シューティングの王道ここにあり!
2面。すでに敵弾かなり早いです。 一面ボス。ちなみにプレイヤーはレーザー最強状態。 ハデハデなボム爆発。


雷電

セイブ開発 アーケード


雷電といえば、泣く子も黙る『硬派な縦シュー』。
二人同時プレイ可能で、1Pは赤、2Pは青の戦闘機を操作し、とにかく撃ちまくり、よけまくる。
至ってシンプルでオーソドックスなシューティングゲームです。


8方向レバーで自機の移動、弾数無制限のショットボタンに、緊急回避用のボンバーボタン。
覚えるべき操作はこれだけ。特殊な操作などはありません。
とてもシンプルで、初プレイでもすんなりと入っていけるでしょう。
ショットはメインととサブがあり、それぞれの色のパネルを取ることによってメインは7段階、サブは4段階までパワーアップします。
メインショットは攻撃範囲は広いが威力の弱い赤バルカン、前方にしか撃てないが高威力の青レーザーの二種類。
ただ、自機のスピードがそんなに速いわけではないので、レーザーはバルカンよりも難しいです。レーザーは上級者向けかも。
サブショットは前方にゆっくりと発射される高威力のニュークリアミサイル、追尾能力の備わったホーミングミサイルとこれまた二種類で、パワーアップすればどちらとも役に立ちます。
ただ、これはあくまでフルパワーアップしたらというのが前提であって、それ以下の状態ではニュークリアはそれなりに使えますがホーミングは大して役に立ちませんのであしからず。
このように『雷電』は、武器ごとの特色が極めてはっきり区別されていて、またそれらが色で区分けされているのでとても分かりやすい。
弾数ありのボンバーは攻撃範囲が広く威力も高いので、主にボス戦で活躍することが多いでしょう。
他には勲章などのボーナスアイテムがあります。点数にこだわる方には熱いシステム。
隠し要素として特定の場所をショットで撃つと妖精が出現。この妖精は、取るとミスしてからの再スタート時に(雷電は『戻り復活』タイプ)5〜6個ほどパネルをばらまいてくれるというもの。
多少は復活しやすいかも?
ステージは1〜5面が地上ステージ、6〜8面が宇宙ステージ。
といっても、やることは基本的に変わらないんですけどね。
なぜかというと、このゲームではステージによってはどでかい砲台やら大きな戦闘機や戦車などが現れたりもしますが、撃つのは大小の違いはあれ、基本的に弾だけ
なんとも潔い
敵の出現位置は地上物などある程度パターン化されていますが。空中のザコなどはほぼランダムな位置で出現するので、覚えてしまえば楽勝というような甘い考えは通用しません


さて、実際にプレイしてからの感想はというと、やはり硬派な縦シューと呼ばれるだけあって想像以上に難しいです。
ただ、ゲーム中には理不尽な敵の攻撃(変に動くレーザーや、追尾弾やミサイルなど)や、覚えていないと絶対避けられないというような特殊な攻撃などはほぼなくて、どんなに巨大な敵でも基本的には弾しか撃ってこず、それも一直線のみで変な軌道のものなどはありません。
では何が難しいのか?
それは弾の速度ではないかと思います。
このゲームの敵弾の特長は、最近見られるような遅い弾を大量にばら撒くという物ではなく、昔のゲームらしく基本的に速い弾でピンポイント射撃してくるタイプ
スタート直後の敵弾のスピードはまだ大した事はないのですが、ステージが進むごとにだんだんと早くなり、中盤から後半にかけてはもうとにかく敵弾が速い!
一瞬たりとも気が抜けません。
なので思いがけないところからのちょっとした攻撃でやられたり、画面にたった一台しか存在しない戦車の攻撃でやられるといったことも珍しくありません
このゲームはそういったちょっとした気の緩みや思いがけないミスで自機を失う事がほとんどなので、やられると非常に悔しい。
なのでついつい何度もプレイしてしまう。
まるでするめのような感触を持っています。
ゲーム中の敵出現位置はよく考えられているもので、なかなかにかゆい所(理不尽な所ではない)から攻撃を加えて来る敵がかなり多い。
特に戦車がくせもので、画面の横から、または下から、そして建物の下から不意に現れたりなどといった出現の仕方が多く、こういったところからのいきなり攻撃でやられる事が非常に多い。
また、このこのゲームの横幅は実際の画面よりも1.5倍ほど広く、自機の移動によって左右にも少しスクロールします。
が、その際にスクロールによって急に現れる戦車にやられる事がかなり多い。
おそらく雷電をプレイしている人の大半のミスは、この左右スクロールによっていきなり現れる戦車だと思います。
私もゲーム中ではこの『いきなり戦車』が最大の敵と思っています。
たった一台の戦車に何度苦渋をなめさせられた事か……。
そんなわけで、ちょっとでも気を抜くと、慣れた人でも1,2面でやられるということもさして珍しくなく、プレイしている間は緊張の連続です。


グラフィックについてはけっこう細かく描きこんでいますが、余りごちゃごちゃしてなく見やすいです。(でもボンバーは派手
敵の鉄のゴツゴツした感じがよく表現されていて、硬派なシューティングらしく硬質なグラフィック、といえます。


音楽に関してはステージ中の曲は全4曲と少ないものの、シューティングらしくノリのいいBGMだと思います。
個人的におすすめはステージ5と8の曲
ただ、バリバリのFM音源なので、今聞くといかにも電子音といった感じですね。


このゲームに関して、私なりにいくつかの欠点が感じられます。
まず、見た目が地味
特に目を引くようなすばらしい演出などがあるわけでもなく、小さな弾を撃つだけの戦車や戦闘機のオンパレードという、ぱっと見ただけでは非常に地味なゲームに見える。(ボンバーは派手だが)
見た目でひきつけるような要素があまりないので、始めての人には手を出しづらいでしょう。
で、上記にも挙げたように難易度が高い
特に4,5面あたりからかなり敵弾が早くなってくるので、初心者などはここらへんが壁に感じるでしょう。
私もやり始めの頃はこの辺りでよく詰まりました。厳しい所です。
また、自機の移動速度がちょっと遅めなので、後半辺りになると次第に速くなってくる敵弾に、自機の移動速度がついていかないということがしばしばあります。
特にレーザー装備時にその辛さを痛感します。自機のスピードアップなどがあったらよかったのではないかと思います。
また、緊急回避用のボンバーですが、発射してから爆発まで一秒ほどのタイムラグがあるので、敵弾の速度が速いこのゲームでは、実際に緊急回避としてはあまり使えないというのが現実。
ボンバー発射直後にやられるということが非常に多い。
あと、武器の連射がきびしい
基本的に連射命のゲームですが、当時はソフトウェア側での連射装置などはまだ一般的ではなかったので、赤のバルカンでのボス戦などはかなりの連射力がないと長期戦になること必死です。
そしてやられた時、『グラディウス』みたいに戻り復活する点。
この点に関しては賛否両論あるでしょうが、どちらかというとこれはコアなプレイヤー向けではないでしょうか。
特にやられると初期装備に戻ってしまうので、初心者にとってはやはりこの戻されての再スタートはかなりつらい所。
また初期装備がとても貧弱な上、パワーアップするまでに時間がかかるので、慣れている人でもわりとつらいシステムです。
最後にパワーアップについて。
このゲームのパワーアップパネルは、出現すると画面の中央から上付近をランダムに回るのですが、そのために回収するには必然的に画面の中央付近まで接近しなければならず、取りにくい事この上ない。特にボンバーアイテムは画面全体を大きく動き回るので、取るのに大きな危険を犯すということもよくあります
また、パネルは自分の今使っているものと同色のものを取って初めて一段階パワーアップするので、今使っているのとは違う種類のパネルを取ると、武器がパワーアップせずに切り替わるだけで、うまく取らないと一向にパワーアップできません。
これがあの取りにくいパネルとあいまって、パワーアップパネルを取りに行って死ぬということがしょっちゅうです。
特に隠し要素の妖精は、自機がやられて再スタートした時にパネルをばら撒いてくれますが、これらもお互いが重なり合って動くので、運が悪いと全部回収してもまったくパワーアップしないという悲惨な目にあうことも。
このような不親切な点がいくつか目立ちました。
まあ、それが硬派なシューティングらしい面といえなくもないですが。
でも総合的に見るとシューティングゲームとしての完成度は非常に高いレベルです。


このゲームは当時、一般認知度が高まるくらいまで爆発的に売れたわけではありませんが、ややこしいシステムなどは極力排除し、まさに縦スクロールシューティングの王道といった、シンプルで分かりやすいシステムと、プレイヤーの実力がほとんどモロに反映されるゲームバランスで、先に進む事が出来ると本当に自分がうまくなったと実感できるためか、サラリーマン層を中心に幅広い層に長い間プレイされ続け、地味ながらもかなりのロングヒットとなりました。
今やったらさすがに『単純過ぎる』といわれるかもしれませんが、シューティングにおける『避けて撃つ』というシンプルな面白さを存分に味わうならこのゲームはうってつけではないでしょうか。
私もこのゲームはかなりはまったクチです。


この『雷電』はもとはアーケード版がオリジナルですが、やはりその完成度の高さから当時のPCエンジン、メガドライブ、スーパーファミコンなど、メジャーだったゲーム機のほとんどに移植されています。
移植度はどれもなかなかにがんばっていましたが、当時のラインナップの中でももっとも完成度の高かったのはFM−TOWNS版の『雷電伝説』ではないでしょうか。
最近のではプレイステーション版があります。
特にプレイステーション版は、『雷電』と『雷電U』が一緒にカップリングされているので、値段的にはかなりお得なものと言えるでしょう。


余談ですが、初心者にはけっこうつらい難易度の雷電、1P側ではなく2P側の青い機体ですると多少難易度が下がるようです。
あと同時プレイの場合、いずれかの機体に味方のショットが当たると、ランダムな方向に高威力のショットが放てます。
特にレーザーのフルパワーアップ時などは、かなり頼りになる攻撃となります。
後、めったに出ませんが、武器がフルパワーアップするという『Pパネル』なんかもあったりします。
そしてラスボス。
見た事のある人は分かるでしょうが、まさに地獄のような攻撃!
とんでもないスピードにとんでもない量の高速弾!
かつてシューター達の間では、シューティング史上最悪の攻撃とまで言われたものです。
しかし、よほどの達人でもない限りとてもよけきれないと思われるこの弾の嵐に、なんと安全地帯があるんですよね。
今だコアなマニア達の中では、『史上最高の安全地帯』とまでいわれるこの雷電のラスボス安全地帯、1度は見るべきといえるほど価値あるものだと思います。
絶対に信じられないと自分の目を疑う事必死です。
ボスの雨あられのような弾の中、まったく無傷でボスを倒せるその空間は、画面下方の背景の線に沿った場所にあります。


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