前作の良さを受け継いだ、まさに続編と呼ぶにふさわしい続編。

これが拡散ボムだ! 一面ボス。1作目でも出てましたね。 ショット&ニュークリア最強状態。バランスの良い組み合わせです。 曲がりすぎ!なプラズマレーザー。 ボムです。1作目よりも綺麗になりました。 この画像は全てWIN版のものです。



雷電U

セイブ開発 アーケード


ご存知、そのシンプルなシステムと丁寧な作りで幅広い層に受け入れられ、かなりのロングヒット作となった『雷電』の続編。
見た目からシステムまで前作をほぼそのまま継承していて、前作をやったことのある人ならばすんなりと受け入れられます。
基本的なシステムも前作とほぼ同じで難しいストーリーなどなく、とにかく避けて撃つ
これだけです。


システム上での新しい要素といえば、まずあげられるのがショットの種類が増えたこと
前作では赤バルカンと青レーザーの2種類でしたが、今作では新たに紫色のプラズマレーザーという武器が追加。
これは一言でいうと曲がるレーザーですか。
出始めこそ青レーザーにソックリですが、しばらくするとくねくね曲がるレーザーになります。
説明が難しいのですが、このレーザーは自機の移動方向に湾曲するように動き一度敵に当たったらそいつを捕捉してずっと当たりつづけるという性質。
例えるなら東亜プランの『タツジン』のサンダーレーザーが、もっとくねくねしたものというような感じかな。
しかしとにかくよく曲がる!
まるでスパゲティのごとくウニョウニョとした曲がりっぷりを披露してくれます。
なかなかに気持ち悪いレーザーですが、上手く使えば同一の敵に2,3本分のレーザーを重ねる事が出来るなど、テクニカルな使い方なども可能です。
ただ、そのあまりの曲がりっぷりのよさから画面中が少々ごちゃごちゃしてしまい、敵の弾が多少見にくくなってしまうという欠点も。
どちらかというと中級者以上の武器でしょうか。初心者には少々扱いづらいかもしれません。
がしかし、このプラズマレーザーは初期状態でも攻撃範囲がかなり広く、ミス直後などはこのレーザーが一番使いやすい武器だと思います。
というわけで、ショットは全3種になりましたが、サブウェポンのミサイルはニュークリア、ホーミングと、従来通り全2種類です。扱いやすさもそのまま。
ボンバーは前作の大爆発型のボンバーと、新たに拡散ボンバーというものが追加。
これは自機の周囲に小さなボンバーが放射状に大量に投下されるというもので、投下中に敵弾や敵機に触れるとそれらはその場で爆発します。
拡散ボンバーは威力ほとんど無いですが、投下中にも何かに当たったらすぐに爆発するので、攻撃よりも防御として使うという、まさに緊急回避にはぴったりなボンバーです。
そして1P側の初期所有ボンバーが大爆発型、2P側が拡散方とそれぞれ違うので、好みによって使い分けることが出来るのがうれしいです。もちろん後で違うボンバーを足すことも可能です。
ついでに大爆発型は、投下から爆発までの時間が前作より少しばかり多少短くなりました。
そして爆風の広がる時間も多少短くなりました。
システム上の変更点としては、こんな所でしょうか。
多少の付加要素がありますが、それでも十分に分かりやすいシステムには好感が持てます。
あ、そうそう、2ではミスした時には少し戻されるのではなく、その場復活になりました。これはうれしい変更点といえるのでは。(ちなみに2P側でスタートすると戻り復活になります)
前作では戻されるために、同じ所でどれほどハマッたか……。


展開は前作に類似していて1〜5面が地上面、6〜8面が宇宙面。
1〜2面などは前作のボスキャラがリメイクされて出てくるので、前作のファンには懐かしい所です。


そしてグラフィック。これが今作の最大のウリ。
なんといってもさすが2だ!といえるほどのパワーアップ
見た目や色使いは特に前作とあまり変わらないのですが、特筆すべきはそのアニメーションパターンの細かさ
特に爆発時の破片の飛び散り方は一見の価値あり
たくさんの破片が辺り一面にに飛び散る様は、思わず見入ってしまうほど。
しかも破片が地面に落ちたら砂煙が、水面ならば水飛沫が立つほどの凝りようです!
他にも空中物の爆発パターンなどはその場で爆発、または地上に墜落して爆発(燃えカスが残ったり、家や木の上に落ちたらそこだけ残骸になる!その上戦車などに誘爆もする!)など、さまざまなパターンで楽しませてくれます。
一面ボスの通った後には、踏み潰された家の残骸や足跡のくぼみが残ったりなど、細かい所まで非常に凝っています。
特に必見はステージ6以降で出てくる隕石郡!
すさまじいほどの滑らかなアニメーションパターンで、ぱっと見では3D処理じゃないのと思うほどのクオリティー
他にも固い敵に弾を撃ちこんでいる時はあちこちに火花が飛び散ったり、敵機や自機のジェット噴射がその場にとどまるような飛行状態のときはちゃんと下向きになったり、意外と気づかない部分に半透明処理を使っているなど、普段気にしないような所にまで尋常でない凝り様
半端じゃないです。
とにかくグラフィックに関しては、『雷電U』は非常に大きく進歩してました。


プレイ後の感想としては、『雷電U』は前作のシンプルさを上手く活かしつつ、新要素をうまく溶けこませた、これまた完成度の高く十分にハマる要素を持った面白いゲームだと思います。
ただ、前作同様いくつかの不満も。
一番何とかしてほしかったのが、前作の不満点だった違う色のパネルを取っても、武器が変わるだけでパワーアップしないというのが、今作でも変わってない事
特に今作では武器の種類が3つに増え、パネルの色の変化が前作よりも多少早くなったので、今まで以上にパネルを取るタイミングがシビアになりました。
パネルを取るタイミングをはかっている内にやられる、という事が前作同様で非常に多いです。
そしてボンバーについてもまた同様で、ボンバーが画面上を大きく動くので取りにくいことこの上ない
特に今作はボンバーの種類が変化するので、かなり苦労します。
この点に関して全く解決されていないと言うのは残念
もう少し取りやすくしてほしかったですね。
そして、やはり前作同様難しい
いや、難しすぎるといったほうがいいかもしれません。
今作は前作をやりこんだ人のために作ったという感じで、前作『雷電』よりもはるかに難易度が上がっています
それにこの雷電シリーズの敵の攻撃は、昨今のシューティングによく見られる遅い弾が大量に出てくるものではなく、速い弾でのピンポイント射撃というものがメインなので、前半面ですら反射神経に自信が無い人にはかなりつらい。
せめて初心者向けのモードくらいはないと、下手な人にはまるでついていけません。
まあしかし、そういった初心者に対する配慮や親切な要素などが無いというのが、硬派なシューティングといわれる所以かもしれませんが。
あとこれは仕方ないといえば仕方ないのですが、破片などのグラフィックが細かく派手になった分、敵弾などが少々見づらくなってしまった。
そして、前作をやった人は感じたかもしれませんが、前作からあまり展開が変わりばしえしないという事。
もちろんグラフィックなどは格段に進歩していて見栄えは割といいのですが、ゲーム展開や敵の攻撃などは前作と似通った所が多いため、ともすれば『手抜き』と思われる可能性も。
ただ思うに、もともと『雷電』自体、かなり完成されたゲームだったので、あえて大きな変化をつける必要はなかったのかもしれません。
もしかしたら続編としての選択は、正しいものだったのではとも私は思います。
まあいろいろ不満点を書きましたが、実際何度もプレイしてみるとやはり前作同様非常に面白く、何度もプレイしたくなるような要素を持った、非常に完成度の高いゲームなのは確かです
実際私も購入して1年以上経ったWIN版を、いまだにプレイし続けています。
前作をやった人ならばすぐにでも溶け込め、そして初めて『雷電U』をする人にもすぐに理解できるシンプルなシステム。
シューティングゲームとしてのツボをキッチリと押さえたこのゲームは、やはり前作同様シューティングの醍醐味を存分に味わうことの出来る数少ないソフトのひとつです。
『雷電』『雷電U』ともども、数少ない正統派縦スクロールシューティングとしては最高峰なのは確かでしょう。


『雷電U』は確かWINDOWS版とプレイステーション版で発売されています。
WINDOWS版の移植度は完璧で、あの細かい破片のアニメーションなども、寸分たがわず再現されているのがファンにはうれしい。
他にも便利な機能として難易度調整があります。
4段階に調整が可能で、ベリーイージーなどは少し慣れると1コインクリアも十分可能な簡単さ。
こういう配慮は初心者にはうれしいですね。
もちろんハードにすればコアなユーザーにも納得の高難度。
マジで難しいです。(^^;
他にもターボモードの搭載や、1Pと2Pのボムの初期装備の変更など、その他の機能もなかなか充実。
そして最もうれしいのが、高解像度ならではの利点
縦シューというのは元々縦画面なので、家庭用に移植する際には横画面用に調整しなければなりません。
そのせいで画面の上の部分が切れたり、また画面を少し縮小したりなど、どうしてもそれなりのアレンジは加えられる必要があります。
このWINDOWS版は画面上部を切ったりせずに、オリジナル版と見える範囲が全く同じになっているというのがとてもうれしい。
家庭用でこれを行うと『怒首領蜂』の様に画面がつぶれて見にくくなるのですが、高解像度のパソコン版ではそういう事はありません。
ただしかし、縦画面だったオリジナル版よりも、画面の比率が違うというのは仕方ないといえますが
画面に表示される範囲は同じなのですが、少し横に広がっているので全体的に太くなったというような感じがするでしょう。
まあ別に見にくいというわけではないので、慣れればそれほど違和感はありません。
高解像モニターのパソコン万歳という感じですね。
なので移植度はもう完璧といえるんではないでしょうか。
プレイステーション版の方はプレイしたことはありませんが、こちらの方は『雷電プロジェクト』というタイトルで『雷電』と『雷電2』がカップリングされているという、とってもお得なセットです。
スペック的考えても、こちらもおそらく移植度は完璧に近いと思われます。


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