パズルでファイター
タイトル。 何が2で何がXなんでしょうな でも画面ではルールを細かく説明してくれるぞ、サイキョー流が。


スーパーパズルファイター2X


カプコン アーケード


 カプコン版落ちモノパズル
『落ちモノ』と呼ばれるジャンルのパズルゲームがあります。
『落ちモノ』とは、上から落ちてくる特定のオブジェクトをうまく積み重ねていき、として特定の条件を満たす事で消していくというタイプのゲームの事です。
このジャンルは1989年に登場し社会現象にもなったほどの大ヒットを放った『テトリス』の登場により確立され、その後は雨後の竹林のように多数のメーカーから様々な落ちモノが登場し、すっかりパズルゲームの一ジャンルとして定着する事になりました。
そして1996年に登場したこの『スーパーパズルファイターIIX』もそのひとつで、いわゆるカプコン版の『落ちモノ』タイプのパズルゲームです。
ちなみにタイトルに2Xとかかれてはいるものの、シリーズものというわけではなく、『パズルファイター』シリーズはこれ一作のみです。
おそらく、『ストリートファイターIIX』にもじってつけられた名前なのでしょう。


 ゲームの概要
落ちモノらしく、ゲームの基本内容は至ってシンプル。
上から落ちてくる『ジェム』と呼ばれる宝石を横6マス、縦13マスのフィールド内にどんどん積み上げていき、綺麗に並べて次々と消していくだけです。 そしてジェムがフィールドの一番上、正確には中央上の落下口まで積み上がってしまったらミスになります。
ジェムは単に並べるだけでは消す事が出来ず、『クラッシュジェム』という特殊なジェムを使う事で消せるようになります。 つまりジェムには普通の『ノーマルジェム』とジェム消し効果がある『クラッシュジェム』の2種類があるわけですね。
クラッシュジェムは下に置かれた時に隣接している同色のジェム(クラッシュ含む)を消すという特徴があり、そして消されたジェムはその時に隣接している同色のジェムも同じく消すという特徴があります。 したがって、クラッシュジェムがあるジェムを消す時に、そこに縦、もしくは横に隣接しているジェムがあるとそれらは全て消えるようになります。
これが、このゲームの最大の特徴であり、面白い所。
ノーマルジェムをいくら規則正しく積み上げようがそれだけでは絶対に消す事が出来ず、積まれたジェムはクラッシュジェムがあって初めて消せるようになっているわけです。 逆に言えば、クラッシュがない限りはいくらでもジェムを延々とつないだり並べたりする事が出来るので、上手く狙えば一気に大量に消す事が可能になるわけです。 また、消えたジェムの上にあるジェムは下に落ちてくるので、そこから更に他のクラッシュジェムが組み合わさって連鎖を組む事も可能になります。
他にも特徴的なものとして、ノーマルジェムは同色のモノが正方形もしくは長方形の形に並ぶと、パワージェムになるという要素があります。 パワージェムは通常の同量のジェムよりも消した時の攻撃力、スコア共に高く、攻略する上では重要な要素となります。
また、ある程度ゲームが進むと『レインボージェム』なるモノが出現する事があります。 レインボージェムは下に積んだジェムと同じ色のものを全て消す効果があり、ピンチの時の一発逆転要素として使えたりします。
かわいさを強調するためとはいえ、女性キャラ割合がずいぶん高いですな。 ドノヴァンはデフォルメされても濃い顔でした。

 対戦専用ゲーム
このゲームの最大の特徴のひとつなのが、このゲームは落ちモノパズルにしては珍しい、対戦専用に作られたゲームだという事です。
といっても必ず2人同時プレイしなければならない対戦専用というわけではなく、必ず対戦方式でゲームが進行していくというものです。 いうなれば対戦格闘ゲームと同じようなものですね。 ここらへん、いかにも対戦格闘ゲームの大御所であるカプコンらしい。
ゲームは必ず相手との対決方式で進行していくので、もちろん、そのためのシステムも充実しています。
基本的なルールはすでに上で説明したとおりで、プレイヤーは降ってくるジェムをどんどん積んで、そして最後にクラッシュジェムと組み合わせて消していきます。
そしてジェムを消すと、その消した量に応じて『カウンタージェム』と呼ばれる特殊なジェムを相手フィールド内に送り込む事が出来ます。
カウンタージェムはぷよぷよなどでいうおじゃまぷよみたいなもので、いわゆる相手を邪魔するための特殊ジェムです。 カウンタージェムはクラッシュジェムを使っても直接消すことが出来ず、消えたノーマルジェムもしくはカウンタージェムに隣接している時のみ消えるようになっています。 つまり間接的にしか消せないわけで、ノーマルジェムのように思うように消す事が出来ないため、邪魔者となるわけです。
コレを相手フィールドに大量に送り込み、相手のジェム消し行為を邪魔しまくり、なおかつフィールドを狭くしていく事で、戦いを有利に運んでいきます。 そして上までジェムを積み上げてしまった方が負け。 落ちモノパズルゲームの対戦の醍醐味ですね。
一度に大量のジェムを消したり、パワージェムを消したり、連鎖で消したりした方が相手に大量にカウンタージェム送り込むことが出来るので、いかに連鎖を組んだり、大量消しを仕組んだりするかが対戦での勘所。 また画面上部で降ってくるのをスタンバイしているカウンタージェムは、こちらの大量けしでも相殺させる事が可能になっているので、クラッシュジェムを使ってすぐに消すか、ある程度綺麗に積み上げてから一気に大量に消すか、もしくは細かい連鎖を編んでいくか、相殺を見越してゆっくり積んでいくか、といった様々な選択が可能。
ここら辺の駆け引きがこのゲームの面白い要素です。
さらにこのゲームでもうひとつ面白いのは、このカウンタージェム内部にはカウント番号がついていて、プレイヤーがジェムをひとつ置くたびにカウンターが1ずつ減っていき、ゼロになるとノーマルジェムに変化するということです。
ノーマルジェムに変化したカウンタージェムは当然、パワージェムで消すことが可能になります。
ここがこのゲームならではといえる独特なシステム。
つまりカウンタージェムは単なる邪魔なものとしての存在だけではなく、一定時間でノーマルジェムに戻るため、上手く利用すれば逆転がしやすくなっているわけですね。
フィールド中カウンタージェムだらけになっていても、一定カウント後にそれらは一気にノーマルジェムに変わるため、追い詰められて極限状態だったのが場合によっては一気に大量消しのチャンスになる。 それによりほぼ終わっている状態からの一発逆転もよくあるので、相手を追い詰めているといっても油断は出来ず、一進一退かつ入れ替わりの激しい攻防が楽しめるようになっています。
そのため、対戦は否が応でも盛り上がる事必至。
一人プレイがない分、積みあがっても一気に消したり出来やすいなど、対戦を盛り上げる要素はかなり充実している落ちモノといえます。
一度に大量に消すと必殺技が炸裂するぞ。 更に大量だとスーパーコンボが。 ちなみに画像は珍しいスーパーコンボの相打ち。

 かわいいグラフィック
何気に、これはこのゲームの最大の売りとも言える部分です。
スーパーパズルファイター2Xには多数のキャラが登場し、ゲームを盛り上げてくれます。
基本的に対戦格闘ゲームのノリで構成されているこのゲームなので、キャラも当然同社の対戦格闘ゲームから多数出場しています。
プレイヤーキャラとしてリュウ、ケン、春麗、さくら、モリガン、フェリシア、レイレイ、ドノヴァンの8人が用意されていて、プレイヤーはそのうちの一人を選択してゲームを進めていきます。
これらのキャラは単にグラフィックが違うというだけではなく、カウンタージェムの降らせ方が各キャラごとに異なるので、自分のキャラにあった戦い方、そして相手のキャラにあわせた戦い方をすれば有利に勝負を展開することが出来ます。 つまり対戦格闘ゲームと同じですね。 単に見た目だけではなく、しっかりとキャラ別に戦略を立てていく必要があります。
他にも隠しキャラとして豪鬼、ダン、デビロット姫なども登場します。
なんですが、これらのキャラ達がゲームの雰囲気に合わせて2頭身にデフォルメされています。
このグラフィックがもうとにかくよく出来ていて、見た目非常にかわいい。
パズルゲームというのはライトなプレイヤーや女性などがプレイする事が多いためか、比較的かわいいキャラを使ったりする事が多いものですが、このゲームでもその定石がしっかりと守られているわけですね。
このドット絵はかなりいい出来で、これらの2頭身キャラ達がゲーム中チョコチョコと動いてプレイヤーを楽しませてくれます。
連鎖や大量消しを炸裂させると必殺技を炸裂させ、またボイス量も豊富でよく喋る。 もちろん勝利ポーズやグラフィックも用意されていて、またショータイムではちょっとした寸劇があったりなど、見てるプレイヤーを飽きさせません。
とにかく、グラフィックを見てるだけでもこのゲームは楽しめます。 もちろん、ゲーム性も優れてはいるんですが、まず何よりグラフィックの魅力による所が大きいでしょう。
実際、このかわいいグラフィックは巷でかなり受けたらしく、後にこのグラフィックを活かして『ポケットファイター』という対戦格闘ゲームが作られたほどですから。 ただ、ちょっと女キャラが多すぎるかも。 8キャラ中5人が女性だし。
ちなみに音楽は書くキャラのテーマソングのアレンジ版ともいうべきモノが流れます。
あと、地味ながらジェムの砕け方がけっこう綺麗ですね。
モリガンが不利そうに見えるけど、カウンタージェムを上手く使えばここから大逆転も出来ます。 いくつかステージをクリアすると、こんなミニキャラショーが見れます。 よゆうっす。

 出来は良い
グラフィックだけでも魅力あるこのゲームですが、しかしゲームそのものもよくできていたりします。
そもそも落ちモノゲームはテトリスの段階でほぼ完成の域に達しているので、おおよそ完成度の高いものが多いで、ある意味当然といえるのかもしれませんが。 つまり、逆に言えばすでに完成されているシステムの派生という事なので、どのゲームも遊べると。
もちろん、このゲームも例外ではなく、よく出来ています。
さらには、落ちモノの中ではかなり後発という事からか、、基本システムがシンプルなのに加え、なおかつゲームを楽しめるよういい方向にカスタマイズされた要素があるので、非常にとっつきやすく、遊びやすく、楽しめるのがいいところ。
連鎖はあるし、大量消しはあるし、一発逆転はあるし、キャラ別に戦略性もある。
そのどれもがバランスよく盛り込まれていて、どんな戦いをするかという自由度の高さがこのゲームの魅力。 また同時に、カウンタージェム変化に夜思いがけない反撃なんかも出来たりするので、あまり上手くない人でも思わぬ所から勝利をもたらす事も出来る。
それに、対戦専用という事からか、他の落ちモノに比べて消しやすい仕様になっていて、とっつきやすさもある。
他にも、難易度別に3つのゲームモードが用意されていたり、でも画面でルールを細かく説明してくれたりなど、気が利いている
まったくの初心者でもかなりの上級者でも楽しめる、よく出来たゲームなのです。
事実、グラフィックともども世間的には好評だったのか、後に様々なプラットフォームに移植されてました。
セガサターン、プレイステーションはもとより、ゲームボーイアドバンスや、果てはWindowsにまで移植されてましたっけ。
ちょっと不満だったのは、エンディングがないということか。
対戦用ということもあってか、プレイ時間jはけっこう短いので、軽く遊ぶにはいいです。 その時の状況によってキャラのポーズが変わるのが細かい。

 私とパズルファイター
とまあ色々と書いてきましたが、実は私自身はこのゲーム、あんまりプレイしたこと無かったりします。
アーケードでちょっとやった事があるのと、あと従兄弟がサターン版を持ってきたときに何度かプレイした事があるくらいかな。 それ以外ではほとんどやらなかったと思います。
ただ、プレイ回数はあまり多くは無いものの、従兄弟とのサターンでのプレイはけっこうはまって楽しんでました。 ゲーム自体の出来はよかったので、初心者の私でもそれなりに楽しめたのかも。
ただ、私は元々あまりパズルゲームをする性格ではなかったので、それ以降はほとんどやらなかったんですが。

ちなみその従兄弟との対戦では、私はダンばかり使っていました。
というのも、ちょうどこの頃、ストリートファイターZERO2をやっていた時期で、そしてその時の持ちキャラがダンだったからです。
しかしながら、ダンというキャラはオフィシャル設定で弱いといわれているように、キャラ性能はどのゲームにおいても弱い事この上ない。
このゲームでもそれは同様で、降らせるカウンタージェムが赤一色というのが泣ける。
完全に赤一色なので、いくらカウンタージェムを相手フィールドに降らせても、相手は赤いクラッシュジェム一つ持っているだけで簡単に消してしまう。 おまけに消した分はこちらにカウンターが降り注ぐ。
大量に降らせるとその分大量に消されるので、相手にカウンタージェムを送り込めば送り込むほどむしろこちらが不利になるという。
少し送り込んでも多く送り込んでも赤のクラッシュジェムひとつですぐ消されてしまうので、いくらがんばってもまったく相手を苦境に追い込めない。
悲惨です。
まさにダンの名に恥じない弱さ。
このキャラで唯一勝てる戦略があるとすれば、相手が赤のクラッシュジェムを置くヒマが無いほど超大量に一瞬で送り込むしかないでしょう。 しかしそんなことはそうそう簡単に出来るはずも無く、相手は降って来る赤のみで簡単に大量消しが狙えるのにこちらは多彩な色を組み合わせて複雑な戦略で挑まなければならないなど、圧倒的不利な事この上ない。
ダンが出演している同社のゲームの中で一番性能的に弱いと思われるのは、このパズルファイターなんじゃないかと思います。
なもんですから、そんなダンばかり使っていた私は当然、その従兄弟との対戦プレイではまったく勝てず、いかにダンが弱い設定なのかというのを、思いっきり痛感させられたものです。
2頭身になったせいか、アニタのサイズがでかいですな。 真空波動拳炸裂! 一気に勝利を決めました!

2006/03/01


戻る