空想科学大戦!
無骨で重々しい曲と共にタイトル画面 バトれ! そして破壊の限りを尽くせ!


キング・オブ・ザ・モンスターズ

SNK ネオジオ


 ストーリー
1996年の日本。
ここに、6体の巨大モンスター達が集結。
最強は誰か?
モンスターのキングである、キングオブザモンスターズを決めるべく、かつてないスケールの戦いが始まる!

とりあえず国会議事堂は壊しときましょう(笑) 背負い投げ一閃、ぬりゃぁぁっ!!

餓狼伝説シリーズやKOFシリーズなどの功績により、一般的にネオジオ(MVS)といえば格闘ゲームマシンという認識が強いようですが、しかしそれはネオジオが登場してから2年以上経ってからの話であり、それ以前のネオジオはまだまだ確固とした地位を確立しきれていないマシンでした。
そんなわけですから、当時のネオジオはシェアを広げるべく、かなり試行錯誤を繰り返していた状態だったようです。
それを特に感じさせたのが、リリースされていたソフト郡。
とにかくネオジオを盛り上げようとしていたのか、ハードメーカーのSNKはネオジオ初期の頃、1社からのリリースにしては驚くべきハイペースで新作を続々とリリースしていました。
当時の記憶をさかのぼってみるに、大抵、毎月必ず何かしら新作タイトルが登場していましたし、一月に2、3タイトルが登場する事も珍しくありませんでした
そしてそのタイトルの種類もアクション、シューティング、麻雀、スポーツ、パズル、クイズとかなりバラエティ豊か。
なので、当時のネオジオのMVS筐体では、常に何かしら新作ゲームが稼動していました。
まあでも、これはぶっちゃけた話、『数撃ちゃ当たる』理論でいってたのでしょうね。
実際、高頻度ハイペースでソフトを出し続けていたためか、大抵のソフトはネオジオの能力によってグラフィックスやサウンドこそ高水準だったものの、異様に高難度だったり、やけに大味だったりと、ゲームとしてはイマイチ……となっていたものです。
いわゆる、ハードの能力のみに頼りきったタイトルってやつですか。
しかし、そんな中、数撃って『当たった』タイトルもいくつかありました。
私個人的にはすでに紹介した『NAM−1975』や『クロスソード』などが当たりでしたし、これを書いている時点ではまだ紹介していませんが、『ジョイジョイキッド』や『ベースボールスターズ2』、『得点王』シリーズ、『クイズ大捜査線』シリーズなどは世間一般的に結構高評価となっています。
で、この『キングオブザモンスターズ』ですが、これも初期のネオジオの中では結構な『当たり』となったタイトルです。
実際、当時熱中してプレイしてた人はかなりいましたし、また初期のネオジオタイトルにしては珍しくSFCやMDにも移植されました。
私もそれなりにプレイしたもので、当時、ネオジオROMカートリッジ版の中古を4000円程度で購入しました。
噛みつき攻撃。 カリコリ音がなります ベアハッグ(背骨折り)。 ボキボキとメチャ痛そうです。

 ゲームの概要
キングオブザモンスターズは、1991年に登場した対戦型アクションゲームです。
現在ならばこのゲームは対戦格闘ゲームともいえるのですが、しかし時期的にはストIIシリーズが登場する前であり、また『対戦格闘ゲーム』というジャンルが確立されていない時代だったので、あえてここでは対戦型アクションと呼ぶことにします。
ゲーム内容は一言でいったら怪獣同士のプロレス
大阪や東京、神戸や京都といった日本の主要都市を舞台に、最強のモンスターを決めるべく、モンスター達がプロレス勝負を繰り広げます。
プレイヤーはゲーム開始時にキャラを選択し、パンチ、キック、投げ技、ダッシュ技、飛び道具など様々な技を使って相手モンスターの体力を減らし、最終的に3カウントピンフォールを取れば勝利。
勝利後は体力が一定量回復し、次の舞台に進んで新たな相手と戦います。
ステージ数は全部で12あり、同キャラを含めた全6種類のモンスターと各2回ずつ戦うことになります。
そして全ステージをクリアするとエンディングが流れてオールクリア。
ちなみに初期のネオジオらしく、2人同時プレイも可能です。
キンモンでは、画面端に設置されたこの電流バリアがロープがわりになります。 投げ飛ばしてガッツポーズのウー。 嬉しそうですな。

 特撮モノなノリのゲーム
キングオブザモンスターズ(長いので以降はキンモン)は、怪獣同士のプロレスというゲーム内容を見ても分かるように、ウルトラマンやゴジラといった特撮モノ番組や特撮映画を目いっぱい意識した内容のゲームとなっています。
というより、それらの要素をめいっぱい詰め込んだオマージュ的ゲーム、というべきでしょうか。
ミニチュアのような日本の町を舞台に、いかにもなモンスター達に、どこかで見た事あるような兵器郡。
とにかく特撮モノの番組を見た事がある人なら、ニヤリとしてしまうような演出が随所に盛り込まれているゲームです。
もちろん、ゲーム自体も結構よく出来ているので、ゲーム単体としてもそれなりに十分楽しめる内容です。
パイルドライバー! ウルトラマンでも珍しい、パワフルな技だ! バックブリーカードロップ。 ゴツゴツしたロッキーらしい技ですな。

 多彩なモンスター
キンモンには全6匹のモンスターが登場し、激闘を繰り広げます。
どのモンスターも、どこかで見た事ありそうで、まさしく怪獣映画に出てきそうな外見をしているのが、開発者達のこだわりを感じさせますね。

 ジオン
いわゆるゴジラタイプですか。
鳴き声もそれっぽいです。
この手の怪獣としては、最もスタンダードといえるかもしれませんね。
ダッシュ攻撃は角による突進。
つかみ技は噛みつきなどを使います。
飛び道具(A+Bをしばらく押して離す)は口から火炎弾。
ジオンステージの曲は何だか怪獣の驚異!というような大仰な迫力が出ててなかなかいい曲ですね。
火炎弾発射! ビートルマニアはダッキングしてかわそうとしているように見えます。
 ウー
ゴリラタイプのモンスター。
いわゆる、キングコングですね。
ダッシュ攻撃はヒップアタック。
掴み技では、背骨折りやアトミックドロップなど、パワー感あふれる攻撃を繰り出します。
飛び道具は掌から出すエネルギー弾。 ドラゴンボールの魔閃光に似ています。
ウーステージの曲は合間にうめきや呟きなどの音声が挿入されており、映画『キングコング』のような、どことなくどこかの部族の音楽っぽい不気味な感じを出しています。
プロレスゲームでは定番の、フォールされたらボタン連打!
 ポイズンゴースト
ドロドロなヘドロ状の物体で構成されたモンスター。
特撮で例えるなら、有毒廃棄物で汚染された何かの生物、いわゆるスライム系のモンスターというやつですか。
彼のダッシュ攻撃はスライディング。
でもなぜスライディング?と思います。 もうちょっとこのモンスターらしい攻撃は無かったんでしょうかねえ。
飛び道具は腕を伸ばしての攻撃。
ポイズンゴーストステージの曲は、妙にのんきな感じです。
ポイズンゴーストの張り手がヒット! もしかしてスモウレスラー!?
 ロッキー
岩の塊で形作られたモンスター。
いわゆる、ゴーレムタイプってやつですね。
彼のダッシュ攻撃はラリアット。
ラリアットは他のモンスターよりも走る距離が長いので、外すとかなり間合いが離れてしまいますが、しかし当てると目の前に敵をダウンさせる事が出来ます。
飛び道具は胸から放出する岩の塊。 見た目ものすごく痛そうです。
ロッキーステージの曲は、妙に硬質感があり、京都ステージとのセットだとかなり雰囲気が出ます。
ロッキーの体重を活かしたヒップドロップがヒット! ジオンはぐへぇ!て感じですな。
 ビートルマニア
一言でいったら、巨大カブトムシです。
『キュー!』という鳴き声がちょっとカワイイ。
ダッシュ攻撃の角すくいあげ。
ですが、はっきりいって使いにくいです。
角すくいあげは走る距離が長い上に、後方にすくいあげる技なので、ヒットすると間合いが非常に離れてしまうというのがイタい。
このゲームの攻略はダッシュ攻撃でダウンを奪った後の引き起こしが攻撃の要となるので、ダッシュ攻撃から続けて攻め込めないビートルマニアは、かなりキツイキャラです。
飛び道具は角を大砲のように発射。 角はすぐにまた生えてきます。
ビートルマニアステージの曲はかなりアップテンポでノリがいいので、個人的には好きな曲ですね。
ビートルマニアのフォールは羽を広げてカメラ目線。 ちょっとカッコイイかも。
 アストロガイ
科学者がモンスター達と戦うため、自ら発明した薬で巨大化、そしてパワーアップしたのがこのアストロガイです。
いわゆるウルトラマン的存在ですね。
『イャーッ!』という叫び声がいかにもな感じ。
ダッシュ技はドロップキックとこれまたこの手のヒーローではおなじみの技。
もちろん、飛び道具は手からの光線。
ヒーロー側でプレイしたい時は、このキャラですね。
といっても、彼は結局他のモンスターと同じく町を完膚なきまで叩き潰しながら戦っていますが。
しかもエンディングを見る限り、どう考えても正義のヒーローには見えないのが笑えます。
アストロガイの曲はヒーローっぽくて熱い曲なので、好きですね。
大阪城ってけっこうデカいですな。 いの一番に破壊されるでしょう。
とまあ、この6体のモンスター達が己の肉体を駆使して、最強を決めるべく肉弾戦を繰り広げます。
ただ、見た目はかなり個性的なのですが、実際にはそれほどキャラ毎の性能差はあまり無い、というのがチト不満ですね。
キャラ毎に異なるものといえば、飛び道具とダッシュ技の違いくらいか。
つかみ技もキャラによって変化しますが、しかし基本的にダメージはほとんど同じなので、大差はありません。 あえて差があるとすれば、技をかけた後の間合いの開き方が多少変わるくらいですかね。
もう少し、キャラの個性がもっと際立っていたのなら、より楽しくなったかもしれませんね。
もっとも、対戦格闘ゲームというジャンルが確立される前に出たタイトルに、そこまでキャラの性能差を求めるのは酷かもしれませんけど。


 都市を舞台に大暴れ
キンモンの舞台は日本で、モンスター達は東京、岡山、神戸、京都、大阪、広島の6都市で激闘を繰り広げます。
もちろんそれぞれの都市にはその都市ならではのランドマークがあり、例えば東京なら東京タワーや後楽園ドームや国会議事堂、岡山なら湾岸工業地帯、神戸ならポートピアランドや丸ビル、京都なら五重の塔や清水の舞台や金閣寺、大阪なら大阪城や太陽の塔、広島なら広島球場などが見られます。
で、プレイヤーと対戦相手であるモンスター達は、そんな都市の真っ只中でプロレスを繰り広げます。
当然、巨大なモンスター達が暴れ回るため、都市は破壊され、被害はでまくり。
この破壊劇ですが、実はこれがこのゲームのウリ。
かなり楽しいです。
観光名所として名高い各都市の建築物をバリバリと破壊出来るのは、『普通なら出来ない事を行える』というゲームならではの爽快感が味わえて非常に痛快であり面白い。
誰しも一度は『ミニチュアや箱庭で出来た町を思いきり破壊してみたい』と思ったことがあると思いますが、このゲームはそんな『ドラァッ!東京タワー潰れや!』、『ムカツク政治家のいる国会議事堂にボディアタック!』、『分化遺産なんのその、金閣寺を大破壊!』、『ナニワともあれ大阪城にドロップキック!』といったムチャな行為が模擬的に行える、非常に楽しいゲームなのです。
もちろん、都市は破壊すればするほど高得点。
ステージクリア時にはその都市での『破壊率』、『汚染度』、『死傷者』が表示されるという凝った演出もあります。
キンモンは、破壊衝動を押さえられない人、スカッとしたい人、市町村を破壊したい欲望を持っている人にははっきりいってオススメのゲームなのです。
ステージ1。 モンスタープロレスバトルは東京から始まります。 東京タワーをドロップキックで破壊するアストロガイ。 ヒーローがそんなことしてイイのか?

 重量感タップリなバトル
キンモンは特撮モノと同じく、体重数万トンもの超巨大モンスター達が激闘を繰り広げるわけですが、そんなヘビー級のモンスター達の戦いを非常によく表現しているのが、重量感溢れる演出。
このゲームのキャラは他の対戦格闘ゲームほどではないにせよ、結構な大きさです。
まあ今現在から見ればそんなに大きなキャラ達だとはいえませんが、しかしプレイしてみると、モンスター達の重さというのが非常によく伝わってくるんですよ
これはモンスター達が跳ねたり倒れたりする度に画面を激しく揺らすというのを採用しているからなのですが、しかしこれがとても効果的な演出となっています。
他のゲームでも画面を揺らしてプレイヤーに対して衝撃度を味わせる効果(例えばドラクエでダメージを受けるとステータス画面が揺れるなど)を使うことが多いですが、このゲームではそんな画面の『揺れ』をうまく使って、キャラに対して見た目以上に重そうな重量感を表現しているわけですね。
モンスターが倒れるだけで画面全体が『ガクンガクン』と揺れまくるので、ヘビー級のモンスター達が暴れまわっている、というのが画面を通してイヤというほど感じられます。
これほどの重量感を感じさせてくれるゲームは、他でもあまり見られないでしょう。
垂直落下式バックドロップが決まった! 周りは既に廃墟だ! ネックハンキングツリーをかますビートルマニア。 ジオン苦しそうです。

 特撮ファンには垂涎な演出
キンモンはウルトラマンといった巨大ヒーローと怪獣が戦う特撮モノ番組的路線のゲームなので、その手の演出が随所に盛り込まれています
例えば怪獣同士がプロレスをするという時点からして、すでにウルトラマンなどでおなじみの展開ですね。
湾岸では船、線路では新幹線、そして上空では航空機が通過する事もあります。 当然、モンスター達に破壊されます。
また、モンスター同士の戦いの途中で、しばしば自衛隊の戦闘機、ヘリ、戦車などによる攻撃があります。
もちろん、彼らの攻撃はすずめの涙程度の威力しかないのはお約束。 ただ、喰らった側は一瞬ひるむので、攻略する上では彼らの攻撃もなかなかバカに出来ませんが。
さらに、特撮モノではおなじみともいえる科学戦闘隊みたいな部隊の特殊兵器や車両による攻撃もあったりします
これがどこかで見た事あるような形状で、元ネタを知っている人にはニヤリとさせられる事でしょう。
そして開発者も分かっているのか、モンスター達はこれらの車両は飛行機などをつかんで投げる事が可能。
つまり武器にする事が出来るという作りになっています。
特撮モノのお約束として、飛行機や戦車が怪獣にカブりつかれたり放り投げられたりしますが、このゲームではそれらを再現しているわけですね。
新幹線やジャンボジェット、科学戦闘隊の秘密兵器をつかんで投げるのはまっことに楽しいので、威力は大したことなくとも、ついつい狙ってしまうのです(笑)
他にも、コンティニュー時の演出がなんだかイイ。
落雷によって復活と、いかにも怪獣映画らしい復活の仕方を使うあたり、開発者達のこだわりを感じさせます。
どこかで見た事あるような兵器が出現してます。 戦車を投げる! モンスターたちの取ってお手軽な武器です。

 ドット絵の技術も見逃せない
キンモンのグラフィック、いわゆるドット絵ははかなりナイスです。
特にミニチュアのような町並みのセットが細かくて非常に良く出来ている。
また、観光名所などの建築物のグラフィックは相当に凝っています。
大体一目見たらすぐに『ああ、これはあれだな』と分かるところが凄いですね。
小さなビルの崩壊も半壊と全壊という2段階のグラフィックが用意されているなど、凝ってる。
他にも海では小さなフェリーが登場したり、道路では無謀にも車がプロレスの真っ只中に突っ込んで来たり、自衛隊の飛行機が編隊を組んで飛行したりなど、色々なところで細かな演出が盛り込まれています
こういう、チョコマカした細かいドット絵は、個人的に凄く好きですね。
モンスターの造形もなかなか良く出来てるのではないでしょうか。
バリバリバリ…と落雷で復活! 雪景色が綺麗。 ちなみに上のヤツらはキスしているわけではありませんぞ。

 同時プレイで破壊度倍増!
初期のネオジオタイトルはそのほとんどが二人同時プレイシステムを採用しており、このキンモンもご多分に漏れず同時プレイが可能になっています。
といっても通常は協力プレイで、ゲームスタート時に選択する事により対戦をする事も出来ます。
同時プレイになると4匹ものモンスターが入り乱れてバトルを繰り広げるので、2匹だけでも大迫力なプロレスが更に迫力増大となります。
また、息の合ったプレイヤー同士で協力プレイをすると、フォールを阻止したり一体に集中攻撃したりなど、1人プレイよりも幾分攻略しやすくなります。
右のビートルマニアはふてくされて寝ている…のではなく、転がってるんですよ。 4匹が入り乱れてバトルロイヤル。 所で左側の兵器もどこかで見たような……。

 ところどころでちょっとブラックな演出
特撮モノの怪獣映画は主に子供が見るものなのであまりそういった雰囲気は出ていませんが、しかし実際に考えてみると、破壊の限りを尽くす怪獣のプロレスというのは人間にとってはかなり恐ろしいものです。
キンモンではそれにまつわる、ちょっとしたブラックな演出があったりします。
例えばクリア時の妙にシリアスな音楽と共に表示される被害報告なんかは妙に深刻な感じで流れたり、またタイトル画面の曲も妙に深刻な雰囲気だったり。
特に顕著なのがエンディングで、プレイヤーがオールクリアするとモンスター達のニュースが流れ、そして突然起こる地響き、そして最後には………。
で、やけに暗い曲とともにエンディング。
ブラックユーモアなのかそれともなんとなく盛り込んだのか、この演出が流れるとちょっと不思議な気分になります。
ゲームオーバー画面。 手前の手が妙に生々しい。 彼らのワガママなプロレスで都市の90%が破壊され、33%が汚染され、5万人が死にました。 オーマイゴッド!

 高いようでそれほど高くない、けどやっぱり高いかもしれない難易度
キンモンは初期のネオジオゲームと同じく、非常に高難度なゲームとして一般的には認識されています。
確かに、初めてプレイするとほぼ必ずステージ1でなすすべもなく終わってしまう事でしょう。
ですが、キンモンはクロスソードなどと同じく、やり込んでみればなかなか先に進めるようになっているゲームなのです
このゲームはプロレスを題材にしています。
現実のプロレスではよほどの力の差が無い限り、正面から組む事はあまり無く、大抵は小技などで相手をひるませたりダメージを与えたりしてから組み技に移行したりします。
このゲームでも、正面から組むと大抵組み負けてしまいます。 つまり、まずダッシュ技や飛び道具といった小技を使って相手をダウンさせてから攻め込む、というスタイルを取らなくてはならないのです。
実際のプロレスでも倒れた相手を引き起こしてから料理するという展開が良くありますが、このゲームではそれをよく体現しているのです。
例として、ダッシュ技でダウンを奪う>引き起こして投げる>倒れているところを再度引き起こして投げる>置きあがってきたら再び小技やダッシュ技でダウンを奪う>……といった感じですね。
このような攻略パターンを使用していくと、けっこう先のステージまで簡単に進むことが出来ます。
プレイに慣れると結構長い間遊ぶ事が出来るんですよね。
もちろん、そんなパターンがいつまでも通用する事は無く、ステージが進む毎に敵はダッシュ攻撃を小技で止めるようになったり、打撃技の使い方が上手くなったりと、そう簡単にダウンを奪えなくなってきます。
で、そこから更に進むためには、新しいパターンや既存のパターンの組み合わせで攻略していかなければならないワケです。
ただ、確かに全般的な難易度が高いというのは事実。
なぜなら、ゲーム自体を根本的に難しくしている要素があるからです。
まず、このゲームはステージクリアをしても体力が全回復せず、全体の40%ほどしか回復しません。
また、後半のステージになると敵の体力と攻撃力がかなりアップします。
打撃攻撃一つ取っても、こちらの2倍倍近い威力を発揮。
ここらへんがちょっと……でしたね。
つまり、後半以降のステージでは、当てた攻撃自体は同じ程度なのに、体力と攻撃力の差が大きすぎて結果的に負けてしまう、という事が非常に多いのです。
用語時点の『理不尽なCPU戦』の部分でも書いた事がありますが、これが私としては少々不満でした。 攻撃力アップは目をつぶるとしても、せめてクリア後は体力全回復して欲しかったですね。
ただしかし、誤解の無いように言っておきたいのが、確かにキンモンの後半以降の難度はかなり高いですが、決してワンコインクリア不可能な難しさではないという事です。
私は大体ワンコイン(一人用の場合)ではステージ10くらいで大抵ゲームオーバーな状態でしたが、しかし当時の同級生の中には余裕でワンコインクリアするものもいて、その同級生曰く『いいヒマつぶしになるゲーム』らしいです。
それに、その同級生と二人同時プレイをすると、私もワンコインクリアできますし。
つまり、後半の難度は高いけど、やり込めば必ずクリアできるレベルに調整されているゲームというわけなんですね。
実際に当時、私も一人用で1回だけならワンコインクリアした事ありますし、出来なくともワンコインで大体ステージ10くらいは進める事が出来ました。
私はこの手のアクションゲームを判断する基準の一つに、『ワンコインクリアできるかどうか』というのを考慮する事が多いのですが、このキンモンはそれに関しては十分よくできていると思います。
まあ、確かにちょっと難しいですけどね。
金閣寺に清水寺。 右上のグラウンドはどこの学校でしょうね。 エンディング。 ジオン町を破壊してます。

 なかなかイカス音楽
キンモンの音楽は、個人的に気に入ってますね。
特に個人的にイイと思うのが、キャラ紹介の欄でも書いたように、ジオンとビートルマニアとアストロガイの曲。
ジオンの曲は本当に怪獣映画っぽい感じがナイスで、ビートルマニアとアストロガイのは妙に燃える曲です。
実は、ビートルマニアの曲目当てでサントラ買っちゃいましたよ、当時。


というわけで、結論。
個人的な見解が多く入っていますが、とにもかくにも、このキンモンはアイデアもゲーム自体も面白いので、ネオジオ初期の名作だと思います
実際の所、移植版がほとんど存在しない初期のネオジオタイトルにしては、スーパーファミコンとメガドライブに移植されていますし。
まあつまり、それだけ好評だったんでしょう。
とにかく、まだプレイした事の無い人は、一度はプレイしてみては?
特撮怪獣番組にハマった世代なら、まず間違いなく熱中できる事うけあいです
エンディングその2。 アストロガイも町を破壊してます。 タチの悪いヒーローです。カメラ目線で自分達をアピール! この番組は、どうやってこの写真撮ったんでしょ?

2002年5月17日


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