じゃんポンあいショズコー!!

じゃんけんゲーム

メーカー不明 アーケード(なのか?)


エレメカ『ジャンケンゲーム』。
懐かしいなあ、これ。
正確にいつごろリリースされたのかは不明ですが、1980〜1990年代に子供時代をすごした事のある人ならば、だれしもおそらく一度はやった事あるいは見た事があるはず。
ゲームセンターとかよりもむしろ駄菓子屋やデパートの屋上のゲームコーナーとかに置かれている事が多かったこのゲーム、私も当然、一時期はこのゲームにけっこうハマったものです。
ちなみに当時は正式名称を知らなかったので、私はこのゲームを『じゃんポンアイショ』と呼んでました。 理由は分かる人ならばすぐ分かると思いますが、とりあえずそのハナシは後述。
ところで上で『じゃんけんゲーム』って書いてしまったんですが、正式名称はこれであってるのかな?


この『じゃんけんゲーム』というエレメカ、その名の通り、『ジャンケンをする』、ただそれだけのゲームです。
記憶があいまいなんですが、確か1メートルくらいの高さの筐体の中央に蛍光モニターがあり、そこにコンピュータの出す手が表示される。 そしてその下にグー、チョキ、パーのそれぞれの絵が表示されたボタンが3つあり、こちらがプレイヤーの出す手になるという構造の筐体でした。
つまり、プレイヤーの押したボタンの手と画面に表示される手とでじゃんけんというわけですね。
で、ゲームの流れはこんな感じ。
お金またはコインを投入して掛け金を決め、スタートボタンを押すと音声合成とともに画面の手が高速回転。
そしてプレイヤーはグー、チョキ、パーの3つのボタンのうちのいずれかひとつを押す。 すると高速回転が静止。
プレイヤーが押したボタンの手が、画面に表示されるコンピュータの手に勝っていると勝利。 負けると敗北。 引き分けの場合は再度勝負。
勝利するとプレイヤーが賭けたコインの2倍のコインを払い戻す事が出来ます。
つまり、例えば2枚賭けて勝利すると4枚のコインが払い出されるわけですね。
もちろん、負けると払い戻しはゼロ。
ちなみに勝利しても払い戻しをせずにそのまま取得したコインを次のゲームに賭ける事も出来ます。 いわゆる、ダブルアップってやつですか。
ダブルアップは何度も出来、勝ち続ける事が出来れば倍々方式で一気に大量のコインを獲得する事も可能。
といっても、ダブルアップ中は一度でも負けてしまうと、それまでいくら勝っていようが払い戻しはゼロになってしまうんですが…。


このゲームで最も鮮明に記憶に刻まれる部分といえば、そりゃもういわずもがな、音声合成でしょう。
ゲームをスタートさせた時の『じゃんけん!
プレイヤーがボタンを押した時の『ポン!
勝った時の『やったね!
負けた時の『ズコー!
引き分けて再スタートしたときの『あーいこーで』『ショ!
たった4種類だけの音声ですが、妙に音量がデカく、しかも妙に子供っぽいクリアな音声なもんだから、一度聞いたら忘れられないほど。
このゲームを知っている人の多くは、ゲームの筐体や内容よりもまず最初にこの音声を思い出すはず。
当時はこの声マネが少しはやったものです。
そうそう、このゲームの音声ですが、これがキャンセル可能だというのは、プレイした事がある人ならば知っていますね。
例えばスタートさせて『じゃんけん!』を言い終わらないうちにグー、チョキ、パーのボタンを押すと、『じゃんけん!』の音声がキャンセルされて『ポン!』が強制挿入されるという。
『じゃんポン!』
こんな感じで。
もちろん他の音声も同様で、『あーいショ!』てな具合。
最速でキャンセルすると『じポン!』『あショ!』となり、一体何言ってるのやらさっぱりです(笑)
そんな部分にインパクトがあったのか、当時の私と私の姉貴はこのゲームの正式名称を知らなかったという事もあって、このゲームを『じゃんポンあいショ』と呼んでました。
『じゃんポンあいショあるやん、ちょっとやってこか』
てな具合で。


一時期、私はこのゲームになぜかものすごい熱中しまてました。
今にして思えば、単にじゃんけんするだけのゲームなのになんであんなに燃えたのか自分の事ながら理解しかねるんですが、とにかく当時の私はこのジャンケンゲームにけっこうな金をつぎ込んだものです。
ジャンケンゲームそのものはわりかし有名で、デパートのゲームコーナーや遊園地のゲームコーナー、駄菓子屋など、けっこうあちこちに置かれて見かける機会も多かったものですが、でも一番よくプレイしたのは、家から歩いて5分くらいのところにあった小さなコンビニみたいな売店の前に置かれていたヤツでしたね。
そこは家から近いという事もあってか、気が向いたら50円〜300円くらいのお金を握り締めて行き、売店でお菓子を少し買って残りの金でひたすらジャンケンゲームしてました。
がしかし、パチンコなどと同じように、この手のゲームは設定的にえてして必ず胴元が儲かるようになっており、割合的には必ずプレイヤーが負けるようになっているものです。 じゃんけんそのものは確率的に考えた場合、勝率3分の1、負け率3分の1、引き分け率3分の1と理論的に考えればプラスマイナスゼロになるはずなんですがねえ……。
そんなわけだから、いくら熱中し、いくらつぎ込んだとしても、大抵は負けて戻ってこないというのが主なパターンでした。
一度などは300円を5分とたたずにすってしまい、思いっきり後悔した事もありました。


それにしてもこのゲーム、冷静に考えてみると、子供向けながら射幸心あおりまくりなゲームな気がしますな。
パチンコなどは『消費者の射幸心を煽る』という理由でけっこう頻繁に連チャンに対する規制がなされたりするものですが、このゲームも決してそれに負けず劣らずかなりギャンブラー精神を揺さぶってくれる危険なゲーム、ってな感じがしないでもないです。
例えるなら、そうですね、一時期ヤクザ商売として有名だった『ポーカーゲーム』の子供向けみたいな感じ(ちょっと違う)
まあ一応、ジャンケンゲームはエレメカの一種なので、かけたコインの倍の払い出しがあるといっても、ゲームセンターでは換金不可なメダルゲームとして扱われていましたし、駄菓子屋などにおいてあるのははお金ではなく勝った枚数に相当するだけその店で買い物が出来るサービスメダルみたいな扱いでしたが…。
つまり。投入する時は10円玉を使い、勝った場合は投入した場合は倍の枚数のメダルが出てくる、と。
でも、先ほどあげたように、子供をターゲットにしたゲームながら、ハマると300円でも私のようにものの5分と経たずにすってしまうほどで、おまけに内容そのものもカジノのルーレットのように倍々ゲームというギャンブル性の高いものなので、純真な子供に強烈な射幸心を植え付けるようなギャンブルだったのかもしれないなあ、と思えてしまいます。
あ、いや、ギャンブルというのはさすがに言い過ぎか。
単に私がバカみたいに金をつぎ込みすぎたので、そのような思い込みをしていただけ、と言うべきかも。
でも、300円という金は大人にとってはどって事のない金額ですが、子供にとってはかなりの大金だったんですよね。
いまだにその事が忘れられないせいか、単なるシンプルなゲームなのにもかかわらず、妙にギャンブルな感じを意識してしまいます。
・・・って、それって単に私がアホだったって事ですな。
合計して1万以上は使ったはずですし。
いやはやなんとも、アホだ、私は。


そういえば、このゲームには2もありましたね。
基本的なルールは同じだけど、買ったときのメダル払い出しが倍数ではなくルーレットで決定されるやつ。
こちらは見た事もプレイした事もないです。


・・・ところでこのゲーム、アーケードゲームに分類してもいいものなのだろうか・・・。

2003年11月24日


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