ADKの忍者ゲーといえばコレ。えびぞりアタックがプレイヤーを魅了する
アメリカンな忍者がゆく!


忍者コンバット

ADK ネオジオ


ADK(当時はアルファ電子)の忍者ゲームの代表作
バカゲーです。
このゲーム、同社の『ギャングウォーズ』の流れを組む、というか『ギャングウォーズ』を知ってる人が見たら99%の人が同じスタッフが作ったとわかるくらい、雰囲気そのまま。
ゲームはアメリカナイズされた5人の忍者達が、(多分)アメリカの街を舞台にNINJAタワーの親玉『源妖斎』を倒すべく、あちこちで忍者のくせにハデハデな戦いを繰り広げる横スクロールアクションです。
でも忍者だったらちょっとくらいは忍んでほしいもんですな


Aボタンで手裏剣などのメイン攻撃、Bでジャンプ、Cでバク転などの短距離ダッシュ、ダッシュ中にAで必殺技(いわゆるダッシュ技)、そしてAを押しっぱなしでパワー溜め、満タンで放すと体力を消費して忍術が出せます。
これらの操作を駆使してNINJAタワーからの刺客を次々ねじ伏せていきます。
ちなみにジャンプボタンはゲーム中あまりにも使用頻度が低く、1度も使わないこともしばしば。
なのでプレイ中はよくジャンプの存在を忘れます
プレイヤーキャラのジョーとハヤブサの他は、ゲームが進むごとに仲間として加わっていきます。


まずデフォルトキャラで1Pのジョー、2Pのハヤブサ。
色以外では区別つかないほどそっくりさんだけどでも兄弟ではない
彼らの必殺技は、自分の方がダメージ受けるんじゃない?というくらい体をのけぞらせて、敵に体当たりをかます突進技『えびぞりアタック』。
わりと威力あり。飛距離がすごいです。
これが噂のえびぞりアタックだ!
メイン攻撃の手裏剣は、多少威力は低いが、リーチがそれなりに長い。
パワーアップしたら画面の端まで届きます。
そして体力をひとつ消費して繰り出す忍術は、ジョーの場合は炎の龍が画面上で暴れまわる火炎龍、ハヤブサはすべての敵に雷を落とす雷神の術
火炎龍はたまに敵に当たらないことがありますが、わりと高威力。
しかし雷神の術はバグなのか、ヒットしてもノーダメージということがしょっちゅうで、おまけに威力も低いというトドメ付き
というわけでジョーの忍術は使えますが、ハヤブサの忍術は使えません。
あとこの二人だけは、落ちている武器を拾うことができます。
ヌンチャクなんかはリーチがあり使い勝手はいいです。
でも斧を取ると逆にリーチが異常に短くなるあたりが笑えます


そして最初に仲間になるのがムサシ。
両手に剣を持った二刀流で、アメコミみたいなぴちぴちのタイツをはいています。
彼の必殺技は体と足をまっすぐに伸ばしそのまま飛び込んでいく突進技。
名前は知りません。
というか、えびぞりアタック以外の必殺技の名前は、どのゲーム雑誌でも一度も見た事がありません。誰か知ってる人いたら教えてください。
ちなみにムサシの必殺技ですが、彼が突進してるとき足の周りに何やら竜巻みたいなのが発生している模様。
多分これが攻撃手段でしょう。
一体これはどういう攻撃手段なのか?
いったいどういう原理なのかは知らないけど
そしてこれもえびぞりアタックと同じく威力が高く、なかなか使える。
そしてメイン攻撃は剣から出る衝撃波。
わりとリーチがあり使いやすい。
パワーアップすると衝撃波が大きくなり、威力もアップ。
ちなみに剣自体にも攻撃判定あります。
彼の忍術は百人切り。
体からたくさんのオーラらしきものが放射状に飛び散り敵を攻撃します。
これもたまに当たらないときがありますが、判定も強く高威力。
忍術の中では使える部類です。
ムサシは通常攻撃のリーチもあり、ダッシュ技も忍術も使いやすく、恐らく全キャラ中で最も使えるキャラです。
忍法百人斬り!でも残像がちょっとヘン。


ムサシの次に仲間になるのが、紅一点カゲロウ。
紅一点といっても特にこれといった長所は無し
逆に使いにくいというのが泣ける
仲間になる時に『あなたたちを試したの』といってますが、刺客達と一緒になって攻撃してくる様はどう見ても敵の一味にしか見えません
ちなみに何の目的で何を試していたのかはです。
彼女の必殺技は体を高速回転させて攻撃する回転アタック。
でも判定が弱く、ほかのキャラに比べて攻撃範囲が狭いのでまるで使えない
メイン攻撃は刀から出る地を這う竜巻(らしきもの)。
リーチはなかなか長く連射も効きますが、スピードが遅く威力が弱い。
ジョー、ハヤブサの手裏剣と同じく、パワーアップで飛距離が伸びます。
威力が弱いことに目をつぶれば、そこそこ使える。
彼女の忍術は幻舞蝶暗舞。
あたり一面に白い蝶が出現する攻撃です。
でもはっきり言って使ない
派手に蝶が出てくるわりにはまるで当たりません。
5人中、最も役たたずな忍術です。
カゲロウは通常攻撃はそこそこですが、いかんせん必殺技と忍術がカスなので使えない部類。
女性キャラは基本的に使いやすいというお約束が通用しないあたり、なかなかやってくれます


最後に仲間になるキャラがゲンブ。
『奴らにだまされていたんだ!』とかほざいて仲間になりますが、何にだまされていたのか、そしてジョーとハヤブサは一体全体どうやって彼を説得したのか。
ゲーム中にそれに関しては一切語られません
ちなみにこのゲンブ、ガタイがデカイ
とにかくデカイ!
ほかのキャラの二倍近い図体!
といっても全体的にではなく、腕だけで全体の50%近くを占めてます。(マジで)
足が腕の半分ほどの太さしかありません。
どう見てもこの腕の発達のしかたは異常です。
かつてジャンプで連載されていた傑作漫画『ザ・モモタロウ』の牛バカ丸のクラマ流奥義『ミス・ユニバースただし上半身のみの術』にソックリです。
ちょっと待て、腕デカすぎるぞ!!
ゲンブの必殺技は相撲で言うところのツッパリ。
ダッシュしてツッパリを出すというそのままの技です。
判定はそこそこですが、なかなか威力は高いです。
でも使い勝手はいまいち。
そして彼のメイン攻撃はパンチ。
ただのパンチです。
一応エフェクトがつくので威力は高い。
でも所詮パンチ
リーチがムチャクチャ短い!
はっきりいって必殺技のほうが使用率高いです。
彼の忍術は岩石落とし。
どすこい岩石!』といって四股を踏むと、どこからともなく降ってくる岩が敵の頭上に降り注ぎます。
威力は多少高いが攻撃判定が敵一匹分ほどしかなく、あまり役に立たない。
ボス戦でまあ多少使えるくらいか。
ゲンブははっきり言って一番使えないです。
異常なまでにデカイ体にデカイやられ判定、短いリーチ、使えない術。
このキャラを選択するのは自殺行為です。
ただ、ジャンプ攻撃だけは他のキャラに比べ多少は使えます。
あまりにも悲惨な性能に対する開発者のお情けかも。


これら5人のキャラをステージごとに選択しながら戦っていきます。
でもこのゲーム、実際プレイすると分かるんですが、とにかくムズイ
極悪難易度
絶対1コインクリア不可能だ
今までこれを1コインクリアした人を見たことないです。いたら教えてください。
先ほどのキャラ紹介でこのキャラの技や忍術が使いやすいだのと書きましたが、実行しても所詮は寿命が一二分ほど延びるだけ
何が難しいかというと、
プレイヤーのライフ(4つ)少なすぎ敵の攻撃力強すぎ
そしてファイナルファイトみたいな無敵で周囲をなぎ払える特殊技なんてありゃしない。
一発食らったらもう即死コンボです。
もちろん自分が
まさに秒殺。
そして、この手のライフ制ゲームではライフ回復アイテムがあるのが普通です。
このゲームでも一応それらしき物は出てきます。
全部でたった二ヶ所
しかも始まってすぐのところでさっそく一ヶ所。
まるで無意味
なので、必然的にノーダメージでのクリアは必須というわけですが、たいがいの敵は攻撃を当ててもひるまずにそのまま突っ込んできます。
ついでにスクロールにも押されてきます。
こんなのかわせるかい!( ̄□ ̄;)!!
一応お情けか、ステージクリア時には体力が全回復しますが、焼け石に水以下です。


以上のように、まともなゲームとして見たら間違いなくクソゲーレベルです。
でも、おばかなゲームとしてはかなりハイレベル
なんといってもまずその設定。
アメリカから見た間違った忍者観そのままです。
真っ昼間から派手派手に戦ってて、忍者のくせに全然忍ばない。
どうも開発者達は忍者の意味をはきちがえているとしか思えないんですけど。


そしてこれまたすごいのがオープニング。

ハヤブサあれがNINJAタワーか!
ジョー  「こいつはちょっとした要塞だぜ!
ハヤブサ俺には、ちっちゃな小屋にしか見えないがね!
ハヤブサ行こうぜ、ジョー!
ジョー  「まかせてちょうだい!
(以下原文ママ)
一体どんなタワーなんだ? マジメにいってるのか、それともギャグなのか、どっちだ?

強烈なインパクトが脳裏に叩き込まれます
まだこのゲームを知らない人も、このセリフでこのゲームはまともではない事が大方予測できます
大体NINJAタワーってなんですか。
どういういきさつでこんなものができたのか知りたいです。
そのぶっ飛んだ珍妙極まりない設定強烈な難易度とがあいまってほんとは洋ゲーなんじゃ?と疑いたくなりますが、しっかりと日本で製作されたものらしいです。


極めつけがゲーム中の効果音。
私はこのゲームをたまに押入れから出してプレイしますが、ほとんどこれだけが目的です。
とにかく画面以上にド派手な音声効果音
昔、このゲームを置いているゲームセンターでは、

シュッ シュッ シュッ シュッ!(手裏剣投げる音)
うわ  うわ  うわ  うわ〜  (敵忍者の断末魔)
シュッ シュッ シュッ シュッ!
うわ  うわ  うわ  うわ〜 
シュッ シュッ シュッ シュッ!
うわ  うわ  うわ  うわ〜 
シュッ シュッ シュッ シュッ!
うわ  うわ  うわ  うわ〜 

って声が四六時中ゲームセンター内に響いていました。
刀の斬る時の効果音などは、時代劇などでの斬る音が3倍くらい派手になったようなサウンド。
初代サムライスピリッツの大斬りよりも気持ちいいです。


敵キャラたちも電車を素手で止めるとげ付き鎧男や、手から変な衝撃波出す二人組み、腕をヌンチャクみたいに振り回せる男、両手が鉄球になってるデブKKK団ばりの頭巾かぶってトゲ付き金棒振り回す大男、自分の体より大きなミサイルを抱えて攻撃してくる奴など、スーパーキテレツな敵キャラの面々
ミサイルはそう使うモンじゃないぞ!!

このように、このゲームはおバカで笑えるゲームを探している人、またはおバカなゲームをやりたい人ならば、必ず満足できるでしょう
でも、残念ながらこのゲームは他機種に移植されていません。
ネオジオのロムかCDでしかプレイできないようです。
ちなみに予想通りと言うかやっぱりというか、このゲームはアメリカではバカ売れしたらしいです。
で、このゲーム、個人的に続編が出てほしいと思うのは私だけではないはず


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