マイナーだけど、カルトさは折り紙つき

歌舞伎Z

カネコ アーケード


『歌舞伎Z』は1988年にカネコ(販売はタイトー)から登場した、奥行きのある横スクロールタイプのアクションゲームです。
内容は、昔の日本を舞台に剣士が妖怪と戦うというもの。
8方向レバーに3ボタンで、それぞれのボタンは上段、中段、下段攻撃。
プレイヤーはライフ制で、まあ簡単に言ってしまえば、よくあるような感じのアクションゲームです。
このゲーム、市場にあんまり出回らなかったみたいで、さらには回転の速いアーケードゲームという事もあってか、知名度としては相当低い、と言うかほとんど無に等しいものでした。
実際の所、私もタイトー直営店の1箇所で見た事があるだけですし、ついでに言うと、プレイ自体もほんの5、6回ほどしかやった事ないです。 検索してもほとんど引っかかりませんでした。
なので、ゲームプレイに関する詳しい内容などは、上に書いたくらいしか覚えていません。
ただしかし、このゲームはスゴイ
なにがって、その世界観と雰囲気が
おそらく1度でも見た事のある人ならば、しばらくは忘れられないくらいのインパクトが脳裏に叩きこまれるといっても過言ではないくらい、ブッ飛んだカルトさが滲み出ているゲームだといっても決して過言ではないと思います。
私も上で書いたように数えるほどしかプレイした事がないのですが、しかしもう13年以上前の記憶にもかかわらず、そのインパクトゆえ、今でもいくつかのシーンはありありと浮かび上がってくるくらいです。


まずスゴイのが、タイトル画面時のデモ。

画面の中央に表示される2人の男。
1人が突然切腹。
そして後方に立っている男が刀をそいつの首めがけて振り下ろす。
その瞬間、左右から障子が閉まる。
飛び散った血しぶきで障子にZの文字が。
で、タイトル画面。


いきなり切腹シーンから始まるタイトル画面。
これぞ前代未聞
かつて、これほどまでに類を見ない斬新な演出であったでしょうか!?
というか、ゲーム史上こんなブッ飛んだタイトルデモのゲームってまずないでしょ。
思いついても絶対誰もやらないだろうし。
このタイトルデモがゲームを全て物語っている、といっても過言ではないでしょうな。
はっきり言って、これを見るだけでもお腹イッパイになれることうけあいです。


あと、ゲーム展開も結構インパクト大なシーンが盛りだくさん。
ステージ1で骸骨幽霊のような敵を倒しつつ進んでいくと、歌舞伎役者のようなボスが出現。
実はこいつはあんまり覚えてないですが、歌舞伎役者がボスってのも珍しいですな。
で、ステージ2。
ここのボスは鎧武者らしき敵。
この鎧武者は倒すとがっくりと膝をつくのですが、その直後にプレイヤーがそいつの首をはねるという演出があります。
いちいちこんなデモシーンを用意するというのがさすがというかなんというか…
で、ステージ3のボスは大男。
こいつを倒すと、突然背中がボコボコと膨れ上がり、その背中を突き破って二人の小さな子供(らしき敵)が出現。 そいつらとの戦いが始まります。
つまりは、大男の中に二人の子供が詰まっていたということですか。 誰がこんな演出考えたんでしょう
他にも、序盤はちょっと細身の日本風剣士だったプレイヤーキャラが、後半になるといきなりムキムキマッチョで黒パンツ一丁、そして剣と楯といういでたちのムサ苦しい野郎に変身するといった演出もあります。
なぜに?


とまあ、私が覚えているのはこれだけですが、改めて思い返してみると、ほんとスゴイゲームですな。
まさにカルトさここに極まれりというべきですかね。
とにかく正真正銘、誰が何と言おうと怪作と呼ぶにふさわしいゲームだと思います。

2002年2月24日


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