話が完結していないシリーズ

LINKAGE

 The 4th Unit

データウエスト FM-TOWNS


『リンケージ 第4のユニット』と読みます。
このゲームはデータウェストというメーカーがPC98シリーズ全盛期のときに製作していた長編SFシリーズで、この『LINKAGE』はTOWNS版に移植される際に、そのうちの第1作目と第2作目がカップリングされたものです。
当時、なんとなくエロゲー以外で面白いアドベンチャーがないかなーと思っていた頃、そこそこ有名だったこのシリーズの名を本で知り、そしてショップでは1500円前後と結構安かったので購入しました。
ゲームの基本的な内容は、ブロンウィンという少女が主人公のコマンド選択式のテキストアドベンチャーです。


1作目のバックストーリー

東京上空で、謎の航空機墜落事件発生。奇跡的にひとりの少女が助かるが、『ブロンウィン』という言葉以外の記憶を失っていた。
自分は何者なのか?
捜査を開始した少女の背後で暗躍する、死の商人WWWF(WWFではない(笑))。
元WWWFの若き科学者越中、新聞記者山田らの協力により、遂に少女は『ブロンウィン』という言葉が自分の名前であることを知る。
そして自分がWWWFに造られた、4番目のバイオニック・ソルジャー(BS)であることも…。



このゲーム、1と2のカップリングですが、私は1作目しかプレイしませんでした。 なので、2作目に関する私の感想はここではノーコメントという事にしておきます。
で、一作目に関してのみの感想ですが、結論的にいうと、はっきり言って物足りないゲームでした。 当時の私にしては。
画面などは小さいながらも当時にしては結構綺麗で、SF的な世界観もなかなかよさげだったんですが、しかしゲームのストーリーがえらく短く、え?これで終わり?といえるほどのあっけなさでした。
途中で一箇所詰まってしまった所があったので、最初のプレイこそクリアまでの時間は結構かかりましたが、しかしそれを知った後でストーリーを再確認するためにもう一度プレイすると、めちゃくちゃ短かったです。
クリアまでの総プレイ時間30分なかったかも。
今思い返して見ると、なんとなく感覚的にはOVA的なものって気がしますね。


ところで他の第4のユニットシリーズはプレイした事ないので情報でしか知らないんですが、このLINKAGEの一作目に限っては、他のゲームにはない、ちょっとした特徴がありました。
このゲームのマニュアルにはマンガのプロローグが載っていたんですが、しかしそのプロローグを読んでおかないと、ゲーム開始時の状況がさっぱり分からないという。
いわば、マニュアル必須なわけです。
おそらく、中古でマニュアルが付属していないこのソフトを買った当時の人は、そうとう苦労したでしょうね。


さて次からは、2作目以降の基本的なストーリーと他から集めてきたこのシリーズの特徴を羅列していこうと思います。
行数稼ぎともいいますね(笑)。


2作目『ACT.2』のストーリー

ブロンウィンは、越中の勧めによりWWWFと敵対する各国軍隊の複合組織、統合軍(US)の尉官に就任した。
その彼女に緊急指令が発せられた。
それはWWWFに潜入していたエージェント滝沢と接触せよという任務だった。
しかし、BSダルジィの出現により事態は急転する。
同時にブロンウィンの前に暴き出される、数々の秘密。
BSとはクローン技術により造り出された、生体兵器でありブロンウィン自身もその一人であると…。


私は2作目を持っていたわりに未プレイなのでどうともいえませんが、聞く所によると今作ではストーリー的に破綻している所もなく、またボリュームもなかなかのモノだったらしいです。


3作目『DUAL TARGETS(デュアルターゲット)』のストーリー

あれから3ヶ月。
統合軍の越中研究所では、越中博士がBSのサイコ・パワー・ブースターを開発していた。
そこにWWWFの奇襲部隊、3体のアンドロイドが侵入!
サイコ・パワー・ブースターと越中博士を奪い、逃亡する。
それを追撃するブロンウィンとアッシュ。
だが、その前に新たな敵の影が……!!


画面が大きくなり絵も大変上手くなったらしい第3作目ですが、ストーリーはえらく短くなってしまったようです。
どうも今作のストーリーはかなり容赦ない展開らしく、第1作でブロンウィンを助けた少年はこの作品で殺されてしまうんだとか。
えらい急展開ですな。
キャラとしてはコピーブロンウィンといえる『スイシーゼ』というのが登場します。
ちなみにこの3作目はWindowsに移植されたようです。
それも完全移植。
でも、何でいきなり3作目から?


4作目『ZERO(ゼロ)』のストーリー

WWWFにおいての作戦コード『DUAL TARGETS』は、ブロンウィンのクローン体『スイシーゼ』の裏切りによって失敗した。
しかし、彼女はBS『ダルジィ』の手にかかり命を落とす。
その間際、スイシーゼはブロンウィンに『お前はクローンではない。クローンは私、オリジナルはお前だ』と、BS計画の真相につながる言葉を残した。
そして今、ブロンウィンは統合軍総合情報管理局へのBS関係資料閲覧願を提出した。
統合軍の持つBS情報のすべてを知り自分の正体に一歩でも近づきたいがゆえの行動だった。
しかし、ここに一大問題が持ち上がる。
スイシーゼによって解放された『越中優治』は、WWWFの造り出したクローン、つまり偽物ではないかと…。
統合軍最大の司法機構『監査局』が動き出す。


この作品ではWWWF組織内の腐敗などを描いているようです。
このシリーズは主人公が若い少女であり、また登場キャラも女性が多いという、いわゆるギャルゲーに分類されるものですが、しかし恋愛的なストーリーはほとんどなく内容もかなり真面目なモノという、ギャルゲーにしては珍しいタイプのゲームといえるでしょう。
この作品から冴えない外見とは裏腹に実は切れ者という新キャラ『ゼロ・ツー・ニュークレオン』登場するようです。
ついでに『レミー・ビンデルク』という話の分かる上司も登場するようです。


55目『D-AGAIN(ディーアゲイン)』のストーリー

2週間にわたる特務捜査官の研修を終えたブロンウィンは、監査局局長バーデラ・プレイ・カッテイルより特務機構長官護衛の任を受ける。
目的地はスイス、ジュネーブ。
しかし、その詳細は直前まで極秘、しかも一般観光客を装って任務を遂行しなければならない、というハンディがついていた。
ブロンウィンをこの任務に、空軍大尉オージス・フォッファーと共につく。
これに絡むWWWFアングラ・マーケットの崩壊とダルジィの復活。
そして出現する強棲獣曝兵器G-R。
『第4のユニット』第一部WWWF編、完結!


このシリーズからDAPSという動画再生システムを試験的に搭載するようになりました。
動画を滑らかに再生する事が可能なこのDAPSは、当時にしてはかなり凄い技術だったんですよね。
今作では『オージス・フォッファー』という新キャラが登場します。
また、強襲獣爆兵器『G-R』(ゲー・エル)という兵器も登場します。
でもなんでRをエルというのかな?


6作目『MERRYGOROUND(メリーゴーランド)』のストーリー

統合軍解体後、行動を規制される形で国連直属の情報部配属となったブロンウィン。
彼女の心はかつての戦友の悲報、何れ戦う事となるアインハイトの存在により暗雲に包まれていた。
そんな折り、アインハイトはその姿をブロンウィン等の前に現す。
別れの言葉もなく倒れていく仲間達。
そして、傷ついた越中から最後の研究成果を託されたブロンウィンは遂にボイドランゲージの力を行使する。


この作品からDAPSが正式に採用される事になり、結果、PC98シリーズともども展開されていたこのシリーズの対応機種がFM-TOWNSのみとなりました。
パッケージの絵がなんとなく変でしたね。
この作品では『アッシュ』、『セス』、『滝沢』という、今までのストーリーで結構活躍していた3キャラがいきなり死亡するという強引なストーリー展開を見せるようです。
そして『リッターリッヒツヴォルフ』という新キャラが登場。


7作目『WYATT(ワイアット)』のストーリー

2ヶ月前ブロンウィンは、極度に高レベルのボイドランケージを使用した為におきた虚数エネルギーの過剰放出により、昏睡状態に陥る。
しかし、ダルジィの手によって『重戦闘潜航鑑アグライア』へと運ばれ、集中治療の結果意識を回復した。
ブロンウィンの乗船したその艦は『オーナー』と呼ばれる一人の女性によって指揮されており、世界のあらゆる機構から独立した私設杭アインハイト組織であった。
帰る当てのないブロンウィンは、ダルジィ同様必然的にこの艦に身を委ねる事になる………。
一方、ゼロ・ツー・ニュークレオンは重傷を負った越中優治を国連日本支部付属の総合病院へ送り届け、何処ともなくその姿を消した。


第4のユニットシリーズ最終作。
といってもストーリー的に完結したわけではなく、えらく中途半端な状態で終わっているんですよね。
なんでも『データウェストある限り続きます!』とかいってたらしいんですが、もう続編は製作しないのかな……?
ちなみにストーリー的には番外編といった位置付けらしいです。
個人的には、パッケージでのブロンウィンの絵がカッコよかったと思いますね。
それにしても、この作品でのブロンウィンと第一作目のブロンウィンの絵を比べると、もはや別人ですな(笑)。

2001年7月2日


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