狙撃は男のロマン(笑)

サイレントスコープ

コナミ アーケード


名は体を表す、といいますように、狙撃を扱ったゲームです。
基本的にはガンシューのシステムを採用していて、筐体に添えつけられている銃、ライフ制、敵の攻撃を受けるとダメージ、といった主なシステムは通常のガンシューと同じです。
このゲームならではの特徴といえば、やはりスコープシステムでしょう。
通常は画面を見てプレイしますが、しかし狙撃時のスコープ部を覗いて行います。
このスコープにはもう一つ小さな画面がついていて、これがまるで本当にスコープを覗かせているような気にさせます
すなわち、大まかな照準は画面を見ながら行い、細かな照準はスコープ内の画面を見ながら行うというわけです。


結構有名なゲームですよね、これ。
おそらくアーケードゲーム、コンシューマゲームでは史上初の狙撃を扱ったゲームとなるわけですから、話題性十分だったんだと思います。
私も10回ほどプレイした事があります。
でもねえ、なんといいますか、どうにも不満が多いゲームでしたねえ。
いや、狙撃をするというコンセプトはよいと思いますし、通常の画面と狙撃用のスコープ画面の2つを用意するというシステムなど、ゲーム事態の構成はよかったと思います。
でも、自分的にはそれほど評価の高くないゲームです。


まず、あの筐体の銃型コントローラ、あれがまずいただけない。
このゲームの銃は他の大型銃を採用したゲームと同じく、筐体に添え付けられています。
がしかし、その銃の位置というのがなかなか中途半端な高さでしたんですよ。
177センチの身長である私がプレイするにはかなり腰を屈めなければならないという低さだけど、かといって膝をけてプレイするには高すぎるという、どうも体勢的にやりづらい高さだったんですよね。 観光地で良くある、微妙な高さになってる有料双眼鏡みたいな感じ。
あと、銃型コントローラ自体が筐体に固定されているというのもいやでしたね。
ミリタリーモノが結構好きな私の場合、ガンシューなどにおける銃型コントローラというのは、本当の銃を撃ちまくっているような気分が味わえるというというのがいいところだと思っています。
すなわち、ガンシューをプレイするときには、銃を持ったときの感覚、というのが非常に重要となるなわけですが、しかしこの手のゲームでありがちな筐体に固定されている銃型コントローラというのは、どうにも銃を持って撃っているという気分になりにくいんですよ
もちろん、大型のマシンガンといった重い銃のコントローラなどの場合、筐体に固定するという必要があると思いますし、また、振動ユニットを搭載したサブマシンガンなどの場合、銃を固定する方がより安全です。 それに、固定式の銃の方がコスト的にも安く作れますし。
でもねえ、銃を模したコントローラを使ってバリバリ敵を撃ち倒していくというガンシューをプレイするときは、やっぱり自分で銃を持って、アクション映画の主人公になったつもりでプレイしたいと思います。
このサイレントスコープの場合の狙撃というのは、ハンドガンタイプのガンシューの狙い撃ちと同じ爽快感を味わえるわけですが、しかしあの固定されている銃を使った場合は、結局上にあげたように、あんまり銃を使って狙い撃ちした、という感じがしないんですよね。 大体狙撃銃って土台に固定されて使われるものじゃないし。
なので、もしこのゲームの銃が『クライシスゾーン』や『タイムクライシス』、『オペレーションサンダーハリケーン』、『バーチャコップ』のように自分で持って狙いを付けるタイプのモノだったなら、もしかしたらかなりやりこみまくったかもしれないです。


あと、このゲームで残念だと思えるのは、時間制限があるという事。
それもやたら短いという。
まあライフ制といってもあまり攻撃を受ける事のないゲームなので、それなりな時間制限があるのはしかるべき処置だと思えるんですが、でも短すぎです、これ。
私のほとんどのプレイは、時間切れで終わってしまってました
だいたいスナイパーって、じっくり狙いを付けて最初の一発でしとめる、というのが基本的な役割なわけですが、しかしこのゲームではそんな事をしているとあっという間に時間が過ぎて終わってしまいます。
スナイパーってじっくりするもので、あまり時間にせかされるものじゃないので、このゲームの短い制限時間はどうも…。
このため、相手から気づかれない位置でゆっくりと照準を合わせ、ドゥッと一発ヘッドショットという狙撃の面白さがあまり味わえないんですよね。
もう少し時間が長ければよかったのになあ。
特に私の場合は前述の通り少々やりにくい体勢でプレイしなければならなかったので、ことさらこの時間制限がキツイものに感じてました。
タイムクライシス2ほどに時間制限に余裕があれば、それなりに面白いゲームになったかもしれないのに。
このゲームに限らず、この手の時間制限のあるゲームって、ホント、設定されている時間が短いものばかりですね。
やっぱりインカムの関係からなのか。


このゲームは基本的にガンシューのシステムを踏襲しているので、展開もなんか通常のガンシューと似たような感じです。
がしかし、このゲームではメインコンセプトが狙撃なので、通常のガンシューと同じ展開をすると、そこからはお察しの通り、ツッコミ所が大量に発生するわけです
もちろんこれはゲームとしてしょうがないものであり、私自身これを不満に思っているわけではありませんが、しかしどうにもプレイしててどーしてもツッコみたい部分がいくつかあるわけです。


通常、狙撃ってのは『一発目で勝負が決まる』とよくいうように、相手に気づかれない内に倒す、というのが大前提となっています。
そりゃそうです、そげきって暗殺行為の一種なのですから。
がしかし、このゲームの主人公はスナイパーのくせにやけに開けたところで狙撃したりします。
おいおい、狙撃ってそんな場所でするものだったっけ…?


そして次に、このゲームでは通常のガンシューと同じくボス戦があります。
もちろん狙撃で
というか、狙撃銃で正面対決なんかするんじゃない!
さっきも言ったように、狙撃銃ってのは気づかれない位置から撃ちこむのというの本来の使い方であり、またその使い方をしてこそ狙撃銃の真価を発揮するものです。
このゲームのボス戦のように相手に自分の存在が知られている時に使うような武器ではありません。
大体ヘリコプター(敵)対スナイパー(プレイヤー)なんて対決、お互いが相手の存在と位置を知っているという状況であれば、普通に考えたら99%狙撃主の方が負けますよ?
とりあえず、主人公物陰に隠れてほしいんですけど……。


さて、ゲームが進むにつれプレイヤーには敵の基地に潜入するという任務が言い渡されます。
狙撃銃を手に。
って、狙撃銃で敵陣に潜入させる気か!?
そういう敵陣への潜入や突撃作戦には突撃銃や小型のピストル、サブマシンガンの類を使うのが基本であって、狙撃銃一丁だけ持っての潜入作戦なんて聞いた事ないぞ!
戦場などにおける狙撃主ってのは後ろからサポートするのが役割であり、潜入作戦で前線に立つ狙撃主なんているのか?
しかも単独作戦というのが無茶さにさらに拍車をかけてるし。


ちなみにこの潜入作戦では当然の如く狙撃銃で敵を仕留めていくわけですが、敵との距離は主に数十メートルの時が多いです。
おい、そんな距離で狙撃銃を使ってどうする。
スナイパーライフルが泣いてるぞ。
それに、大体この手の特殊部隊ゲームをやった事のある人ならば分かると思いますが、そんな近距離で悠長にスコープなんぞ覗いていたら、普通、一瞬にして蜂の巣にされるんですけど……。


このように、とにかくプレイしててツッコミ所の多いゲームでしたね。

2001年6月24日


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