単純明快なアクションの連続、そしてそれが爽快であり痛快であり快感であり愉快で楽しいと、まさしくシンプルイズベストを見事なまでに体現したゲーム、それがシリアスサムなのです。
伊達に2001年度の『Game of The Year』を獲得したわけではないという事ですね。
世間的な評判もかなり良いみたいで、これを書いている2002年現在、ネット上でもほとんどの人が面白いといっており、少なくともこのゲームはつまらない、クソゲーだ、買って損したという意見はまだ聞いたことがないです。
さらにそれだけでなく、幅広い難易度選択があり、チートコード、クイックセーブといった機能も充実しているので、難しいとはいえ、決して敷居の高いゲームではなく、誰にでも楽しめるようになっているのもポイント高し。
私も当然、冒頭で述べたように、相当にプレイし倒しており、これを書いている現在も、まだしつこくプレイしつづけているくらいです。
なお、プレイ時間ですが、45マップ中15マップだけを収録した最初のエピソードということもあってか、スタートからクリアまで総合的にはそれほど長くはなく、初めてなら15〜20時間もあればオールクリア、慣れると10時間もかからずに終了させる事が可能です。
これはアクションゲームとしては結構長い方ですが、しかしシリアスサムはいつでもどこでもセーブが可能な上に、ストーリーはあって無いようなものなので、途中で止めてもストーリー展開のテンポや歯切れが悪くなるという事はありません。
それに、シリアスサムはクリアするのが目的ではなく、内容で楽しませるゲーム、つまり繰り返しプレイして楽しむタイプのゲームなので、クリアまでの時間がそれほど長くなくとも一向に構わないのです。
言い替えれば、いつでもサクッとスタートさせていつでもサクッと終われる上に、何度も何度もプレイして楽しめるという、非常に遊びやすいゲームとなっているわけですね。
例えるなら、アーケードゲームに近い感じですか。
とにかく、アクションゲームが好きならば、必ず楽しめるゲームであり、買って絶対に損はしないタイトルだと思います。


なお、どんなゲームか一度やってみたいけど、いきなり買うのはちょっと踏ん切りが…という人は、とりあえずネット上でTEST2版(体験版)をダウンロードしてプレイしてみたはいかがでしょう。
一つのステージが丸々入っているので、おおよそこのTEST2版でどんなゲームなのか、おおよそ分かるようになっています。
ついでに、動作環境とスペックの確認も出来ますし。

次のページでは、このゲームの敵やアイテムに関する詳細情報、プレイDEMO、ちょっとした攻略テクニックなどを紹介していきます。
この文章をクリックしてください。


2002年9月12日
パシャパシャパシャと水面にほとばしる水飛沫が綺麗。 敵の紹介文。 サイズや危険度、武装など、非常に細かく網羅されています。 ちなみにCranky CONDOR**とは、私のプレイヤーネームです。


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