オープニングがやたらシブイ!

大戦略III'90

システムソフト(移植販売はペガサスジャパン?) FM-TOWNS


名前からも分かる通り、1990年(TOWNS版が出たのは1991年)に登場した、『現代大戦略』『大戦略II』に続く大戦略シリーズ第三弾。
そのFM-TOWNSバージョンです。
といっても正確にいうと3作目ではなく、間に『スーパー大戦略』や『キャンペーン版大戦略2』等も発売されているので、正しくは6作目くらいだったはずです。
また『大戦略III'90』以前にも前バージョンである『大戦略III』が出ていたりもします。
FM-TOWNS版では、『大戦略III'90』以前には『スーパー大戦略』のみが出ていました。
ちなみに私が今までプレイした事のある『大戦略』シリーズは、メガドライブ版『スーパー大戦略』、『アドバンスド大戦略』、FM-TOWNS版『スーパー大戦略』、そして今作の4つ。
そんなに数はこなしていません。
まあこんな事どうでもいいですけど。


この『大戦略III'90』(以後『大戦略III』)の最大の特徴は、なんといってもリアルタイム制を採用(『大戦略III』から)したという事です。
従来までのターン制システムは、非常にとっつきやすいという利点がありますが、一度自分のターンが終了するといきなり敵が一気になだれ込んで来たり、また運が悪ければ1ターンでいきなり戦局が逆転したりなど、リアルさという点ではやはりあと1歩という感じでした。
しかし今作はリアルタイム制を採用し、全てのユニットが同時に動くという形で進行されるので、そういった不自然な戦局に直面する事がほとんどなく、より現実に近い戦略が楽しめるようになりました。
またリアルタイム制を採用したため、ゲームシステムも大幅に変更されていて、従来までの直接ユニットを動かすという方針から、各ユニットに指示のみを出すという形に変更されました。
例えば配置直後のユニットにある都市まで行けという指示を出すと、後は勝手にそこまで自動的に進んでいくようになっているというものです。
もちろん敵に出会えば戦闘も行います。
また今作では兵器の種類も当然前作よりもはるかに増加して、全部で約250種類も登場ます。
歩兵、軽車両、装甲車両、ヘリコプター、戦闘機、攻撃機、早期警戒機、爆撃機、艦船、潜水艦など、基本的な現代兵器はほぼ全て揃っていますし、もちろん国ごとに兵器の種類が違うというのも当然です。
更に生産と配置のシステムが大幅に変更されてたり、最大4つのユニットが一つのヘックス内に同時に留まる事が出来たり、またマップサイズも従来までの64*64から一気に4倍の128*128ヘックスになったりなど、とにかくリアルタイム制にした『大戦略III』は、前作と比べても現代兵器を駆使した戦略シミュレーションという面を除けばもうほとんど別物といってもいいくらいでした。
ただ、あまりに変更点が多いので、従来までのターン制の大戦略シリーズしかやった事のなかった私には、基本をマスターする事だけでもかなり難解でしたが…。
実際基本的な要素を全て理解するだけでもけっこうな時間を費やしたし、また知り合い(彼もメガドラ版『スーパー大戦略』はかなりプレイしたクチにもかかわらず)にこのソフトを貸した時にも、その知り合いに電話で操作方法を生産一つ説明するのに30分以上費やしたりなどもしました。
ちなみに結局その知り合いは私の話を聞いてもまるで理解できず、あまつさえCD-ROMを私に返す時にキズと指紋だらけにしたというおまけまで付けてくれました。許すまじ(笑)


さて、一応私はこのゲームは一ヶ月ほどプレイし続け、マップも10程はクリアしました。
感想は……まあぶっちゃけた話、序盤は新鮮なシステムなのでそこそこ楽しめたのですが、すぐつまんなくなって止めてしまいました。
このゲーム、新システムが活かされていないというか、それらに対してコンピュータ側が対応しきれていないというか。
一通りプレイに慣れると、どのマップでも特に何も考えずに適当にプレイしするだけでクリア出来るというのはちょっと……。
コンピュータが全然賢くなくて戦略のし甲斐がないんですよね。
大抵の場合、兵器を次々生産してゴリ押ししているだけでもなんとかなったし、中でも、爆撃機数ユニットを敵の首都に飛ばしただけで首都爆撃制圧が成功してしまった時には唖然としました
首都の警戒はどうした。
また他にも、前作までのシリーズに比べ、かなりスケールが大きくなった分、全体像を把握するのが非常に困難で、その上マップが広く、それに伴い一度に扱うユニット数もかなりの数にのぼるようになったので、ゲーム内での全てのユニットの詳細が把握しきれず、各ユニットにあまり愛着がわかなくなったんですよ。
その上同一ヘックス内に4つまでユニットが同時に留まる事が出来るので、マップを一見しただけでは、正確にどれだけのユニットが存在するかというのがイマイチ分からなかいというのがツライ。
それに、ユニット一つ一つに直接的にその都度指示を直接与えねばならず、どのユニットが指示を出したやつでどのユニットが現在指示待ちなのかというのが非常に分かりづらい。 ターン制ならば『次部隊』というようなコマンドがあり、まだ指示を出していないユニットにカーソルを自動で会わせてくれるようになっているんですが、このゲームの場合はそれがないので次にどの部隊に指示を出せば良いのかがかなり分かりにくい。
とにかくゲーム全般的に、リアルタイム制を導入したのは良いけどまだそれが全然活かしきれていない、といった感じでした。
結局『スーパー大戦略』程面白いというような魅力は感じず、最終的には10マップほどクリアした時点で、中古として売ってしまいました。
ちなみに『大戦略』シリーズはそれ以後『同IV』、『同V』(両方未プレイ)といった形で続いていますが、さすがにシステムやルールがあまりに複雑になりすぎたのか、Windows版の大戦略は『大戦略II』や『スーパー大戦略』をパワーアップさせたやつや、キャンペーンシナリオを強化したモノなど、以前よりはやりやすく、また初心者にもプレイしやすいような配慮がなされているといった方向に進化しているようです。


そうそう、『大戦略III'90』の製作自体はシステムソフトでしたが、確かFM-TOWNS版の移植と販売を行ったのは別の会社だったようです。
でもどこだったか忘れてしまいましたけど……(ペガサスジャパンって会社でしたっけ?確かそういった響きのソフト会社だったと思う)
ただこの移植度、意外にもけっこういい感じで、グラフィックが256色に描きかえられていたり、またカッコイイオープニング(音楽もメチャよかった!)が追加されていたりと、非常に力が入ったソフトでした。
やはりあの時代は、まだ多くの会社がTOWNSにけっこう力を入れていたんですよねえ。
その数年後にTOWNSの販売が終了してしまうなどと、一体誰が予測できたでしょうか。
ああ残念。(ノ_・。) 


ところでこれは『大戦略III'90』に関しての余談なんですが、先ほど挙げたように私はこのTOWNS版『大戦略IIII'90』は中古ショップに売ってしまったと書きました。
が、実はこの時にしでかしてしまった事で、未だに気になる事があるんです。
このTOWNS版『大戦略III'90』は、パッケージ内にCD-ROMが一枚とフロッピーディスクが一枚入っていました。
ゲームをプレイする時には両方とも必要で、おそらく起動用としてフロッピーディスク、そしてゲームデータ用にCD-ROMと分類させていたのでしょう。
CD-ROMだけでは起動しなかった記憶があります。
しかあし!私は中古ショップに売りに行った時、パッケージ内にCD-ROMしか入れてませんでした
もちろんわざとではなく、気付かなかっただけです。
パソコンでもゲームでも、中古買取ショップではCDにキズがあるか、マニュアルはあるかなど、値段を決定するために目の前で中身を確認されるんですが、その時にも私はフロッピーが無いというのに気付きませんでした。 ショップの店員さんもまさかゲームをプレイするのにCD-ROMとフロッピーの両方が必要だと知っているはずもなく、CD-ROM1枚だけが全てと思ったようで、結局ほかのいくつかのTOWNSソフトと供に『大戦略III'90』は無事に売られていきました
その後、家に帰って初めてフロッピーディスクを同梱するの忘れていたの気付いたんですね。
ああどうしようと思ったけど、結局もう一度いくのもめんどくさいし、またいちいち状況を説明するのもめんどくさかったので、無視する事にしました。
それに買い取ってもらう時に住所と氏名を記入しているので、あちらでその事について気付いたのなら多分連絡が来るだろうとも思っていたからです。
で、結局その後連絡は一度もなく、私の実家のTOWNS用フロッピーディスクケースの中には、役に立たない『大戦略III'90』のフロッピーディスクが未だに眠っています。
多分、私の売ったやつ、中古ショップで結局最後まで売れなかったんでしょうねえ。
もしくは、フロッピーディスクがないとダメだと分かった時点で、廃棄処分になったとか……。
とにかく、あの後私の売った『大戦略III'90』が一体どういった経過を辿ったのか、ちょっと気になる今日この頃です。

2000年11月8日


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