レースしながら殴り合いバトル!

モーターレイド

セガ アーケード


1997年か1998年くらいにセガが放った全く新しいタイプのレースゲーム、モーターレイドです。
基本的な内容は近未来を舞台にしたバイクレースで、立体的なサーキット状のコースをライバル車と争いながら制限時間以内にゴールを目指します。
ゲームは大型筐体で、プレイヤーはバイク形の筐体に乗り込み、左右の移動はバイクを傾ける事によって行います。
画面はさすがモデル3基盤というだけあって、かなり綺麗でした。
さて、このゲームならではの特徴は、『ライバルカーを攻撃する事が出来る』という事。
レースに出場するプレイヤー達はみな手に武器を持っており、レースを繰り広げつつ邪魔なライバル車は攻撃して蹴散らす事が出来ます
その攻撃も単に隣接するバイクを殴るだけではなく、武器を投げて遠距離にいる相手をも攻撃出来たりします。
正に既存のバイクレースゲームの常識を打ち破る、何でも有りなサバイバルバイクレースです。


だったんですけどねえ……。
実際の所、売れたんでしょうか?これ。
いや、私は正確なデータなど知りませんが、とりあえず私が行った事のあるゲームセンターでは、誰かがこのゲームをプレイしている所を見た事がないです
かくいう私も10回程しかプレイしてませんけど。(^^;
でも、実際の私のプレイ経験からすると、ほとんど誰もプレイしなかったというのもなんとなくわかる気がするんですよね。

というのも、プレイして思ったんですが、このゲーム、速く走ればいいのか、もしくは相手を妨害すればいいのかというのが、イマイチよく分からないんですよ。
普通、レースゲームって既定時間内にゴールに辿り着く必要があるじゃないですか。となると、出来る限り速く、そして無駄の無い動きで走るという行為が必然となるわけですよね。
しかし、このゲームには相手を妨害する事の出来る『攻撃ボタン』というのが付いているので、相手の走りを容易に妨害する事が出来ます勿論コンピュータ側もバリバリと使ってきます
となると、その妨害行為のせいで無駄のない走りというのがまるで出来ない。少しでも速くゴールしようと一生懸命走ると、相手にドガドガ殴りまくられます。かといって相手を攻撃する事に専念すると、今度はタイムロスが多い
なので、時間内にゴールするという行為が異様なまでに難しく感じたものです。

また、このゲームはバイクをモデルにした大型筐体のゲームですが、多分知っている人ならば知っていると思いますが、はっきりいってバイク形の大型筐体って本物のバイクのように遠心力が使えない分、かなり操作しにくいんですよね。
例えば大きな右カーブがある場合、当然カーブを曲がるためにはバイクを大きく右に傾けなければならないんですが、この後、本物のバイクならば体勢を立て直す時には遠心力の力で元の体勢に簡単に戻ります。しかし、ゲームの筐体の場合は遠心力がないのでプレイヤー自身の力で筐体を元の体勢に戻さなければなりません
これがツライ。
はっきりいって本物のバイクの操作には遠く及ばず、昔あった『ハングオン』というゲームと同じように、素早い体勢の立てなおしがうまく出来ないので全然先に進めませんでした。
で、結局最もよいのは両足を地面に着けたまま、バイクを戻す時には足の力で持ち上げるという。……バイクの動きじゃありませんよね、これ。
やっぱりバイクって車とは違い、ゲーム化するのは難しいのかも。
まあとにかく、そんなわけでしてこのゲームもご多分に漏れず操作するだけでもかなり苦労したものです。そんでもってさっきあげた妨害行為のおかげで、ただでさえ難しいのがさらに輪をかけて難しかったです。
で、その上相変わらずこの手のゲームでよくあるように初期のタイムはかなり短かったので、大抵最初のチェックポイントか、もしくは2つ目のチェックポイントくらいでいつも終わっていました。
とにかくこのゲームは、アイデアとしてはかなり面白いモノでしたが、ゲーム単体としてみた場合はどうにもイマイチパッとしないものでした。せっかく大型筐体を使ったり、高価なモデル3基板を使っていたりとかなり豪華だったんですけどね。
せめてもうちょっとプレイタイムが多かったら、それなりに気持ちよくプレイする事が出来たのになあと思います。何とも残念。


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