このゲームで初めて、東京都が全部で23区あるというのを知りました。
ゲーム画面。 設備の建設には、資材と建設費がかかります。


トキオ

東京都第24区

アートディンク FM-TOWNS


1990年代前半までのパソコンゲームといえば、エロゲーを除いた場合、シミュレーションゲームがかなりの勢力を持っていたものです。
で、もちろん雑誌などでも数多くのシミュレーションはよく紹介されていました。
私もそんな影響を受けてか、なんとなくシミュレーションをプレイしたいと思い、そして購入したのがこの『トキオ』です。

ゲームは経営シミュレーションで、プレイヤーは区長となって区の発展のために働きます。
面白いのが、舞台が東京都という割には、まったく東京都とは関係のない、スペースコロニーを舞台にしているという事。
東京都は全部で23区あるのは周知の通り(私はこのゲームで初めて知りました)ですが、このゲームではスペースコロニーの中に仮想的に24番目の区である東京都第24区が想定されているというわけですね。
スペースコロニーの形は円筒型で、なんだか『ポリスノーツ』の舞台であるビヨンド・コーストにちょっと似ています。
まあ、宇宙ステーションやスペースコロニーって大抵は円筒型かドーナツ型の2種類が基本なので、どれも似ているものなのですが。
ともあれ、プレイヤーはこの宇宙コロニー『東京都第24区 トキオ』の区長となり、ここを発展させるべく奮闘します。


といっても私自身、これが初めての経営シミュレーションだったせいもあってか、システムがあまりにも複雑すぎてほとんどまともにプレイできませんでした。
さすがアートディンクというべきか、シミュレーションゲームとしての内容はえらく本格的で、シムシティのような市内の環境設備の整備から建設、財政管理のほかにも、このゲームならではといえる酸素量やスペースシャトルのスケジュール管理など、とにかく細かく管理しなければならない項目がびっしり。
このため、はじめてプレイするという事もあってか、私にはものすごくキツいゲームでした。
なんか雑誌とかによると、まずスペースシャトルを使い、地球からの輸入と輸出をうまく行っていけば、財政面ではほとんど問題なくなり、そしたら運営も幾分楽になっていくと書かれていたんですが、しかし当時の私にはいささか難しすぎたようで、全然うまくいきませんでした。
で、結局は、プレイする度にいくつかの施設を建設した後どうにもならない状態になってばかり。
もちろん資金繰りが難しくなると市は発展しなくなり、それに伴い市民からは不満の声が上がり、最終的には次の選挙で落選、そしてゲームオーバー
何度プレイしてもこんな展開ばっかでしたね。
議会で条例制定に関して議論。 一定数以上の賛同を得られれば、めでたく条例が採用されます。

今考えてみると、まだ10代だったくせにさして興味の無いジャンル、それも数あるシミュレーションゲームの中でも特にルールやシステム複雑でその上ゲーム自体がとてつもなく地味な経営シミュレーションなどに手を出した当時の私が無謀というか、アホだったんですな。
もちろん10代でも経営シミュレーションを楽しんでいる人がいるというのは事実ですが、それはあくまで経営やデータ管理などが好きな頭のいいプレイヤーなどがプレイするのであって、シミュレーションが好きでもない上に単純明快なアクションゲームが好きなアクションゲーマーであった私がプレイするというのは、もうそれはストーリー重視のRPGをメインでプレイする美形キャラ好きの女性ゲーマーに、無理矢理男度100%な野郎ゲーをプレイさせるようなものですか。
もしくは骨の髄までどっぷり使った硬派なシューターに、ギャル絵満載のデジタルコミックをプレイさせるようなものですか。
あれ?なんかちょっと意味が違っているような……まあとにかくそんなんです。
結局、私にはこのゲームは当然というかやっぱりというか合わなかったみたいで、買って一ヶ月くらいですぐに中古ショップに向かう事になりました。
スペースシャトル空港の運営に関しては、乗客のほかにも、資材の輸入や輸出なども考える必要があります

そうそう、私が唯一このゲームで面白いと思ったのが、プレイヤーは電話を使って10万世帯にも及ぶ市民の声を生の音声で聞く事が出来るという事でした。
これにより市民達の不満、要求、プレイヤーに対する評判などを聞く事が出来たんですね。
音声自体がまだ珍しかった当時ですが、このゲームの電話の音声はかなり多彩なパターンが用意されていたようで、違った番号をかける度にさまざまな市民達の声を聞く事が出来ました。
なので適当に電話をかけているだけでも結構面白かったですね。
また、市民議会ではこの街での決まり事を新たに提案する事が出来るようになっているのですが、中には『注文したご飯は残さず食べる』とか『転んでも泣かない』などといったちょっと変でおもしろおかしいモノなどもあるのが笑えましたね。
適当な場所に電話して、住民の生の声を聞きます。 中学生のクセにえらく年季の入った口調ですな。

ちなみにこのゲーム、PC98シリーズかFM-TOWNSでしかないと思っていたんですが、どっこいリメイクされてWindows版としても発売されていたみたいですね。
さらに、これの続編ともいえる『トキオ2』も出ているとか。
知りませんでした。

2000年12月15日


戻る