正にホラー物の王道ですな

クロックタワー2

ヒューマン プレイステーション


家庭用ゲームでホラーというジャンルを一躍メジャーにしたゲーム
それがこの『クロックタワー2』でしょう。
前作である『クロックタワー』(スーパーファミコン)の続編で、ストーリー的につながっていますが、前作のストーリーが簡単に説明されているので前作を未プレイでも大丈夫です。
私も前作はプレイした事ありませんが、それでも十分に楽しめました。


オープニングは映画のダイジェスト版みたいな感じでムービーが流れます。
出来は当時としてはそこそこですか。
人物などのモデリングはそれほど作りこんでない感じです。
でもこのムービーは見せ方がなかなか上手かったと思いますね。


前作、クロックタワー事件から二年後。
大惨劇だったクロックタワー事件での生存者であるジェニファー。
彼女はヘレンという女性に引き取られ、共に暮らすことに。
当時の事件のトラウマが抜けないジェニファーは、ヘレンの勤めている大学のバートン教授に精神治療を受けることにした。
また新聞上では今、当時の殺人鬼『シザーマン』に関する話題で持ちきりだった。


とまあストーリーはこんな出だしから始まって、その内シザーマンの出生の秘密を探るという方向へ。そして舞台は彼の生まれ故郷であるバロウズ城へと、という展開になります。


主人公はジェニファーとヘレンの二種類で、序盤の条件によってどちらになるかが決定されます
システムはカーソルを動かしいろいろな人物や場所をクリックして、移動したり調べたりしていくというタイプのアドベンチャーです。
多少カーソルの動きにクセがあるので、なれないうちは少し手惑います。
ゲームは基本的に二つのシーンに分かれていて、最初のパートでは話を聞いたりなどのストーリーが、そして後のパートではシザーマンに追われながら謎を解いていくという、逃亡&謎解きメインです。


このゲームをプレイしていて面白いと思ったのは、今までのゲームと違って主人公はごく普通の女性なので、基本的にシザーマンの魔の手からは逃げ回るしかないということ。
なのでシザーマンに見つかったらどこか隠れるところを探してやり過ごす、あるいは道具を使って一時的に切り抜けるのが基本です。
しかも隠れていても殺されることも多々あります。
こういった要素は今までゲームではほとんど見られなかった形なので、プレイしていてとても新鮮に感じました。
またゲーム展開も助けを求めたらいきなりその人が殺されたりとか、後ろを向いている人に話し掛けるとすでに死んでたりとか、電話線が必ず切れているとか、ロッカーの中から突然現れるとか、こっちの場所を知ってるかのようにタイミングよくファックスを送ってきたりとか、死体が目立つ所に吊るしてあったりとかなど、まさにホラー物の王道というような感じで好感が持てました。
それにしても、こういったホラー映画では常套手段とはいえ、このゲームや映画での怪物ってあらかじめ電話線切っておいたり、目立つ所に死体をおいていたり、ロッカーの中に潜んでいたりなど、本当に手回しがいいですね。
あ、でもそれ言っちゃおしまいですか(笑)
とにかく、古びた洋館が舞台や不死身の怪物など、ホラー物としてのツボはきっちりと押さえてあるので、こういったものが好きな方には楽しめるものではないかと思います。
また全体的に暗めの雰囲気で、通常はBGMなど流れないので静寂なシーンが多く妙な緊張感あります。


エンディングムービーはジェニファーとヘレンで各5つずつの計10種類あり、グッドからバッドまでさまざまな結末がプレイヤーを待っています。
ちなみにBADエンドである5番目のエンディング以外は、最後の舞台であるパロウズ城での行動しだいで分岐されるようです。
BADエンディングはけっこう怖かった。


ただ、このゲームをプレイしていて、少々不満に感じる部分もいくつか感じました。
まず、操作系が思ったよりも難しい
とくにカーソルの動きに独特のクセみたいなものがあり、慣れないうちは細かく動かせずに少しいらいらします。
また、ゲーム進行上で必要不可欠なアイテムなどの中には、カーソルを合わせづらい場所にあったりするものもあるので、いつまでたっても必要なアイテムが手に入らないという事も。
そして上記の事と関係あるのですが、このゲームは謎解きでハマリやすい
特に重要なアイテムの中には目立たない位置にあって非常に見つかりにくいものがいくつかあるので、そのためかずっと同じ場所でうろうろする羽目になる事もしばしばあります。
またヒントも乏しいので、次に何を手に入れて何をすればいいのかわかりにくい。
一応オプション画面でゲームに関するヒントがいくつかあるのですが、余りあてになるようなのは書いてないのがちと残念です。
とくに最後の舞台のパロウズ城ではかなりハマリやすいので、ここで投げ出してしまう人も多いみたいです。
私もこのパロウズ城で2週間以上同じ場所でハマリ続けた事があります。
あの時はもうやめようかと思いました。
そしてこれまた上のと関係する事ですが、ゲーム中はシザーマンに襲われるので、それを逃げながらいくつかの方法でやり過ごしたり、一時的に撃退したりするんですが、謎解きなどでハマっていると何度も何度もシザーマンを撃退しなければならず、その内に興をそがれてしまいます
とくに同じ場所でずっとハマリ続けているときなんかは、同じ方法でシザーマンを何度も撃退しなければならず、やっている内にシザーマンがただの障害物に感じてしまいます。
なかなか謎が解けずにうろうろしているときにシザーマン登場の音楽が鳴り始めると、『ああ、またか』てな気持ちに。
最後にこれは一番残念だったなと思うのが、逃亡シーンでのキャラクターの動きがどうにもいまいちだというものです。
というのも通常、キャラがドアを開ける時などはいったん立ち止まってからゆっくりと開けるようになっているのですが、シザーマンから逃亡している時にも同じくゆっくりなので、『おいおい、追いかけられているんだからもっとあわてないかんのと違う?』とかツッコミを入れたくなります。
他も走り方なども逃亡シーンでは焦っている様に走るくらいはしたほうがよかったなと。


プレイした上ではこのようにいくつかの欠点もありますが、しかしそれを差し置いても、ゲーム全般を見ると水準的には平均以上といえるのでは。
ホラーでの命である怖さの追及も驚かしあり、じわじわありとかなりいい感じでした。
まあやって損はないと思います


ところで2でクロックタワーのストーリーは完結らしいですが、『クロックタワー ゴーストヘッド』というようなタイトルでまったく違ったものがあるらしいです。やった事ないからわかりません。
でもこのゴーストヘッドはクロックタワーというタイトルとどういうつながりがあるんでしょうかね?

2000年6月27日


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