何でこんなにパスワード長いの?
とりあえずフィールドのマップが狭すぎ。


覇邪の封印

アスキー ファミコン


実は、このゲームは自分の金で買ったのに、はっきりいってほとんどプレイしませんでした。
というのも、まともにやるにはあまりに辛すぎたゲームだったからです。
おおよそ総合で5時間くらいしかプレイしていないでしょう。めんどくさくなって途中で止めてしまいました。


『覇邪の封印』は、確かパソコンからの移植作品だったらしく、なるほど今思い返してみると絵柄も渋めで、画面構成もどこはかとなくパソコンゲームらしい雰囲気をかもし出していました。
ゲームは謎解き型のRPGで、一言でいってしまえばドラクエタイプ
キャラクターは、序盤はアーガス一人(と一匹の妖精)のみで、ストーリーが進むと二人、三人と増えるらしいです。というのも、あまり長い時間はやってないのでストーリーの方は正確にはよく知らないんですよ。
戦闘シーンはアニメーションで行われ、攻撃シーンでは敵に突進して火花を散らします。これが思ったよりもカッコ良かったですね。
さて、このゲームならではの特徴といえば『知名度』システム。
フィールドで出会うキャラクターには善と悪の二種類がいて、基本的に悪の側のキャラはこちらを攻撃してきます。この悪の側のキャラを倒すと、知名度が少し上がるので、通常はこいつらと戦う事になります。いわゆる敵キャラですね。
しかし、逆に善の側のキャラをうっかり殺してしまうと、この『知名度』ゲージが大幅に下がってしまい、場合によっては店で買い物などが出来なくなってしまいます。
すなわち、現実と同じように悪い奴らを倒すと評判が良くなり良い奴らを倒すと評判が悪くなってしまうようなものです。
しかし、善の側のキャラを倒すと知名度が大幅に下がるというのは、まるで欠点の見当たらない優等生が、たった一度小さな悪さをしたために周囲からの信用ががた落ちになるというのと似ていて、妙なリアル感があります。やっぱRPGの主人公は絶対的な善人というのが基本的な設定なんですかねえ。
話が少し横道にそれました。
この善のキャラと悪のキャラは基本的にまったく同じ姿をしているのですが、色で区別できるのですぐにわかります。
面白いのは、フィールド上で出会う商人も善と悪で区別されているので、中には悪の商人といったものもいます。もちろんすかさず倒すのは基本で、魔物よりも沢山お金を持っています。


ただこのゲーム、パソコンからの移植作品だからかもしれませんが、どう考えてもちょっとこれやり過ぎではないのか?と思えるようなツライ部分があるんですよね。
なんと言っても一番に上げられるのは、フィールド上の見える範囲の狭さ
普通、こういったドラクエタイプのRPGならある程度遠くまで見えるようになっているもんなんですが、このゲームではフィールドは自分の廻り8マス分しか画面に表示されません。分かりやすくいうならファミコン版『ドラゴンクエスト』で、たいまつをつけている状態が通常のフィールド視点といった感じです。
しかも移動はひとマス単位で画面が切り替わるので、適当に移動しているととたんにどこに自分がいるのかわからなくなってしまう。これはツライ。
もちろんいつまでもこの視点が続くわけではなく、『遠眼鏡』を手に入れる事で右と左の3マス分視点が少し広がります。が、相変わらず上下方向に見える範囲は変わらないので、大して視点が広がったような気がしません。『ドラゴンクエスト』のレミーラをかけている状態よりも視界が狭いです。
さらに追い討ちをかけるように、このゲームではフィールド上の町や城などはマップ上ではまったく表示されず、その地点まで到達しないと見えないというご無体なシステムになっています。
とにかく迷いやすく、ちょっと遠出をするともう自分がどこら辺にいるか分からなくなってしまうので、帰ろうとうろうろしているうちにモンスターにやられてしまうというのがしょっちゅうでした。
マッピング必須といえるゲームなんですが、当時の私はまだ小学生だったので、マッピングなんて面倒なものはやろうとも思いませんでした。なので結局ぜんぜん先に進めなかったのは、当然の結果です。
そしてこのゲームでもうひとつ最もツライかったのは、パスワード。
当時はまだバッテリーバックアップが一般的ではなかったので、パスワードコンティニュー方式を取るのは当然といえば当然なんですが、でもなんでこのゲームのパスワードは約100文字もあるんでしょうか?
ちょっとこれはあまりに多すぎるとしか思えないんですけど……。いったい何に100文字分ものデータを使っているのか知りたいです。
このおかげで、パスワードを書き取るだけで20分以上かかる上に、間違える可能性が他のゲームに比べて段違いに高く、一度でも間違えてしまうと、もうそれだけでプレイ意欲がまったく無くなってしまったものです。
なので、このゲームは結局最後まで続ける気力は続きませんでした。


以上の様に、完成度的に見るとなんだかいまいちな感じがするこのゲームですが、その反面パッケージなどのほかの要素には異様なまでに力が注がれていて、そのギャップがすごかったです。
当時のファミコンゲームのパッケージは、大抵ファミコンカートリッジよりも少しばかり大きな箱(おおよそビデオテープより少し小さいくらい)というのがほとんどだったんですが、このゲームのパッケージはなんとA4サイズ!今でいうノートブックPCと同じ大きさ!
しかもそれだけでなく、パッケージの中には布製のワールドマップ主人公の特性メタルフィギュアまで同梱されているという力の入れようです。
マップが同梱されているゲームというのは多少なりともあったりするものですが、布製のマップを同梱したゲームは、恐らくこのゲームだけだったんじゃないでしょうか。
またメタルフィギュアに関しては、一体何で同梱されていたのかよくわからないです
結構よく出来ていて、たまにすごろくなどに使っていたんですが……。


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