平和に捧げる、殴り愛マシーン(キャッチフレーズより抜粋)
パンチ力141トンて……。よく死にませんね、この人。


ソニックブラストマン


タイトー アーケード


ゲームセンターには、パンチングマシーンというパンチ力測定マシーンというエレメカがあります。
今ではもうどうなったのか知りませんが、1980年代頃には大きなゲームセンターやデパートなどにはよく置いていました。
で、このソニックブラストマンもその一つです。発売は1990年。
しかあし!
このゲーム、なんちゅーか、それまで無味乾燥な数値計しかなかったパンチングマシーンに、画面とキャラを付け加えて派手にした、そしてそれにより味気なかったパンチングマシーンが面白みを増した。
という面に関してはいいんですが、あまりにインパクトあり過ぎ!
もちろんおバカな意味で。 タイトーも笑いのツボを押さえていますな。
とにかく設定、シチュエーション、キャラクターなど、笑いツッコミ所が満載です。
製作者側も絶対に確信犯的にバカゲーとして作ったんでしょうね。
絶対そうに違いない!と私は確信してます。


この『ソニックブラストマン』は、一言でいってしまえばパンチ力測定マシーンなんですが、従来の『お金を入れてただ殴るだけ』のパンチングマシーンとは違い、『パンチを行う』という行為に対してしっかりとした必然性を持たせています。
主人公はソニックブラストマン。
普段はただのサラリーマンだが、事件が起こると彼はソニックブラストマンに変身し、ありとあらゆる事件をその自慢のパンチで解決!
ソニックブラストマンの素顔。けっこう渋い? 変身したらアヤシサ爆発!
彼の容貌はX-MENのサイクロップスとスーパーマンを足して3で割ったような、アメコミ調で見るからに怪しげです。
口癖は『私のパンチを受けてみよ!
ゲームの難易度は全部で5段階あり、プレイヤーは任意に一つを選択してプレイします。
画面に目標の数値が表示されるので、3発殴ってプレイヤーの合計パンチ力が足らないとバッドエンド、目標数値に達するとグッドエンドとなります。
基本的にどのレベルもなにかしら問題が発生し、それをソニックブラストマンが自慢のパンチで解決するという形になるわけなんですが、この解決方法、無理があり過ぎツッコミ所あり過ぎです。
というわけでステージ紹介。

 ステージ1
女性が襲われている!3発なぐって暴漢をKOせよ!
最も簡単なレベル。
ただ、暴漢に女性が教われているって、妙に生々しい事件ですな。
おい、ちゅうか、3発も殴れる余裕があるなら女性を先に助けてやれよ!ソニックブラストマン!
プレイヤーが殴る度に暴漢の顔が変形していくのが笑える。
ちなみに負けると正義のヒーローが暴漢ごときにのされてしまいます
情けなー。
暴漢を殴って女性を助けるというのが、妙にリアルなしちゅえーしょんですな。 そこらへんのチンピラ程度の暴漢にのされるソニックブラストマン。情けないぞ…。
 ステージ2
子供があぶない!3発なぐってトレーラーを止めろ!
レベル2です。
まあ男性ならおおよそクリアできるレベルでしょう。
道路で轢かれそうになっている子供を助けるステージです。
ちゅうか3発も殴れるヒマがあるならはよ子供を助けろ!とのツッコミは御約束。
ちなみにクリアするとトラックは全壊グシャグシャのメタメタになってしまいますが、運転手の生死がどうなったのかはゲーム中に一切語られません
多分死んだか大怪我なんだろうなあ……。
ソニックブラストマンの手によって
子供が危ない!殴るひまがあったらさっさと助けた方がイイぞ! めでたく救出に成功。後ろのトラックの運転手は……?
 ステージ3
街が攻撃されている!3発なぐって悪の要塞ビルを破壊せよ
ここからなかなか難しくなってきます。 力のある男性でないとクリアは難しいでしょう。
ビルを3発の殴りのみで倒壊させようとする、まるで買いたい業者のようなソニックブラストマンも凄いですが、それ以前に周囲の建築物への影響が気になってしかたがありません。
もしかしたら彼ってとってもハタ迷惑なヤツかも…?
このステージは、殴った時、ビルの破片が飛び散るのが気持ちいいです。
ちなみにビルを崩すための総合ダメージ量が、トラックの場合とそう変わらないのが笑える。
悪の要塞ビルって……ベタベタな設定ですな。
 ステージ4
巨大怪獣出現!3発なぐって怪獣を倒せ!
カニ型怪獣を倒します。
難易度的もかなりのモノで、ここらへんが一般人とそうでない人の分かれ目といえるかも。
相変わらず殴りは3発です。
ちなみに私のレベルはここらへんです。

 ステージ5
地球に隕石が接近!3発なぐって隕石を砕け!
最も難しいステージ、アルマゲドンです。
3発、たった3発のパンチで地球が滅亡するほどの巨大な隕石が砕け散ります
そもそも、無造作に隕石を破壊したら破片が思い切り地球に降り注ぐような気が……。
まあなんにしろ、さすが最終ステージなだけあって、難易度が半端じゃないです。
クリアするには相当なパンチ力が必要でしょう。かくいう私も1度しかクリアした事ないです。
ちなみに失敗すると隕石墜落のグラフィックと共に『人類は滅亡した』というブラックなメッセージが。

とにかく、インパクト抜群で笑えるゲームでした。
もちろんパンチングマシーンとしての出来もなかなか。


ちなみにこのゲーム、タイトーの開発者の方によると
正義の味方シミュレーター
らしいです。
いやはやなんとも。
またこのゲームには続編として、更にバカ度が増加した『リアルパンチャー』というのがあります。

2001年2月6日


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