1ドットにすべてを賭ける!
これがタイトル画面だ! テキスト表示だけなのがステキ


クレイジーバルーン

タイトー アーケード


かつて、ウッチャンナンチャンの番組で『ウッチャンナンチャン炎のチャレンジャー・電流イライラ棒』というゲームがありました。
このゲーム、家庭用ゲーム機やアーケード版も登場するなど、けっこうなブームになったものです。
で、このクレイジーバルーンは、正にその手のゲームの元祖とも言うべきモノ。
登場は1980年。
私はこのゲーム、家族で旅行に行ったときに旅館で初めて発見し、あとは2箇所でしか見たことは無く、プレイした回数も10回ほどだったんですが、でも異様に緊張感漂うゲームでしかも面白かったため、今でも鮮明に記憶に残っています。
かなり昔のゲームですが、話によると最近、携帯電話のゲームとして復活したようですね。
避けるだけのゲームなのになぜに『アタック』?

ゲームのルールは非常にシンプル。
4方向ボタンで風船を操作し、破裂させないようにスタート地点からゴールまで運べばクリア。
次のステージに進みます。
ホント、これだけです。
わずか5秒で理解できる単純明快なルールですな。
ちなみにアーケードゲームなのになぜレバーではなく4方向ボタンなのかというと、この頃はまだレバーよりも方向ボタンで操作するタイプのゲームが多かったからなんですよね。 初期のインベーダーなんかも、ボタンで左右に移動するタイプのものでしたし。
レバーのタイプもあったようですが、私は見たこと無いです。
面数は全16で、17面以降は風船の動きが早くなり、1面から再スタートとなります。
さあ、ゲームスタート! とげを避けつつゴールを目指せ!  よっしゃよっしゃ! ごーるじゃい!

このゲーム、はっきり言って難しいです。
そりゃあもうかなりのもの。
このゲームは上でも言ったように、風船をスタート地点からゴールまで運べばクリアという単純な内容なんですが、しかしステージ内の壁やオブジェクトがすべてトゲトゲで覆われているため、事はそう簡単にはいかない。
風船はそんなトゲに(どの部分であろうが)ちょっとでも触れると『パン!』と破裂してしまう。
ぶつかるどころかかすることすら許されない、いやぶっちゃけ、1ドット触れただけでも破裂というシビアさ。
おまけに、当の風船は常に左右にユラユラ揺れているときたもんだ。
この揺れが曲者で、常に左右に振り子のように動作するので、場所によっては風船を通すタイミングを間違えるとたちどころに『パン!』
時には風船の揺れも考慮に入れて動かさないとすぐに『パン!』となり、また狭い場所などではその場にとどまることすらできず、そこに停滞するには常に左右に微調整しておかなければならないという事も。 もちろんちょっとでも微調整に失敗すると『パン!』。
あんまり揺れるもんだから、『ゆれるんじゃねぇ!!』と文句の一つもいいたくなるほどです。
これに加え、ステージが進むと、プレイヤー風船を亡き者にしようと様々な仕掛けが設置されます
トゲトゲだらけのステージにユラユラ揺れる風船という条件だけでも厳しいのに、時にはトゲの一つが左右に移動したり、トゲのカタマリが上下に動いたり、さらにはステージ全体が上下左右に揺れ動いたりするという。
もう『アンタを破裂させたくてたまらないのよ!』という意思がありありと感じられるほど意地悪な仕掛けテンコ盛り。
そしてこれらに加え、このゲームではさらに『時間制限』までもが加わっているというサービス精神。
一定時間同じ場所で留まり続けると、突如プレイヤーの横に『顔』が出現し、風船に向かってフーフー息を吹きかけてきます。
当然、息を吹きかけられると風船は吹き飛ばされ、しまいにゃトゲトゲの壁に『パン!』
そんなんありかい!
しかも風船が破裂すると笑いやがる!
ムキーッ!!
なんて憎たらしいヤツ!
ちょっとでもそこに停滞して粘っているとすぐに顔が出現するので、おかげでゆっくり落ち着いてプレイする事も出来やしない。
オマケにこの『顔』、ステージが進むと、トゲトゲの仕掛けと同じくステージ内にデフォルトで設置されやがるときたもんだ。
もちろん、『顔』は息を吹きかけてプレイヤーを割ろうとし、割れたら『ワハハハ』と笑いさらしてくれます。
神経逆なでしまくり!
なんてヤなヤツだ!
壁にかするだけでもミス、揺れる風船、風船をスキあらば割ろうとするイジワルな仕掛け、そして『顔』!
そんな危ない仕掛けばかりなので、プレイしている間はもう緊張の連続。
とまあ、これだけ厳しい要素が特盛一杯に盛り込まれているので、上でも書いたように、難易度は相当に高いです。
クレイジーバルーンは、見た目シンプルな割に、プレイするには大胆な行動力、冷静な判断力、そして1ドット単位で操作を行う緻密なテクニックが求められる、非常に高度で細かいアクションゲームなのです。
まさに、元祖イライラ棒。
でも、その緊張感がものすごく楽しい
面白いです
シンプルな内容ゆえにワンプレイが気軽に出来るし、シンプルゆえにミスしてもついついムキになって何度も続けてやってしまう。
そんな魅力を持ったゲームです。
なかなかに狭い地形が風船の行方を阻みます。 ムズいです。  シューティング並に緻密な捌きが要求されます。 揺れも考慮しなければならないし、とにかく難しいぞ。

ちなみに16面をクリアすると17面からは1面と同じステージ、つまり2週目が始まるんですが、2週目になると風船の左右の揺れ方が早くなるというオマケが付きます。
てか、一週目すらも泣きたくなるほどの難しさなのに、二週目になると風船の動作が速くなるというトドメつき。 常人にはもはやお手上げ。
正直、二週目はもうやってられねーよ、てな感じです。
出た!ムカつく敵『顔』! フーフー吹くんじゃねぇ!ファンファーレでも吹いてろ!  ミスすると笑いやがります! ムカつく!!

このゲームの大きな特徴ではずせないのは、やはり風船の破裂シーンでしょう。
人によっては、クレイジーバルーンを『心臓に悪いゲーム』といいます。
なぜなら、風船の破裂音でかなりびっくりしてしまうから。
このゲームは音楽らしい音楽はまるで無く、ゲーム中などは一切音が流れません。
おまけに効果音らしい効果音もまるで無し。
プレイ中はずっと静寂。
唯一存在するのが、『パン!』となる風船の破裂音。
しかも、この破裂音がやたらにデカい。
ゲーム中は一切の音が鳴らないのに、トゲに触れた瞬間に『パン!』とデカい破裂音がなるもんだから、不意打ち度MAX。
大いに驚かせてくれます。
まあ、うるさいゲームセンターなら他の音で中和されるのでまだマシなのですが、しかし比較的静かなゲームセンターの場合、この破裂音はかなり心臓に悪いです。
なまじ他にまったく音が無いもんだから、知っててもびっくりしてしまうという。
私がプレイしたところでも、ゲームが数えるほどしか置いてない旅館のゲームセンターだったものですから、否が応でも静寂による緊張感バリバリで、さらに大音量で突然なる『パン!』にかなりビビらされたものです。
いやもうある意味、この怖さは『ホラーゲーム』といえるかも(笑)
カメラは捉えた! 『風船が破裂する瞬間の映像』 17面以降は風船の揺れがはえぇ。 難しすぎだっツーの。

まあとにもかくにも、面白いゲームでした。


2003年10月20日


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