お調子者のガイブラシ君が繰り広げるドタバタ海賊ストーリー

モンキー・アイランド


MONKEY ISLAND

ビクター FM−TOWNS


皆さんは『ルーカスアーツ』製作のアドベンチャーゲームというのをご存知ですか?
音楽を奏でるアドベンチャー『ROOM』、敵である異性人達が自分の家の隣に住んでいるというヘンな設定の『ザック・マックラッケン』、登場人物もヘンだしテレビつき棺おけなどのヘンなアイテムがいっぱいの『マニアックマンション』、かの有名なインディージョーンズのゲーム化『インディージョーンズ・最後の聖戦』、『インディージョーンズ・アトランティスの最後』(だったかな?)など。
これらのゲームは、既存のアドベンチャーゲームとは違った、一風変わったシステムが特徴でした。


モンキーアイランドのあらすじ

カイブラシ・スリープウッド君は海賊にあこがれる青年。
しかしカイブラシ君、ジョークは得意だが剣術はまるでダメ
そんなおおよそ海賊には向いていないと思われる彼も、海賊の一員になりたいがために、入団テストを受ける事にしました。
しかしひょんな事から幽霊海賊ル・チャックに知事の娘がさらわれたからさあ大変。
はたして、カイブラシ君は無事に彼女を助け出す事が出きるのでしょうか。


『モンキー・アイランド』はガイブラシ・スリープウッドくんの活躍を描いた、コメディーアドベンチャーです。
ゲームシステムはコマンド選択式ですが、一風変わっています。
コマンド自体は画面下に表示されているんですが、それを実行するには画面上のオブジェクトを直接指定するという形になっていて、例えば画面上に立っている人と話すには、まず画面下の『話す』コマンドを選択し、そして対象となる人物にカーソルを指定します。すると『話す』コマンドが実行される事になります。
もちろん移動シーンも同じ要領で、画面の行きたい所をカーソルで指定するとそこに向かってカイブラシ君が歩いていきます。
キャラクターがなにか行動をするときには、直接その場所まで移動してから行うので、特に詳しいテキストの説明など無くても何をしているのか分かるのが、当時の他のアドベンチャーゲームとは一線を画したゲーム性を持っていましたね。


しかしこのゲームの最大の特徴は、ばかばかしくて笑ってしまうようなユーモアあふれるゲーム展開
決して日本のギャグマンガといったようなノリではないんですが、アメリカのコメディドラマでもみているようなクスッと笑ってしまうような面白さが一杯詰まっています。

例えば海賊になるために彼らの酒場まで行った時、コマンドの選択の仕方によってはまるで関係ない話で盛り上がったりします。
また船を買うとき、いくらオーナーにまけてくれと頼んでも、とても自分の持ち金で買えるような値段までは値下げできないんですが、ガイブラシ君は他人の家から持ち出した土地の権利書を担保にして船を借りるという暴挙に出ます。
他にも剣術の達人の下で剣術の修行をする時には、技術うんぬんではなく口先(要は悪口)でいかに相手を動揺させるかというのを修行させるというのがおかしい。
そしてその悪口に対する口答えが上手く出来ると、自分が優勢になるというというからさらにおかしい。
そしてその成果を試すために道端で海賊の水夫たちにケンカを売るのですが、その海賊達の名前が『酒臭い海賊』や『酔っ払いの海賊』、『不細工な海賊』というのが非常に笑えます。
他にもモンキーアイランドに向かうために苦労して3人の部下を雇うのですが、この部下達、現地についたらリゾート気分でまるで働かなくなるという結果になります。何の為に沢山のイベントをこなしてこいつらを雇ったんだか。
他にも『バナナピッカー』や『素朴アート』などのヘンな、そして妙に味のあるアイテム。
とまあこの他にもユーモア溢れるイベント非常に数多く存在するんですが、なにぶん5年以上前の事なので私もそんなに詳しく覚えてないんですよ。
しかし本当に笑える展開で面白かったのは確かです。


ただ、このゲームの難易度は決して優しい方ではなかったんですよね。
さすがに以前の『ザックマックラッケン』や『インディージョーンズ 最後の聖戦』よりもかなり優しくはなっているんですが、通常のコマンド選択型ゲームとは違い、このゲームでのコマンドは非常に多彩な組み合わせが存在するので、コマンド総当たりや手当たり次第にコマンドを試していくというようなやり方は不可能に近く、そう簡単には先に進めないようになっています。
また謎解きも日本のゲームでよく見られるような誰でもすぐにわかるようなモノではなく、例えばアイテムを取ったり仕掛けを動かしたりするときも、通常では考えにくいような意外な方法で行う事が非常に多いからです。
特に海外産のゲームではこういった意外な方法で解くような謎解きを採用したアドベンチャーゲームが非常に多く、日本のユーザーフレンドリーなゲームとはかなり違うんですよね。
かくいう私も、結局ラスト近くで詰まってしまい、クリアする事は出来ませんでした。
でも面白かったんですけどね。


あと、音楽が非常にすばらしい
ハードがFM−TOWNSなので、音楽はもちろんCD−DA。なので、音質に関しては文句なしだし、またどの場面でも非常に雰囲気たっぷりユーモアたっぷりな音楽で、聞いているだけでなんだか楽しげです。気分的には、文学作品『宝島』が思い切りコメディチックになったような気がします。
特に序盤のシーンでの曲、移動シーンでの曲、幽霊船で流れる曲などは、緊張感まるで無いけどなんだかばかばかしくてつい許してしまえるような音楽です。なんだか味があってこういうの好きです。
また、いくつかのシーンでは音楽が流れず、周囲の環境音が流れるなどといった演出もあります。
例えば海辺だと波の音、森の中だと茂みの音や小鳥などの小動物の鳴き声がするなど。
この音が非常に良く出来ていて、私などはこの音だけをCDプレイヤーで直接かけて環境音楽として使っていたくらいです。もちろんCDなので音質は申し分なしです。
とにかく、このゲームの音楽や音は非常に良いということです。


このシリーズは結構人気があるみたいで、今現在三作目まで製作されています。
二作目は『モンキーアイランド2 ル・チャックの逆襲』というタイトルで、1作目のすぐあとの物語です。
カイブラシ君は見事幽霊海賊から知事の娘『イレーン・マーリー』がさらわれるのを阻止したところまではよかったが、ちょっとおマヌケな彼は、彼女との結婚を焦るあまりに間違って呪いの指輪を彼女にはめてしまい、哀れ彼女は黄金の彫像になってしまう。カイブラシ君は彼女の呪いを解き、再び現れた幽霊海賊の悪事を阻止しなければならない……というのが大まかなストーリーです。
これは私は未プレイなんですが、どこかでリメイクされて出てほしいなとも思いますね。
三作目は『モンキーアイランド3』というタイトルで出ています。
これはWINDOWS版があったはずなので、多少は知名度があるかもしれません。
絵柄が一、二作目とはガラッと変わっていましたが……。
また、近いうちに最新版である四作目が出るみたいで、今度は完全3Dになるみたいです。雑誌にチラッと写真が載っていました。
また、『モンキーアイランド』は噂ではメガドライブに移植されたとかされてないとか。

ところで余談ですが、『モンキー・アイランド』という島は本当に実在するらしいですね。
ネットで検索したら実在する島だと知ってびっくりしました。


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