2本揃って1本分

JOKER1+2

バーディーソフト FM-TOWNS


TOWNSを持ってた頃、絵柄に引かれてなんとなく買ってしまったエロゲー『JOKER1+2』。
今ではもう亡きエロゲーメーカー、バーディーソフトから1991年か1992年頃に出したタイトルです。


 ストーリー
舞台はアメリカ西部。
主人公ワイルド・ブリードは、インディアンの血が混じった混血児で、かつて大いなる災厄『JOKER』を退治した偉大なるガンマンの息子であり、また彼も腕利きのガンマンとして村を守っていた。
しかし、今再びあの大いなる災厄『JOKER』の復活しようとしていた。 そしてそれを阻止するためには、生贄を差し出さなければならないという。
そしてその生贄として選ばれたのが、ワイルドの恋人『ラウラ』。
彼は恋人を救う方法を探すため、ブランカの相棒であり行方不明の妹を探している女吸血鬼ブランカと共に、大いなる災厄『JOKER』を退治する為の方法を探し、旅立った。


とまあこんな感じの、『JOKER』という災厄を中心に据えたシリアスな愛憎渦巻く物語です。


ゲームはコマンド選択式のごく普通のアドベンチャーで、まあいってしまえば当時のエロゲーの王道的なシステムでした。
ただ、当時のゲームにしては珍しかったのは、アメリカ西部を舞台にした西部劇系(+伝記モノ)の物語だという事ですか。
背景や音楽も西部らしい雰囲気をなかなか出していたと思います。
また、TOWNS版のみの特徴として、PC98版の1作目と2作目がひとつになって発売されていたというのがありました。
1作目が『JOKER』、そして2作目が『JOKER2』、そしてそれを一つにまとめたのが、TOWNS版『JOKER1+2』というわけです。
TOWNSといえばパソコンで初めてCD‐ROMドライブを標準搭載していた機種だったので、CD-ROMの大容量を活かして、このように複数の作品が1つまとめられて発売されるという事がけっこうがあったんですよね。
コストパフォーマンスという面からすれば、非常にありがたかったです。


このゲームはキャラが立っててよかったと思いますね。
まず原画などの絵が(当時にしては)大変綺麗。
私も綺麗な絵に引かれて買ったクチなんですよ。
ちなみに調べたら、このゲームの原画を描いた林家ぱーという人は、林家志弦という名前に替えて、今は『おねがいティーチャー』というマンガを書いているらしいです。 そのマンガの表紙をちらと見たのですが、相変わらず綺麗な絵でした。
おっと、話がそれましたな。
で、キャラですが、西部劇だけでなく伝記モノの内容も盛り込んでいるので、バリエーションが豊富。
やたらゴッドパワー全開といった感じの牧師や、吸血鬼、黒魔術師など、非常に個性的なキャラ達。
所でこれは余談なんですが、相棒のブランカは可愛かったけど、当時大ブレイクしてたストリートファイターIIのブランカと印象が重なってしまい、どうもいまいちキャラのイメージがよく映らなかったですねえ(笑)
それにしても、このゲームはアメリカ西部を舞台にしているわりには、西部劇ではではお約束ともいえる拳銃の名手といったキャラがなぜかいませんでしたね。
いたとすれば主人公くらいか。 でも主人公って他のキャラに食われて結構影が薄かったしなあ。
あ、そう言えば一作目の最後で主人公が拳銃を抜くシーンの時、なぜかここだけアニメーションが挿入されてました。
なぜここだけ?という疑問が浮かび上がったものです。


ストーリーの細かいところはあんまり覚えてないんですが、シリアス路線でなかなか良かったのではないかと思います。
1作目の終盤から2作目にかけてはなかなかの盛り上がりをみせてたのは印象に残ってますね。
もっとも、2作目の中盤から終盤にかけては、かなり強引な展開だったとは感じましたが。
例えば物語中、愛し合っていそうな感じを醸し出していた主人公とブランカが、終盤であっさりと情も見せず決別しててしまったシーンなどは、なんかあまりにあっさり過ぎて歯切れが悪かったです。


最後にこのゲームの最大の特徴だと思われる部分を1つ。
それは、ゲームがメチャクチャ短い!という事。
特に1作目なんて2への複線ばかりで、全然物語としては完結してないです。
1作目を例えるなら、ジャンプの打ち切りマンガみたいなもんですか。
フラグ立てが結構難しいので最後まで行くのはそこそこ時間かかったのですが。
しかしストーリー自体はかなり短い。
町に到着し、情報収集。
そして娼館で何人かの娼婦と寝る。
ブランカと寝る。
夜に怪物達と対決。
1作目はこれだけでもう終了。
2作目はけっこう盛り上がってストーリーも長いので結構満足度は高かったのですが、さすがに1作目のこの短さはちょっと…と思いましたね。
もっとも、私の買ったTOWNS版は1作目と2作目が一つにカップリングされてたものなので、1つのソフトの長さとしてに丁度良くてそれほど不満はなかったんですけど、しかしこれを1作目と2作目がカップリングされたお得版だと考えた場合、さすがにチト不満ですね。
なので、これを当時、別々のソフトとして買ったPC98ユーザーはかなりゲンナリしたんじゃないでしょうか。
当時の値段によると、新品だと『JOKER』と『JOKER2』で合計15000円以上の価格だったらしいし。
あの頃はまだこの市場も未成熟な時期だった事もあってか、こういう二つ合わせて一本分といえるほどの長さのゲームも、当時にしては当たり前のように売られていたもんなんですねえ。

2002年3月30日


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